◎「子どもたちへの最大のプレゼントは、核兵器のない平和な地球」

 クリスマスを前にした12月23日(土)、豊田市駅前で「子どもたちへの最大のプレゼントは、核兵器のない平和な地球です」と訴える人々。豊田地域原水協が主催したもので、核兵器廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」を呼びかけました。

 同時に、安倍政権による憲法9条改憲に反対する、全国3000万人を目標にした署名も訴えました。サンタに扮したのは、日本共産党の大村よしのり市議です。

 大村市議の父は、戦前、徴兵され、地獄のような被爆地・長崎で救援活動にあたりました。大村市議は被爆2世です。愛知県原水爆被災者の会(愛友会)の役員で、核廃絶の運動に力をそそいできました。

70 サンタ姿で


 大村市議にとっては、今年2017年は特別の年になりました。被爆から72年目の7月に国連で核兵器禁止条約が採択されたからです。同12月には、今年のノーベル平和賞の授賞式がノルウェーのオスロ市で行われました。

 国際NGOのICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)にメダルと証書が贈られ、広島で被爆したカナダ在住のサーロー節子さん(85)が、「核兵器と人類は共存できない」と核廃絶の演説をしました。

 サーロー節子さんは、「世界のすべての国の大統領や首相たちに懇願します。核兵器禁止条約に参加し、核による絶滅の脅威を永遠に除去してください」と世界に向けて呼びかけました。

 唯一の戦争被爆国の日本。その日本の安倍首相は、核兵器禁止条約の議論にも加わらず、条約の批准も拒否しています。日米安保条約にもとづいてアメリカの「核の傘」のなかにいるからです。

 核戦争が起きたら人類と地球は滅ぶ時です。「核抑止論」なんて成り立たないものです。ヒバクシャ国際署名と9条改憲に反対する署名こそ、核兵器禁止条約への批准に通じる道です。大村議員らは力を込めて訴えました。

 「子どもたちへの最大のプレゼントは、核兵器のない平和な地球です」
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/12/26 18:35

◎安倍政権 過去最大の軍事費5・2兆円

 安倍政権は12月22日、総額97兆円余の2018年度政府予算案を閣議決定しました。その特徴は、軍事費を過去最大の5兆1911億円へ増やす一方で、概算要求時に6300億円と見込まれた社会保障費の自然増を1300億円圧縮したように国民の切実な社会保障費を削っていることです。

 軍事費は、第2次安倍政権発足(2012年12月)以来、6年連続の増額で、4年連続で過去最高を更新しています。憲法違反の集団的自衛権の行使を認めた安保法制(戦争法)の強行(15年)や憲法9条の改悪をねらうなかで、軍事費の伸びは突出しています。

60 日経 防衛予算 過去最大
(日経新聞、12月23日付から)

 それは、北朝鮮による弾道ミサイル発射を口実にしているのが特徴です。具体的には――。

・墜落事故が連続した垂直離着陸機オスプレイ(4機393億円)
・F35Aステルス戦闘機(6機785億円)
・無人偵察機グローバルホーク(147億円)
・イージス艦に搭載する能力向上型の迎撃ミサイル「SM3ブロックIIA」の取得に440億円
・陸上配備型迎撃ミサイルシステム(イージス・アショア)配備に向けた調査費などに7億3000万円
・敵基地攻撃能力につながる長距離巡航ミサイルの取得経費で22億円

 さらに、FMS(有償軍事援助)による米国からの兵器調達は、17年度より500億円増えて4102億円にものぼります。

 上記の兵器見ると、グロテスクな無人偵察機グローバルホークをはじめ、とても日本を守るためとは思われないような兵器ばかりです。戦争法で、米軍の戦争に地球の裏側にまで自衛隊を送り込むことが可能になったからです。

グローバルホーク
(無人偵察機グローバルホーク)

 さらに9条の改悪――9条に自衛隊の存在を書き込むことで、2項の「戦力の不保持」「交戦権の否認」を無力化し、戦争法にもとづいて日本を戦争ができる国にしようとしているのです。

 安倍政権のすすめる軍拡は、戦前の侵略戦争の反省から生れた憲法9条を投げ捨てることと直結しています。こんな政権を退陣に追い込むために、「市民と野党の共闘」を強めましょう。
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/12/23 15:40

◎「夢千代日記」と吉永小百合の原爆詩朗読

 名作「夢千代日記」や「花へんろ」などを執筆した脚本家で作家の早坂暁さんが亡くなりました(12月16日)。88歳でした。「夢千代日記」は、1981年にNHKが吉永小百合さんを主人公に描いたドラマです。

 冒頭は、故・武満徹さんが作曲した陰々滅滅な音楽で始まります。兵庫県北部を走る山陰線の余部鉄橋。それを列車の中から眺めるのがひなびた温泉で芸者として生きる夢千代です。

 体内被曝をし、時々、踊りながらめまいで倒れます。ドラマでは、原爆への激しい言葉は何も出てきません。しかし、やさしく、気高く生きる夢千代の体を放射線が侵し続けていく姿からは、静かな怒りがわいてきます。

 同じ芸者仲間を、樹木希林さんや秋吉久美子さんが演じるなど、脇を豪華メンバーで固めていました。

nhk 夢千代日記
(NHKの「夢千代日記」から。左端が吉永小百合さん)

 早坂さんがこのドラマを描くきっかけになったのは、海軍兵学校生徒として終戦を迎え、広島経由で故郷の愛媛県へ帰る車中から見た光景でした。廃墟となった広島の夜は、何千もの青い火が燃えていたといいます。雨で死体から流れたリンが燃えていたのです。

 「夢千代日記」は、NHKで3部までつくられた後、映画化にもなりました。吉永小百合さんの代表作になった「キューポラのある街」の監督、浦山桐郎さんがメガホンを取りました。

 「夢千代日記」では、夢千代が心を寄せる男性役として、当代1の俳優が選ばれましたが、印象に残ったのが故・松田優作さんです。記憶を失った元ボクサー役で、陰のある演技を見事に表現していました。

 吉永小百合さんは、「夢千代日記」を演じ、原爆詩に出会う中で朗読を始め、30年にもなります。彼女のライフワークになりました。ヒロシマ、ナガサキから東日本大震災での原発被害への詩へと広がりました。

 なかでも、被爆直後の広島の地下室で、若い女性が産気づき、その赤ん坊を取り上げた産婆さんが亡くなっていくという「生ましめんかな」(栗原貞子・詩)。その吉永さんの朗読は、圧倒的な迫力をもって迫ります。

 早坂さんが亡くなった今年2017年は、国連で核兵器禁止条約が採択された年に重なりました。条約の批准が各国で始まろうとしています。しかし、唯一の戦争被爆国の日本の安倍政権は、条約づくりにも参加せず、批准もしない姿勢です。

 「夢千代日記」に込めた思いが果たせず、早坂さんはさぞかし無念でしょう。早坂さんのもう1つの代表作「花へんろ」は、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」日曜版に掲載されました。

 日本共産党は、核兵器禁止条約を批准する政府づくりを呼びかけています。早坂さんの訃報に接し、早坂さんの思いに応えるためにも、必ず批准する政府をつくりたいと思いました。
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/12/22 11:13

◎沖縄は米植民地なのか

 今から約7年前の、このブログ「トヨタで生きる」(2011年1月3日)を見てみると、沖縄の記事がアップされています。

……
 年末(2010年)に沖縄へ旅行した。28年前の新婚旅行、3年前の定年旅行、それからは年末の恒例の沖縄旅行になり、今回で4回目である。米軍の普天間基地が大問題になった年であり、「基地を体感してみよう」と宜野湾市に妻と3泊した。

 写真は、普天間第2小学校のグラウンドである。少年野球のチームが試合をしていた。そこへ轟音を響かせ、輸送機が真上を飛んでいく。小学校と基地は隣接している。輸送機の轟音で隣の妻との話声が聞こえなくなる。
 小学校の教師をしている妻が、びっくりしていう。
 「これでは授業が大変よ!」
……

普天間第2小学校
(普天間第2小学校の上を飛ぶ米軍機=2010年12月)

 その普天間第2小学校のグラウンドに、12月13日午前10時過ぎ、普天間基地所属のCH53E大型ヘリの窓が落下。その衝撃ではね上がった小石が4年生の男子児童1人に当たり、左腕に擦り傷を負いました。窓は1メートル四方の窓枠ごと落下し、アクリル製の破片が飛び散りました。

 このニュースに接し、あの第2小学校で! ありえない事故、いや起りうる事故が起きたのです。12月7日にも、普天間基地の近くにある緑ケ丘保育園で、同じCH53Eの部品が見つかっています。

 相次ぐ米軍機からの落下事故。翁長雄志沖縄県知事は14日、急きょ上京し、防衛省や外務省、在日米大使館に抗議。「子どもたちの安全にかかわる事故で、多くの県民が憤っている」とCH53を含むすべての米軍機の緊急総点検実施と、その間の飛行中止などを求めました。

 しかし、普天間基地ではヘリやオスプレイが何事もなかったように、平然と飛び回っていました。その映像をテレビで見ながら、「ここは日本だ! 植民地ではない!」と叫びました。

             ◇

 この12月14日、沖縄に関する大きなニュースがもう1つありました。東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)が放送した「ニュース女子」(今年1月2日放送)で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(委員長・川端和治弁護士)が、「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を公表しました。

 沖縄県の米軍ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設に反対する県民らの抗議活動について、「過激デモで危険」「テロリストみたい」「救急車を止めた」「日当として5万円をもらっている」などと放送しました。

 MXが番組をチェックする際に、「抗議活動を行う側に対する取材の欠如を問題としなかった」「放送内容の裏付けを制作会社に確認しなかった」などと指摘しています。

 つまり、何の裏付けもない、でたらめ、フェイクニュースだったというのです。県民らの抗議活動を妨害するために制作されたのです。公共の電波を使って、こんな番組が放送されたことに怒りを感じます。
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/12/16 08:38

◎サーロー節子さん ノーベル平和賞授賞式で訴え

 今年のノーベル平和賞の授賞式が12月10日、ノルウェーのオスロ市で行われました。国際NGOのICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)にメダルと証書が贈られました。

 広島での被爆体験を訴えてきたカナダ在住のサーロー節子さん(85)が10分にわたって、「核兵器と人類は共存できない」と核廃絶の演説をしました。日本時間では、日曜日の同日夜になったために、生中継するテレビはなく、残念な思いでした。

 サーロ―さんは、13歳の時の被爆体験を生々しく訴えました。

 「幽霊のような姿の人たちが、足を引きずりながら行列をなして歩いていきました。恐ろしいまでに傷ついた人々は、血を流し、やけどを負い、黒こげになり、膨れあがっていました」

 「体の一部を失った人たち。肉や皮が体から垂れ下がっている人たち。飛び出た眼球を手に持っている人たち。おなかが裂けて開き、腸が飛び出て垂れ下がっている人たち。人体の焼ける悪臭が、そこら中に蔓延していました」

 4歳の甥は、「何者か判別もできない溶けた肉の塊に変わってしまいました。彼はかすれた声で水を求め続けていましたが、息を引き取り、苦しみから解放されました」とのべました。

サーロ―節子さん NHK
(訴えるサーロー節子さん=NHKから)

 こうした被爆体験を世界に訴えてきたサーロ―さん。

 「私たちは、大国と呼ばれる国々が私たちを核の夕暮れからさらに核の深夜へと無謀にも導いていこうとする中で、恐れの中でただ無為に座していることを拒みます。私たちは立ち上がったのです。私たちは、私たちが生きる物語を語り始めました。核兵器と人類は共存できない、と」

 そして、ついに希望への道にたどり着きました。今年7月7日、国連で採択された核兵器禁止条約です。

 「この日、人類の最良のときを目の当たりにしました。私たち被爆者は、72年にわたり、核兵器の禁止を待ち望んできました。これを、核兵器の終わりの始まりにしようではありませんか」と呼びかけました。

……
 世界のすべての国の大統領や首相たちに懇願します。核兵器禁止条約に参加し、核による絶滅の脅威を永遠に除去してください。今、私たちの光は核兵器禁止条約です。この会場にいるすべての皆さんと、これを聞いている世界中のすべての皆さんに対して、広島の廃虚の中で私が聞いた言葉をくり返したいと思います。「あきらめるな! (がれきを)押し続けろ! 動き続けろ! 光が見えるだろう? そこに向かってはって行け」

 今夜、私たちがオスロの街をたいまつをともして行進するにあたり、核の恐怖の闇夜からお互いを救い出しましょう。どのような障害に直面しようとも、私たちは動き続け、前に進み続け、この光を分かち合い続けます。この光は、この一つの尊い世界が生き続けるための私たちの情熱であり、誓いなのです。
……

 唯一の戦争被爆国でありながら、核兵器禁止条約の議論にも加わらず、条約の批准を拒否し、アメリカの傘のもとにいる安倍政権。サーローさんの呼びかけは、母国・日本への痛烈な批判なのです。

 安倍首相、サーローさんの生の声を聞きましたか?
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/12/11 08:09

◎9条改憲を許さぬ3000万人署名に協力を

 安倍首相が9条改憲に執念を燃やしています。戦争放棄、戦力不保持、交戦権否定をした9条は、戦前の侵略戦争で、国内で310万人以上、アジア太平洋で2000万人以上も犠牲にした痛切な反省からつくられたものです。

 安倍首相は、今年5月3日、「9条に自衛隊の存在を書きこむ」「2020年に施行をめざす」と宣言しました。戦後72年、戦争でだれ1人殺すことも、殺されぬこともなかったのは9条があるためです。

 9条が自民党政権を縛り付けていたのです。安倍首相は、これに真っ向から挑戦し、日本を戦争ができる国につくり変えようとしています。ふたたび日本をほろぼすような戦争をさせない――これは国民の圧倒的な願いです。

 「全国市民アクション」は、「安倍9条改憲NO! 憲法を生かす全国統一署名」を呼びかけています。①憲法第9条を変えないでください。②憲法の平和・人権・民主主義が生かされる政治を実現してください――の2項目の請願署名です。

15 3000万署名用紙


 3000万人を集めるという壮大な目標です。それによって安倍首相を包囲し、9条改憲を断念に追い込むためです。日本共産党の穀田恵二国対委員長・衆院議員、吉良よし子参院議員らは11月9日、東京・新宿で署名を呼びかけました。

 豊田市でも署名は始まっています。ぜひとも、あなたも署名に協力してください。豊田駅前などで呼びかけていたなら、通勤の帰りに署名をお願いします。子どもや孫を戦場に送らないために!

30 吉良 3000万署名
(3000万人署名を呼びかける日本共産党の吉良よし子参院議員=東京・新宿)

               ◇

 この記事は、11月13日(月)にアップする予定でしたが、都合により前日にアップしました。
戦争と平和 | コメント(9) | トラックバック(0) | 2017/11/12 17:47

◎世界は日本の平和憲法を求めている

 今年は、憲法公布71周年にあたる。11月4日(土)、愛知県刈谷市の総合文化センターで、「あいち9条の会」が主催した「2017愛知県民の集い」が開かれた。会場いっぱいの1100人が参加した。

 第1部は、元朝日新聞記者で、国際ジャーナリストの伊藤千尋氏が「市民の力が時代を拓く」と題して講演した。非常にわかりやすく、元気の出る話だった。

 伊藤氏は、中米のコスタリカを取材し、同国は日本に次いで世界で2番目に平和憲法を持ったこと。日本国憲法が施行された2年後の1949年に施行されたコスタリカ憲法の第12条には、「常設の組織としての軍隊は、これを禁止する」と明記した――などと著書に記すなど世界各地で取材している。

 そのコスタリカなどを描いた『凛とした小国』の著書がある。日本も9条で平和外交をすすめ、東アジアの“凛とした小国”になったら、どんな素晴らしい国になるか――考えるだけでも胸が躍る。

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(講演する伊藤千尋氏)

 伊藤氏は講演で、先の総選挙では、9条改憲をねらう自公の安倍政権が「大勝」したといわれるが、比例代表では全有権者の17%の支持しかないと指摘。そして、世界各地に広がる日本の憲法9条の「記念碑」を、映像使って紹介した。

 スペイン最西端の島、アフリカ北西部に近い大西洋に浮かぶカナリア諸島やトルコなどにもあり、日本国内にも沖縄や広島など14もあることを示し、「世界は、日本の平和憲法を求めている」と強調した。

 「安倍9条改憲NO 全国市民アクション」が3000万人署名を呼びかけているが、なぜ3000万人もの署名を集めなければならないのか? と伊藤氏は問いかける。

 国会で、自公などによって改憲発議をさせないとともに、国民投票で9条改憲を否決する世論を大きく示して改憲断念に追い込むのが3000万人署名であることをわかりやすく語った。よく理解できた。

憲法9 伊藤氏


 総選挙では、「市民と野党の共闘」(日本共産党や立憲民主党、社民党の野党3党)勢力が議席を増やした。「7項目の政策合意」をしており、「憲法第9条(戦争の放棄規定)の改正反対」を掲げている。

 「市民と野党の共闘」や3000万人署名など、安倍首相がねらう2020年の改憲施行を許さない運動に勇躍して取り組もうと思った。

 第2部では、昨年から練習を重ねてきた「グローバルピース合唱団」の100人を超えるメンバーが、林光の5曲を演奏した。名古屋大学名誉教授で、「あいち9条の会」の代表世話人の森英樹氏が、安倍改憲を絶対に許さない運動を広げよう、とまとめの発言をした。

               ◇

 この記事は、11月7日にアップする予定でしたが、都合により前日にアップしました。
戦争と平和 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/11/06 15:24

◎豊田駅前で「安倍改憲ノー」の声をあげる

 作家の沢地久枝さんが呼びかけた「アベ政治を許すな」の、毎月3日の行動が豊田市のペデストリアンデッキで、文化の日の3日午後1時から行われた。

 衆院選挙中は毎日のように雨で、さらに続けて2つもの台風が列島を襲った。やっと秋晴れが戻ってきた。3連休の初日とあって豊田駅は人出でにぎわう。イベント広場ではブラスバンドの演奏が行われていた。

アベ1


 この日の行動には22人が参加した。リレートークをしながら、「憲法9条を守れ」の3000万人署名を集めた。女子中学生の2人は憲法が変えられて戦争になるのは嫌だと話していた。

 「いやなら戦争はいや! とはっきり言いましょう。変だと思うのなら、今の政治は変です! と言いましょう」と手書きのポスターを持って参加した人もいた。

アベ3


 その通りだ。衆院選挙が終わったと思ったなら、文科省の審議会が2日、加計学園の獣医学部を認める方針を了承した。国政を私物化する森友・加計学園問題について、安倍首相は選挙中、だんまりだった。

アベ2


 衆院選では、安倍政権を退陣に追い込もうという共闘勢力が増えた。同時刻には、国会周辺では、「安倍改憲ノー」の大規模な集会が行われている。

 豊田市をはじめ全国各地で、これからも草の根から、国会と結んで、安倍政権を退陣に追い込む運動が続けられる。

アベ4
戦争と平和 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/11/03 19:06

◎アクセス数が5000万回を超える学者のブログ

 哲学研究者で思想家、武道家の内田樹神戸女学院大学名誉教授のブログは、5000万回を超えるというすさまじいアクセスがあります。毎年、本を4~5冊ほども出版するほどです。

 そのブログ「内田樹の研究室」に、「サンデー毎日」の没原稿が掲載されています。内容がまずかったのではなく、「解散、小池新党、民進党解党、希望維新連携、立憲民主党結党…と文字通り政局が日替わり」になったために、見送られた原稿といいます。

 タイトルは、「北朝鮮と安倍政権」。読んでみると実におもしろい。

……
 安倍首相は北朝鮮への圧力の行使にはたいへん熱心だが、「全力を挙げて戦争を回避する」ということは口にしない。だから、国際社会からは「首相はほんとうに朝鮮半島情勢の鎮静化を望んでいるのか」について懸念が語られている。その懸念について誰も責任ある回答をしないようなので、私が海外の皆さんの懸念について、日本人を代表してお答えしたいと思う。
……

内田樹ブログ


 そして、「安倍首相は本気で『戦争をする気でいる』。だから、そのための環境づくりにたいへん熱心なのである」と指摘し、次のような具体例をあげています。

……
 支持率50%に低迷していたジョージ・W・ブッシュ大統領は9・11直後に支持率92%を記録して米大統領としての「史上最高の支持率」を記録した。保守党史上最低の支持率に苦しんでいたマーガレット・サッチャーはフォークランド紛争に勝利して、「Great Britain is great again」と宣言して、73%という驚異的な支持率を獲得した。
……

 さらに、どきっとするようなことに触れています。

……
 日本の極右がねじれているのは、はっきりと「アメリカを含むすべての国と好きな時に戦争を始める権利が欲しい」と言うことに対しては激しい禁圧がかかっているからである。その言葉を口にすることはアメリカの属国である現代日本においては指導層へのキャリアパスを放棄することを意味している。

 政界でも、官界でも、財界でも、学界でも、メディアの世界でも、出世したければ、脳内にどれほど好戦的な右翼思想を育んでいる人物でも「アメリカを含むすべての国と好きな時に戦争を始める権利が欲しい」ということは公言できない。したら「おしまい」だからである。
……

 日本がアメリカの従属国になっている事実について、口にすることは「禁圧」だからと断定しています。この事実について、「はっきりと口にしない」ことがまかり通っている恐ろしさを内田氏は、ずばり指摘しているのです。

 ブログで、全文を読んでみませんか。
http://blog.tatsuru.com/2017/10/03_1316.php
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/11/02 10:38

◎戦争をくい止めるのが憲法9条 梅原・川勝対談

 哲学者の梅原猛氏と学者で静岡県知事の川勝平太氏が憲法9条などをめぐって対談しています。『日本思想の古層』(藤原書店、17年8月発行)でのなかです。

 川勝氏が、「先生は、戦争をやめさせるために『9条の会』の呼びかけ人になってこられましたね」と語りかけます。

 梅原氏は、ノーベル賞作家の大江健三郎氏や作家の沢地久枝氏ら9氏の呼びかけ人の1人として「9条の会」を結成しました(2004年)。草の根から9条を守ろうと運動を続けています。両氏は、次のように語り合います。

……
 梅原 日本の憲法9条がノーベル平和賞の候補に挙げられているそうです。もし憲法9条が平和賞に選ばれたなら、平和国家日本が認められることになり、日本の安全保障にとっても大きな意味をもちます。

 川勝 同感です。9条の戦争放棄の元をたどると、カントの『永遠の平和のために』にゆきつきます。その後、不戦条約、国連憲章などがあり、それらをふまえて、1番きびしい条文にまとめたのが9条です。武力による威嚇とか武力の行使をせず、永遠に戦争を放棄すると謳っている。

『日本思想の古層』


 梅原 人類の将来の理想です。人類が生きながらえるには、やはり永遠平和の思想が必要です。これがなかったならば、やがて人類は殺し合いにより滅びます。それをくい止めるのが憲法9条だと思います。

 川勝 …日本国憲法は国連憲章さらに純化している。国連憲章を日本国憲法の方向に持っていくのが人類の理想です。国連憲章を日本国憲法に即して戦争放棄の方向に改めるのが、新の積極的平和主義になると思います。
……

 安倍晋三首相は、今年5月3日の憲法記念日に、9条に3項目を起こし、自衛隊の存在を明記する、20年に施行すると9条改憲を具体的にのべました。

 9条2項(戦力不保持・交戦権の否認)を残したとしても、新たな3項ができることによって、2項が空文化=死文化され、集団的自衛権の行使を認めた安保法制によって、無制限の海外での武力行使が可能になってしまいます。

 こうしたなかで出版された『日本思想の古層』。両氏は、戦争をくい止めるのが憲法9条だと明言しているのです。安倍9条改憲を許さない、重要な発言です。
戦争と平和 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/10/26 18:14

◎ふたたび どこの国の首相か

 9月21日の朝7時、NHKテレビはニューヨークから国連のニュースを伝えました。1つは、核兵器禁止条約の署名式が行われ、50の国と地域が署名したという、うれしいニュースです。

 条約は、50か国が批准の手続きを終えた90日後に発効することになっています。いよいよ2018年に、核兵器禁止条約が発効する見通しになりました。広島、長崎への原爆投下から72年。核兵器に悪の烙印が押されるのです。

 もう1つが、安倍首相が国連総会で演説し、北朝鮮の核実験・弾道ミサイル発射に対し、「必要なのは対話ではない。圧力だ」と対話を否定した驚くべきニュースです。トランプ政権も対話を否定していないのに全否定したのです。

 核兵器禁止条約は今年7月、国連加盟国の6割を超える122の国と地域が賛成して採択されました。署名式には、長崎市の田上富久市長や長崎で被曝した日本被団協代表委員の田中煕巳さん(85)が参加していました。NHKは、次のように伝えました。

……
 田中さんは、「最も犯罪的で非人道的な核兵器を禁止する条約がこれまでなく、被爆者として悔しい、腹立たしい気持ちで叫び続けてきました。各国が署名する様子を見て涙が出るくらい嬉しかったです。亡くなった被爆者たちも喜んでくれると思います」と話していました。

 その一方で、日本政府が条約に参加していないことについては、「非常に残念です。核兵器がいかに犯罪的で非人道的で残虐かということを唯一の被爆国と言っている日本政府はほかの国に伝えるべきで、条約に参加することを求めていきたいと思います。そうでないと私たちの政府、総理なのかという思いがします」と話していました。
……

写真NHK 核兵器禁止条約 50カ国署名
(国連での核兵器禁止条約の署名式=NHKテレビから)

 安倍首相は、今年8月9日、長崎での平和式典後の被爆者との懇談で、「あなたはどこの国の総理ですか。私たちをあなたは見捨てるのですか」と被爆者から問い詰められました。

 この日の署名式に参加しない唯一の戦争被爆国の日本。田中さんも「私たちの政府、総理なのかという思いがします」と語ったのです。その一方で、安倍首相は核実験をくり返す北朝鮮との対話を自ら閉ざす演説をしました。

 署名式では、コスタリカのソリス大統領が、「いまだに核兵器を安全保障政策の中に据えている国は、人類と地球を危険に陥れている。すべての国が核廃絶に向けた歩みを進めるよう求める」とのべ、核兵器の保有国にも条約への参加を促した――とNHKは伝えました。

 ソリス大統領の格調高い発言に比べ、アメリカの核の傘のもとから一歩もでない安倍首相の姿勢は情けないくらいです。北朝鮮との対話を閉ざし、核開発・実験の中止の圧力だけでは説得力はないでしょう。
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/09/21 09:22

◎NHKスペシャル 「沖縄と核」の衝撃

 「政府が『右』と言っているのに我々が『左』と言うわけにはいかない」などと問題発言をしていたNHKの籾井勝人・前会長。同氏が事実上、更迭されたNHKは、戦争と平和の問題で優れた作品を連発しています。

 NHKスペシャル「スクープドキュメント 沖縄と核」(9月10日放送)もその1つです。見ごたえがありました。半世紀前以上の1950~60年代の沖縄に、米軍が核兵器を配備し、「核戦争が始まる」(元米軍兵士)という衝撃的な事実を明らかにしたのです。

 隠された事実を丹念に掘り起こし、事の本質に迫る「調査報道」という、メディアが現在最も重視している報道の典型でした。しかも、決して過去の話ではなく、今につながっているという視点を貫いています。

Nスぺ 沖縄の核
(米軍の核ミサイル=NHKスペシャル「スクープドキュメント 沖縄と核」から)

 番組では冒頭、奇妙な建物を空撮します。かつて米軍が沖縄県恩納村に配備した核ミサイル発射基地の跡です。本土復帰前の沖縄には、「広島の70倍の威力を持つ核ミサイルを配備」していたというのです。

 恩納村といえば2年前の2015年8月、家族で沖縄旅行した際、泊まったペンションがある村です。ペンション前の国道58号線から南へ、嘉手納基地へ向かう途中に、核ミサイル発射基地の跡があったのですが、当時はその存在を知らず、通り過ぎてしまいました。

 番組では、恩納村の基地をはじめ、世界最大級の核拠点になっていた沖縄の真実を、未公開映像、機密文書など1500点を集めました。元米軍兵士に米国まで追跡し、証言を集め、真実に迫っています。

 番組で明らかにした真実の1つが、1060年代に米軍が飛行距離2400kmの核ミサイル「メースB」を沖縄に配備したことです。基地で働いていた元米軍兵士(74)は、半世紀ぶりに基地跡に入ります。米ソが全面的核戦争に突入するかといわれた「キューバ危機」(1962年)の際、指令室に勤務していたと言います。

 その証言が衝撃的です。「メースB」は中国をねらっていたこと。核戦争の準備態勢である「DEFCON2」の状態で、いつでも核ミサイルを発射できる「HOT」になっていたこと…。

 沖縄の女性と結婚した元米兵は、「家族に2度と会えないだろうと思った。沖縄が終ると思っていた。ソ連が沖縄を核攻撃すると思ったから」と語ります。キューバ危機は回避されたものの、沖縄は核戦争1歩手前だったというのです。

 1967年の段階で沖縄には1300発の核兵器が配備されていた! 本土復帰前の1969年、日本の佐藤栄作首相と米のニクソン大統領との会談で「メースB」の撤去に合意します。しかし、緊急時には核を沖縄に持って行くことなどの核密約が結ばれていました。

 沖縄の本土復帰から半世紀。NHKが米国防総省に問い合わせると、沖縄の核兵器の存在の有無について、「回答しない」というという姿勢です。日本の外務省は、日本には非核3原則があり、いかなる場合も拒否するという回答でした。

 番組では、最後にナレーションがこう締めくくります。「日米の思惑の下で核の島だった沖縄。思い負担を強いられる現実は変わらぬままです」、と。名護市の辺野古に新基地を造る動きとオーバーラップする言葉です。

古硬さんの昼休みデモ
(沖縄県庁前で昼休みデモをする古賢実吉さん=中央、2015年12月)

 番組では、復帰前の琉球政府の議員だった古賢実吉さん(88)がインタビューに応じています。「メースB」の配備を、当時の小坂善太郎外相がラスク米国務長官に事前に発表をしないように求めていた事実について、「怒りがわいてくる」と古賢さんは語ります。

 古賢さんは、後に日本共産党の衆院議員になりました。現在も、毎週金曜日の沖縄県庁周辺での昼休みデモに参加しています。このブログ「トヨタで生きる」(2015年12月30日アップ)に登場します。
http://toyotaroudousya.blog135.fc2.com/blog-entry-2003.html
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/09/15 11:23

◎「直接対話がいよいよ緊急・切実な課題に」 北朝鮮の核実験強行で志位委員長

 北朝鮮が9月3日、6回目の核実験を強行したことについて、日本共産党の志位和夫委員長は同日、ただちに、「北朝鮮の核実験を厳しく糾弾する――危機打開のため直接対話がいよいよ緊急・切実な課題に」との談話を発表しました。全文は次の通りです。

……
一、北朝鮮は本日、昨年9月に続く6回目の核実験を強行した。北朝鮮は、「ICBM(大陸間弾道ミサイル)搭載の水素爆弾の実験を成功させた」と主張している。

 北朝鮮の核実験は、今年だけでも13回行った弾道ミサイル発射とともに、世界と地域の平和と安定にとっての重大な脅威であり、累次の国連安保理決議、6カ国協議の共同声明、日朝平壌宣言に違反する暴挙である。それは、国際社会が追求している「対話による解決」に逆行する行為であり、核兵器禁止条約の採択など「核兵器のない世界」を求める世界の大勢に逆らうものである。

 日本共産党は、強い憤りをもって、この暴挙を糾弾し、抗議する。

赤旗 北朝鮮核実験 20170904


一、いまの最大の危険は、米朝両国の軍事的緊張がエスカレートするもとで、当事者たちの意図にも反して、偶発的な事態や誤算などによって軍事衝突が引き起こされる現実の可能性が生まれ、強まっているということである。万が一にもそうした事態が引き起こされるならば、その被害は日本にも深刻な形で及ぶことになる。おびただしい犠牲をもたらす軍事衝突は、絶対に回避しなければならない。

 私は、8月12日に発表した「声明」で、現在の危機の打開のためには、米朝の直接対話が必要だと提起したが、それはいよいよ緊急で切実な課題となっている。

一、北朝鮮に対して、これ以上の軍事的な挑発を中止することを厳重に求める。米朝両国に対して、強く自制を求めるとともに、現在の危機を打開するために、直接対話に踏み出すことを重ねて呼びかける。

 8月29日の国連安保理議長声明は「対話を通じた平和的で包括的な解決」を加盟国に呼びかけている。国際社会および日本政府に対して、米朝両国に直接対話をうながし、平和的・外交的な手段で核・ミサイル問題を解決するために、可能なあらゆる手立てをとることを強く要請する。

 とくに日本政府が、「対話否定論」に固執する態度をあらため、「いまこそ対話に踏み切るべきだ」ということを米国政府に説くことを、強く求める。
……

(参考)
朝日 北朝鮮核問題年表
(朝日新聞、9月4日付)
戦争と平和 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/09/04 08:56

◎北朝鮮の弾道ミサイル発射に厳しく抗議

 「しんぶん赤旗」日刊紙は8月30日のトップ記事で、前日の午前5時58分ごろに、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことに厳しく抗議する記事と志位和夫委員長の談話を掲載しました。志位委員長の談話は、次の通りです。

……
 一、北朝鮮は、本日、国際社会が強く自制を求めているもとで、弾道ミサイルの発射を強行した。これは、世界と地域の平和と安定にとっての重大な脅威であり、累次の国連安保理決議などに違反する暴挙である。通告なしに日本列島の上空を飛び越える発射は、きわめて危険な行為である。日本共産党は、厳しく糾弾し、抗議する。

 とりわけ、今回の発射は、米国を含めて国際社会が対話による解決を模索しているもとで、それに逆行する性格をもつ行為であることを、強調しなければならない。

 一、世界と地域の平和と安定を破壊し、おびただしい犠牲をもたらす軍事衝突は絶対に回避しなければならないことを、重ねて強調する。
 北朝鮮に対して、これ以上の軍事的な挑発を中止することを厳重に求める。国際社会および関係国に対して、経済制裁の厳格な実施・強化と一体に、対話による解決の道を粘り強く追求することを、強く要請する。
……

赤旗 北朝鮮
(「しんぶん赤旗」、8月30日)

 このブログ、「トヨタで生きる」に、29日の午後6時前、次のようなコメントが寄せられました。

……
 本日早朝に起きた北朝鮮の核ミサイル実験は共産党上層部の指示により記事に致しません。
……

 とんでもないコメントであり、日本共産党のホームページに掲載された志位委員長の上記の談話を午後7時30分にコメント欄にアップしました。

 「トヨタで生きる」では、核兵器・ミサイル開発を加速させている北朝鮮が8月10日、中距離弾道ミサイル4発をグアム島の沖の海上に同時に撃ち込む案を検討するなど米国を恫喝していることを厳しく批判。ミサイルは、「島根県、広島県、高知県の上空を通過することになる」などと表明したことについて、志位委員長の談話を8月13日にアップしています。
 http://toyotaroudousya.blog135.fc2.com/blog-entry-2607.html

 コメント者は、こうした記事をご存じないのでしょうか? 日本共産党や「トヨタで生きる」は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を厳しく批判し、「対話による解決」を強く求めています。
戦争と平和 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2017/08/30 21:03

◎「野党共闘、他に道ない」 日経が不破・前議長にインタビュー

 日本経済新聞(8月24日付)が、日本共産党の不破哲三・前議長にインタビューしています。野党共闘のあり方や資本主義をどう見るか、政党と労働組合の関係、自衛隊問題、中国についてなど多岐にわたっています。

 これだけのテーマでしたら、少なくとも2ページほどが必要ですが、紙面の半分ほどというコンパクトなつくりのなかで、ポイントだけを不破・前議長の言葉からうまく切り取りとって掲載しています。

 見出しは、「野党共闘、他に道ない」と実に端的です。

……
 ――共産党結党から95年になりますが、政権にたどり着いていません。
 「1980年に社会党(現社民党)と公明党が連合政権構想で合意し、共産党排除を打ち出した。共産党との共闘はタブーとする時代が始まり、34年間続いた。過去の政権交代は共産党を排除した結果、失敗した」

 「2014年に基地問題で保守と革新が連携する『オール沖縄』という団結の旗が揚がり、翌年に市民と野党の共闘が始まった。安全保障関連法成立で共闘が始まり、政界に大きな変化を生み出した。本当に日本の政治を変えるなら野党の連合戦線は避けられない」
……

50 日経 不破インタビュー
(日経新聞8月24日付の不破・前議長インタビュー)

 日本共産党排除の1980年の「社公合意」から34年、それを乗り超えた15年の安保法制(戦争法)のたたかいで、市民とともにつくりあげた野党共闘――歴史の大道を不破・前議長は骨太に語ります。

……
 ――政権獲得に意欲を感じます。
 「意欲は大いにあるが、慌てない」
 ――共産党が国会前の安保法反対のデモで「野党団結しろ」と言わせたとの見方もある。
 「知識人をバカにするもんじゃない。私たちが全戦線を動かしていることは絶対あり得ない」

 ――資本主義をどう見ていますか。
 「危機的な様相を強めている。社会的な矛盾が高まっている。一番大きいのは社会的格差の拡大だろう。資本主義が格差を拡大するのは昔からの法則だが、これほど極端になったことはない」
……

 資本主義の格差問題を端的に語れるのは、日本の「資本論」研究の第一人者でもあるからです。不破・前議長の著作には、労働者向けの『「資本論」全三部を読む―代々木「資本論」ゼミナール・講義集』などがあります。

 今年は、『資本論』第1巻刊行から150年の節目の年です。この8月に「しんぶん赤旗」に14回連載をしたばかりです。

……
 ――支持層を広げるため、党名や綱領を見直す考えはありますか。
 「党名はこれが一番魅力的だ。共産党という名前をなくしたら(支持率は)がくんと落ちる。党名をころころ変えるのは日本の政界の悪習だ。綱領改定は当面の中心任務とする(一定の政策合意で政権に加わる)民主連合政府が実現したような段階で出てくる性質の問題だ」

 ――安倍政権は野党4党の選挙協力を「野合」と批判しています。
 「自民党と公明党こそ野合の典型だ。公明党は都議選で都民ファーストの会に支持を切り替え、自民党候補が落ちても涼しい顔をしている。自民党も国政では平気で公明党を受け入れる。我々は綱領や世界観が異なっても、国民が求めている当面の一致点を共同して実現する。これが独立した政党の間の共闘の姿だ」
……

2015年9月 名古屋市駅前
(2015年9月に名古屋駅前で開かれた安保法制に反対する集会。「野党は共闘」の声が高まりました)

 党名を変えろとか、野党共闘は野合という批判にも痛快に答えています。次の政党と労働組合との関係も重要な指摘です。

……
 ――民進党最大の支持団体の連合は共産党との協力を嫌がっています。
 「政党と労働組合の関係は『社会党イコール総評』という時代から続く問題だ。社会党は『労組依存主義』からの脱却を唱え続けたが、実行できずに終わった。そろそろ、政党と労組の双方が自主性を確立すべき時が来ているのではないか」

……

 インタビューは、民進党の代表選から衆院選での共闘、自衛隊問題とすすみます。

……
 ――民進党代表選に立候補した前原誠司、枝野幸男両氏のどちらが好ましいですか。
 「言わない方がいい。来るべき衆院選を考えるとほかに道はないように思う。共闘しかない」

 ――共闘の維持を掲げる枝野氏は共産党の政権入りを否定しました。
 「世の中すべて変化するものだ」
 ――国民連合政府は第1党から首相を出しますか。
 「内閣の顔ぶれまで予想するのは早すぎる。政権に共産党が入閣して参加するか、入閣しないで参加するかは未知数だ」

 ――政権交代を実現しても先が見通せません。
 「あまり細かいことを書いたってその図面通りにいくわけじゃない」
 ――野党共闘で経済はうまくいきますか。
 「安倍晋三さんより、はるかにうまくいく。安倍経済は国の借金をどこまでも増やして結構という経済学だ。そういう経済運営なら誰でもできる」

 ――将来的に自衛隊は解消する必要があるとの立場は変わりませんか。
 「この段階で国民は自衛隊をなくすことを認めない。新しい政府が平和外交に取り組み、アジアの平和環境を確立し『警察力だけで安心だ』となって初めて手をつける。それまで余分な軍備は縮小するが、日常的には災害などの対策を担い、軍事的危険が起きたら国の防衛任務にあたる。違憲状態が続くのはやむなし」
……

 日経のインタビューは、一部にある日本共産党への偏見から出発するのではなく、国民・労働者の思いを代弁して不破・前議長に率直に問うています。トヨタ自動車の社員の多くが日経新聞を読んでいます。不破・前議長の話は、どのように響いたでしょうか?
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/08/27 10:19

◎NHK 731部隊の人体実験に迫る

 NHKが終戦の日の前後に、日本の侵略戦争の実態に迫った力作を次々に放送しました。安倍政権にすり寄っていた籾井勝人NHK会長が交代したことで、会長を忖度する必要がなくなったのでしょうか?

 その1つがNHKスペシャル「731部隊の真実 ~エリート医学者と人体実験~」(13日放送)です。戦争中、日本がかいらい政権をつくった旧満州(中国東北部)で、秘密裏にチフス菌やペスト菌などの細菌兵器を開発、中国との戦争で使用した731部隊についてです。

 731部隊については、1982~83年にかけて「しんぶん赤旗」に作家の森村誠一氏らが「悪魔の飽食」として連載するなど、先人たちの優れた研究やルポがあります。

 NHKは今回、終戦直後に、旧ソ連が731部隊へ行ったハバロフスク裁判の音声記録を入手。戦後72年を経ての新資料でした。これをもとに、731部隊がどのようにして細菌兵器を開発していったかを、元隊員にも取材するなどして伝えています。

 なかでも京大や東大などのエリート医学者が、なぜ人体実験に手を染めていったかを、医学者の実名をあげて告発。侵略戦争の実態を描くその姿勢は、映像や音声記録とともに迫力十分でした。

NHK 731部隊 実験施設
(731部隊が使った実験施設の残骸=NHKテレビから)

 たとえば京大の田部井和助教授は、チフス菌を部下に命じて「スイカやマウリに入れて、満州人や支那人5~6名に食べさせた」(ハバロフスク裁判での日本軍兵士の音声記録から)のです。

 京大の吉村寿人講師は、零下20度の極寒地で、扇風機をまわして人工的に凍傷をつくる実験を実施。人体実験されたうちの2人は、指は骨だけになっていたといいます。

 番組では、細菌爆弾の実験の様子なども放送。実験には、捕らえた「匪賊」と呼ぶ中国人を使っていました。当時の日本のメディアは、中国人への憎悪を煽っており、日本にはそうした「時代の空気」があったと番組は指摘します。

 さらに番組は、731部隊が中国との実戦で、ペスト菌やコレラ菌、パラチフス菌を使用していた衝撃的な事実を明らかにします。集落の水源、井戸、貯水池などにも撒き、細菌を広げていったというのです。

 京大だけではなく、東大も731部隊に学者を送っていました。総長の長與又郎は、731部隊の石井四郎部隊長(京大医学部出身)と接点があり、731部隊を訪れていました。

 終戦間近の1945年8月9日、ソ連が参戦すると731部隊は、実験施設をすべて破壊し、実験に使う予定だったすべての囚人を殺害しました。殺害を命じられた元少年兵はNHKの取材に、「戦争って絶対にするんじゃない」と体を震わせます。

 その一方、研究者たちは一早く、日本へ脱出。田部井や吉村は戦後、京大の教授に就任します。日本を占領したアメリカ軍は、実験結果の提供と引き換えに、そうした研究者の罪は問わなかったといいます。

 一転して、日本学術会議で大学と軍事研究についての激しい議論の様子が映し出されます。731部隊のことも取り上げられました。ある女性の学者は、「科学者が戦争を残酷化してきた歴史がある」とのべ、731部隊のことが、今日の問題であることを訴えています。

 最後にナレーションはこう語りかけます。
 「今、私たちに問いかける医学者と731部隊の真実は、戦争へと突き進むなかで、いつの間にか人の守るべき一線を越えたこの国の姿でした」

 この言葉の意味は重い。
戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/08/19 08:47

◎「危機打開のため米朝は無条件で直接対話を」 志位委員長

 日本から南へ約2000km、太平洋のマリアナ諸島。サイパン島、グアム島、テニアン島などからなるマリアナ諸島は戦前、悲惨な戦いの歴史があった。

 現在、グアム島に米国のアンダーセン空軍基地などがあるが、美しい海は観光地になっている。私もサイパン島の戦跡めぐりと海水浴を家族で楽しんだことがあった。

 核兵器・ミサイル開発を加速させている北朝鮮は8月10日、中距離弾道ミサイル4発をグアム島の沖の海上に同時に撃ち込む案を検討していると米国を恫喝。ミサイルは、「島根県、広島県、高知県の上空を通過することになる」と表明した。

 米国のトランプ大統領は、「北朝鮮がこれ以上アメリカを脅すのであれば、炎と激しい怒りに直面することになるだろう」、「グアムに何かしたら、誰も見たことのないようなことが北朝鮮で起こる」などとのべた。

 北朝鮮と米国の軍事的恫喝のエスカレートは、世界を緊張させている。13日のTBS系の「サンデーモーニング」で、この問題が取り上げられた。司会の関口宏氏は、「(北朝鮮の)挑発に乗るなと(日本は)アメリカに言わなければならない」と安倍政権に外交努力を求めた。

 姜尚中・東大名誉教授は、韓国には20万人のアメリカ人がいること、同国からの避難には時間がかかるが、現時点ではそうした避難の兆候はないことをあげ、冷静な対応を求めた。

 小野寺五典防衛相は、閉会中審査の衆院安全保障委員会(10日)で、グアムが攻撃された場合、日本が集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」に当たれば迎撃できるとの考えを示した。亀石倫子弁護士は、そうした対応は「憲法違反になる」と批判した。

30 マリアナ諸島
(帝国書院の地図から)

 こうした事態のなか、日本共産党の志位和夫委員長は12日、「危機打開のため米朝は無条件で直接対話を」との声明を発表した。声明全文は次の通り。

……
 一、北朝鮮の核兵器・ミサイル開発をめぐる米国と北朝鮮の間の緊張が、軍事衝突の危険性をはらむ新たな事態へと深刻化している。

 国連安保理が新たな制裁決議を採択したこと(5日)に対して、北朝鮮は7日、「断固たる報復で対処し、全面的に排撃する」と強く反発した。さらに10日、「アメリカに厳重な警告信号を送る」として、「グアム島周辺への包囲射撃」を検討していると表明し、米国を強く軍事的に威嚇した。

 一方、米国のトランプ大統領は、「北朝鮮がこれ以上アメリカを脅すのであれば、炎と激しい怒りに直面することになるだろう」(8日)、「グアムに何かしたら、誰も見たことのないようなことが北朝鮮で起こる」(10日)などと発言している。

グアム島北部 グーグル
(グアム島北部=グーグルアースから)

 米朝両国が、直接相手の意図を確かめるすべのないまま、軍事的恫喝の応酬をエスカレートさせることは、たいへんに危険である。それは、当事者たちの意図にも反して、偶発的な事態や誤算による軍事衝突につながりかねないことを、強く憂慮している。

一、 世界と地域の平和と安定を破壊し、おびただしい犠牲をもたらす軍事衝突は、絶対に回避しなければならない。
 日本共産党は、現在の危機を打開し、問題の平和的・外交的解決をはかるために、関係諸国に対して、次の諸点を緊急に要請する。

(1) 現在の危機が引き起こされた根本は、北朝鮮が、累次の国連安保理決議に違反して、核兵器・ミサイル開発を進めてきたことにある。北朝鮮に、国連安保理決議を順守し、これ以上の軍事的な挑発行為――とりわけ無謀きわまる「グアム島周辺への包囲射撃」の計画を中止することを強く求める。

(2) 米朝両国に対して、強く自制を求めるとともに、現在の危機を打開するために無条件で直接対話に踏み出すように呼びかける。直接対話に踏み出すなかで、核・ミサイル問題を解決する可能性を追求すべきである。この点で、トランプ大統領が、北朝鮮との交渉に関して、「オバマ(前政権)は話すらしたがらなかったが、私は話す。誰かがやらなければならない」(10日)と述べていることに注目している。

(3) 日本は、米朝間で何らかの軍事衝突が起こった場合に、最大の被害を受ける国の一つとなる。日本政府は、緊張をさらに高める軍事的対応の強化でなく、米朝の直接対話を実現し、核・ミサイル問題を平和的・外交的に解決するための努力をはかるべきである。

戦争と平和 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/08/13 16:09

◎「核の傘に依存する政策の見直しを」 田上長崎市長が平和宣言

 「長崎を最後の被爆地に」と安倍晋三首相を目の前にして訴える田上富久長崎市長の「平和宣言」は素晴らしい内容でした。テレビの生中継を見ながら感動しました。涙が出ました。

 8月9日、長崎市に原爆が投下されて72年目の日が来ました。平和公園での式典で、田上市長は冒頭から、この7月に国連で採択された「核兵器禁止条約」にふれました。

……
 「ノーモア ヒバクシャ」――この言葉は、未来に向けて、世界中の誰も、永久に、核兵器による惨禍を体験することがないように、という被爆者の心からの願いを表したものです。その願いが、この夏、世界の多くの国々を動かし、一つの条約を生み出しました。
……

 そして安倍首相に向けて、次のように訴えました。

……
 核兵器のない世界を目指してリーダーシップをとり、核兵器を持つ国々と持たない国々の橋渡し役を務めると明言しているにもかかわらず、核兵器禁止条約の交渉会議にさえ参加しない姿勢を、被爆地は到底理解できません。

 唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約への一日も早い参加を目指し、核の傘に依存する政策の見直しを進めてください。日本の参加を国際社会は待っています。

 また、二度と戦争をしてはならないと固く決意した日本国憲法の平和の理念と非核三原則の厳守を世界に発信し、核兵器のない世界に向けて前進する具体的方策の一つとして、今こそ「北東アジア非核兵器地帯」構想の検討を求めます。
……

30 長崎 式典 20170809
(長崎市の平和公園での式典=8月9日)

 被爆者代表の深堀好敏さん(88)の訴えも感動を与えました。浦上天主堂が炎上するのを見て、「ああ、世界が終わる」と思ったという深堀さん。「核は人類と共存できない」と福島第一原子力発電所の事故にもふれました。

……
 2011年3月、福島第一原子力発電所の事故が発生し国内の原発は一斉に停止され、核の脅威におびえました。しかし、リスクの巨大さにあえいでいる最中、こともあろうに次々と原発が再稼働しています。

 地震多発国のわが国にあっていかなる厳しい規制基準も「地震の前では無力」です。原発偏重のエネルギー政策は、もっと自然エネルギーに軸足を移すべきではないでしょうか。

 戦後「平和憲法」を国是として復興したわが国が、アジアの国々をはじめ世界各国から集めた尊敬と信頼は決して失ってはなりません。また、唯一の戦争被爆国として果たすべき責務も忘れてはなりません。
……

20 浦上天主堂
(現在の浦上天主堂)

 式典の後の被爆者との懇談では、「あなたはどこの国の総理ですか。私たちをあなたは見捨てるのですか」と安倍首相に要望書を渡す前に、長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(77)は、怒りを込めてのべました。

 安倍首相は、「真に『核兵器のない世界』を実現するためには、核兵器国と非核兵器国双方の参画が必要」などとのべるだけで、核兵器禁止条約にふれませんでした。

 平和式典や懇談会では、1人だけ違和感のある人がいたのです。長崎の被爆者の平均年齢は81歳です。田上市長がいうように、「『被爆者がいる時代』の終わりが近づいて」います。安倍政権にはまかせられません。核兵器禁止条約を採択する政府は、まったなしです。
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/08/10 11:24

◎豊田市図書館ロビーで「原爆と人間展」

 8月は、広島(6日)、長崎(9日)に、原爆が投下された月だ。今年は、被爆者の長年の願いだった「核兵器禁止条約」が7月に国連で採択されただけに、核廃絶の世論が急速に高まっている。

 豊田市駅前にある豊田市図書館のロビーでは、「原爆と人間展」というパネル展示コーナーが設けられている(8月13日まで)。見に行った日は、平日のせいか人は少なかったが、原爆投下直後の写真やポスターなど42点が展示されていた。

 被爆によって全身やけどした人、一瞬にして焼け野が原になった広島、長崎…1枚1枚の写真に、改めて釘付けになった。核兵器は、毒ガスなど大量破壊兵器のうちでももっとも残酷な兵器だ。それが今なお、地球上に1万数千発もあるのだ。

「原爆と人間」展


 「核兵器禁止条約」について、原水爆禁止世界大会・長崎(7日)で発言した国連軍縮問題担当上級代表の中満泉氏は、「条約の核心は核兵器を否定し、それを国際法として成文化したことにある」とのべたように、核兵器に悪の烙印を押したことだ。

 唯一の戦争被爆国の日本の安倍政権が、条約に署名しないという驚くべき姿勢を示している。この豊田市でも、長年にわたって「平和都市宣言」や核兵器廃絶署名などには後ろ向きの姿勢を続けている。

 今日9日は、長崎に原爆が落とされた日だ。長崎に落とされた原爆と同型の原爆模擬爆弾が豊田市のトヨタ本社工場などに落とされた(1945年8月14日)。「核兵器禁止条約」に署名する政府をつくらねばならないと痛切に思う。
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/08/09 09:19

◎どこの国の首相か

 原爆投下から72年目を迎えた8月6日のヒロシマ。今年は、高齢になった被爆者が特別の思いを持って迎えた日になりました。今年7月、国連で核兵器禁止条約が122カ国によって採択されたからです。

 しかし、アメリカなど核保有国と日本など核の傘のもとにある国は参加しませんでした。唯一の戦争被爆国・日本が参加しなかったのです。

 広島市主催で開かれた平和記念式典。松井一実市長は、「平和宣言」で核兵器禁止条約にふれるとともに、安倍政権に対し「核兵器禁止条約の締結促進」に取り組むよう求めました。

 広島県知事、広島市議会議長、国連事務総長(代読)もそろって禁止条約にふれましたが、安倍首相は言及せず、「核兵器国と非核兵器国双方の参画が必要」などと言い訳をし、同条約を否定する態度に出ました。

 この後開かれた被爆者の要望を聞く会で、広島被爆者団体連絡会議の吉岡幸雄事務局長(88)は、安倍首相を前にしてこうのべました。

 「核兵器禁止条約は被爆者の悲願であり、世界各国の喜びだ、ところが、被爆国である日本が署名しないという、驚くべき態度をとった。満腔(全身の意味)の怒りを持って抗議する」

 吉岡氏ら被爆者と懇談した日本共産党の志位和夫委員長は、「条約にサインしないというなら、私たちの手でサインする政府をつくるために、みなさんといっしょに力をあわせていきない」とのべました。

広島 献花
(平和記念公園の原爆碑に献花する志位和夫委員長ら日本共産党代表団。志位委員長の右隣は本村伸子衆院議員=8月6日)

 懇談には、豊田市在住の日本共産党の本村伸子衆院議員も参加。本村議員の父親は、長崎市の出身で5歳のときに被爆し、本村議員は被爆2世です。

 また、大村よしのり豊田市議は、広島市で開かれていた原水爆禁止世界大会に参加しました。大村議員の父親は、戦前、軍隊の徴兵で長崎市にいて、地獄のような被爆地で被爆者の救援活動にあたりました。

 豊田市は、終戦1日前の1945年8月14日に、現在のトヨタ本社工場などに長崎の原爆と同型の原爆模擬爆弾が米軍によって落とされました。核兵器廃絶は豊田市民の願いです。核兵器禁止条約にサインする政府を、ともにつくろうではありませんか。
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/08/07 11:22

◎「アベ政治を許さない」 崖っぷちの政権

 作家の沢地久枝さんが呼びかけた「アベ政治を許さない」のボードを掲げる毎月19日の行動が7月19日、全国各地で行われた。

 2015年9月19日に安保法制(戦争法)が強行採決されてから始まったらスタンディングアピールの日だ。

19日行動 1


 午後のトヨタ自動車堤工場門前での訴えに続いての行動となった。午後6時、豊田駅前のペデストリアンでの行動は、少し涼しくなってきた。

 この時間帯のデッキは、すごく混雑している。愛環豊田市駅から名鉄豊田市駅に通勤客が大量に移動してすごい人の波になる。

19日行動 3


 安倍政権の支持率は3割を割り、崖っぷちの状態になった。2012年12月26日に第2次安倍政権が発足して4年7カ月余。秘密保護法、安保法制、共謀罪など憲法違反の法律をしゃにむに強行、憲法9条を2020年までに改悪しようとしたり、森友・加計学園問題での国政私物化…国民は見放そうとしている。

 リレートークをしながらティッシュを配った。名古屋の栄では大規模な集会とパレードが行われている。まだまだ粘り強く続けて多くの市民にアピールし、安倍政権を退陣に追い込みたい。そして、「野党+市民」の共闘で新しい政治を切り開くのだ。

19日行動 2

                ◇

 この記事は、7月24日にアップする予定でしたが、都合により前日にアップしました。
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/07/23 15:14

◎今日から「平和を願う戦争展」 産業文化センターで

 今年で30回目の節目を迎える「豊田市平和を願う戦争展」(実行委員会主催)が、今日7月22日(土)から明日23日(日)まで、小坂町の豊田産業文化センターで開かれます。22日は午前9時30分から19時まで、23日は午前9時30分から16時までです。入場は無料です。

 今年は、岡崎海軍航空隊があった上郷地区にスポットをあて、その調査結果を展示します。30回におよぶ戦争展の歴史を一堂に展示します。戦争体験を聞く会や講演会、朗読劇など多彩な企画が盛りだくさんです。

 戦争展の目玉は、現在のトヨタ自動車本社工場などに、終戦1日前の1945年8月14日に米軍によって投下された3発の模擬原子爆弾「パンプキン」(長崎に投下された原爆と同型)の関連資料です。

 パネルでパンプキンの投下の様子を明らかにするほか、民家の床の間に刺さり保存されていたパンプキンの破片が、昨年に続いて展示されます。終戦が遅かったら現在のトヨタ自動車はなかったといわれますが、それを物語る貴重な戦争遺物の1つです。

核模擬爆弾 破片
(展示される模擬原子爆弾「パンプキン」の破片)

 昨年は、2日間で約1100人の市民が見学に訪れました。2度と戦争をしない、させてはならないという「平和のための戦争展」。豊田市の夏の行事としてすっかり定着した戦争展に、夏休み中の子どもや孫を連れて訪ねてください。

30 戦争展 プログラム
(「戦争展のプログラム)
戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/07/22 09:13

◎国連 核兵器禁止条約採択の快挙

 ヒロシマ、ナガサキに核兵器が投下されて71年余。遅すぎたとはいえ、国連で核兵器禁止条約が採択されました。核保有国が参加していませんが、1万数千発の核兵器が完全に廃棄される展望が出てきました。

 七夕にあたる7月7日、米ニューヨークの国連本部で開かれていた核兵器禁止条約の交渉会議で、122カ国の圧倒的多数の賛成で同条約が採択されました。オランダが反対、シンガポールが棄権しました。

 市民社会の代表として発言したカナダ在住の被爆者サーロー節子さん(85)は、「しんぶん赤旗」の取材に次のように語りました。

 「この瞬間がくるとは思っていなかった。心と知力を尽くしてくれたことに感謝したい。核兵器廃絶に近づく壮大な成果で、この日を70年間待ち続け、喜びに満ちている。核兵器の終わりの始まりだ。核兵器は道義に反してきただけでなく、今では違法となった。世界の指導者はこの条約に署名すべきだ」

 しかし、唯一の戦争被爆国の日本は、会議に不参加。安倍政権の意を受けた別所浩郎国連大使が国連内で、アメリカなど核保有国の“段階的アプローチ”の立場に組して、「署名することはない」と表明。国際社会から孤立する姿を示しました。

平和大行進 20170602
(ヒロシマへ向かう豊田市での平和大行進=17年6月2日)

 これに先立ち、NHKは7月5日のニュースで、次のように伝えていました。

……
 共産党の志位委員長は、ことし3月に続いて、核兵器を法的に禁止する条約の制定を目指している国連の会議に出席するため、5日からニューヨークを訪問することにしていて、会議の成功に向け、最大限、貢献したい考えです。

 …NHKの取材に対し、「いよいよ核兵器を法的に禁止する条約文が採択されるという歴史的な会議の成功に向けて、被爆国の政党として、最大限の貢献をしたい。必ず会議は成功すると確信している」と述べました。
……

核保有国マップ
(『No Nukes』(講談社)から)

 会議に参加した志位和夫委員長は、採択を目の当りにして、条約の意義、完全廃絶への展望などを語った長文の声明「歴史的条約を力に、核兵器全面廃絶の実現を――核兵器禁止条約の採択を心から歓迎する」を発表しました。次は、その全文です。

……
(1)
 「核兵器禁止条約の国連会議」(「核兵器の全面廃絶につながる、核兵器を禁止する法的拘束力のある協定について交渉する国連会議」)は、7日、核兵器禁止条約を、国連加盟193カ国の63%にあたる122カ国の賛成(保留1、反対1)で採択した。

 人類史上初の核兵器禁止条約の採択は、日本の被爆者をはじめ「核兵器のない世界」を求める世界各国と市民社会の多年にわたる共同のとりくみが結実した、文字通り、歴史的な壮挙である。私は、これを心から歓迎する。

(2)
 採択された条約は、5月22日に発表された草案を土台に、国際社会の英知を結集して練り上げられ、核兵器廃絶につながる禁止条約として、必要な要素が盛り込まれ、現時点で考えうる最良の内容となったと考える。

 条約は、その前文で、核兵器の非人道性を厳しく告発し、国連憲章、国際法、国際人道法にてらして、その違法性を明確にする太い論理がのべられている。国際社会がこうした認識に到達するうえで、「ヒバクシャ」をはじめとする「市民的良心の役割」が強調されていることは、この条約をつくりあげた力が世界の草の根の運動にあることを示すものとして、きわめて重要である。

 条約は、核兵器の法的禁止の内容として、核兵器の「開発、実験、生産、製造、取得、所有、貯蔵」、「使用、使用の威嚇」、締約国の領土と管轄地域への核兵器の「配置、導入、配備の許可」などを明記した。

 条約の仕上げの段階で、核兵器の「使用の威嚇」の禁止が新たに明記されたことは、核抑止力論――核兵器による威嚇に依存した安全保障論を否定したものとして、大きな意義をもつ。これらは、核兵器に「悪の烙印(らくいん)」を押し、それを全面的に違法化するものとなった。

 条約には、核兵器の完全廃絶にむけた枠組みが明記された。核保有国の条約参加の道として、①核兵器を廃棄したうえで条約に参加する道とともに、②条約に参加したうえで核兵器を速やかに廃棄する道が、規定された。

 核兵器完全廃絶には、核保有国とその同盟国の条約参加がもとより不可欠だが、条約はそれに門戸を広く開いている。

 条約は、「核兵器の使用または実験によって影響をうけた諸個人」に対する支援を、「差別なく十分に提供する」ことを、核兵器によって被害を与えたことのある締約国の責任として明記しているが、これは、長年にわたって被爆者援護を求めてきた被爆者の切望にこたえる画期的な条項である。

 条約は、被爆者を先頭とした日本と世界の反核平和運動と日本共産党が、戦後一貫して求めつづけてきた内容が、全面的に反映されたものとなっている。

核実験11


(3)
 核兵器禁止条約の採択は、新たなスタートであり、私たちのめざすゴールは、「核兵器のない世界」――核兵器完全廃絶の実現である。核兵器禁止から廃絶へとすすむうえで、次の三つの力を合わせることが重要になってくる。

 第1は、核兵器禁止条約そのものがもつ力である。
 この条約は、核兵器に「悪の烙印」を押し、それを違法化することによって、条約に参加していない核兵器保有国とその同盟国をも、政治的・道義的に拘束するものとなった。私たちは、核兵器完全廃絶にすすむうえで、強力な法的規範を獲得することとなった。

 第2は、この条約をつくりあげた、世界の多数の諸政府と市民社会の力である。
 「国連会議」に結集したこの力が、核兵器完全廃絶を求める圧倒的な国際的世論をつくりだし、核兵器保有国とその同盟国を、国際的に包囲していくことが、「核兵器のない世界」にすすむ根本の力である。
 「ヒバクシャ国際署名」を全世界で数億の規模で集めるとりくみは、いよいよ重要である。

 第3は、一つひとつの核兵器保有国とその同盟国で、核兵器完全廃絶をめざす世論を多数とし、禁止条約への参加を求める運動をさらに発展させることである。これらの国ぐにが禁止条約に参加するためには、政府が条約に調印し、議会がそれを批准することが必要となってくる。

 そうした政府・議会をつくるために、政治的力関係を変えるたたかいが、それぞれの国ぐにで重要となってくる。条約では「市民的良心」を発揮する担い手として「国会議員」の役割を強調していることもふまえ、大いに奮闘したい。

 歴史的な核兵器禁止条約を力に、核兵器完全廃絶にすすむ新たなたたかいに挑戦することを、心からよびかける。

原爆ドーム ヒロシマ


(4)
 日本政府が、唯一の戦争被爆国の政府であるにもかかわらず、歴史的な核兵器禁止条約に背を向ける態度をとっていることは、内外の強い失望と批判を招いている。そのことは、「国連会議」に参加しても、強く実感されたことだった。

 わが党は、日本政府が、従来の立場を抜本的に再検討し、核兵器禁止条約に参加することを、強く求めるものである。

 同時に、野党と市民の共闘を発展させ、このような政府を変え、核兵器廃絶を求める世界の本流にくわわり、その先頭にたつ政府をつくるために、わが党は、力をつくすものである。
……
戦争と平和 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/07/10 07:06

◎「戦争はいや!と、はっきり言いましょう」

 作家の沢地久枝さんが呼びかけた毎月3日に、「アベ政治を許さない」のボードを掲げて訴える行動が7月3日、全国各地で行われた。豊田市でも、豊田駅前で。

 7月に入って急に暑くなった。特に蒸し暑い。立っているだけで汗が流れてくる。今年の夏はどうなるのか心配だ。

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 この日の行動は、前日の2日に東京都議選の投開票が行われ、自民党が前回の半分以下、史上最低の23議席に終わっただけに、「アベ政治を許さない」の声にも力が入った。都民は、アベ政治をよく見ているのだ。

 共謀罪法の強行、国政を私物化する加計学園問題、2020年までに改憲する…などアベ政治に怒りが噴出したのだ。

許さない3


 リレートークでは、都議選の結果に触れながらアベ政治を一刻も早くやめさせ、国民のための政治をつくろう、そのためには野党と市民の共闘を衆院選めざし実現させようとの声が共通して出された。

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 いつも自作のプラカードを持って参加している女性が、初めてマイクを握った。静かな語り口で、自分の言葉で語った。

 「いやなら戦争はいや!と、はっきり言いましょう。変だと思うのなら、今の政治は変です!と、言いましょう」

 シンプルで、説得力があり、心にしみた。

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戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/07/06 09:46

◎細菌・毒ガスの人体実験を告発 混声合唱組曲「悪魔の飽食」の愛知公演

 コレラ、ペスト、チフス、赤痢など細菌・毒ガスの人体実験を中国人に行った旧日本軍の「731部隊」。闇に葬られていた部隊の生々しい実態を、作家の森村誠一さんと「しんぶん赤旗」の記者が取材し、同紙に1981年から「悪魔の飽食」として連載した。

 その森村さんの原詩に作曲家の池辺晋一郎さんが作曲した混声合唱組曲「悪魔の飽食」の愛知公演が7月2日(日)名古屋市の日本特殊陶業市民会館で行われる。6月29日(木)の午後7時からは、最後の練習が行われた。

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 全国縦断コンサートは1995年から始まり、名古屋での公演は27回目。昨年10月から名古屋青年合唱団を中心に公募が行われ130人が月に3~4回の練習を重ねてきた。当日は全国各地から230人の公演経験者が参加する。

 来年は6月に富山県で開催されることが決まっている。愛知からもまた全国からも参加者が集まるだろう。同7月には、ヨーロッパのバルト3国で公演が予定されている。

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 この間の練習を通じて、戦前戦後の歴史を再度学び直した。戦前の負の遺産が現在の日本にいまだに影を落としていると感じた。秘密保護法、安保法制(戦争法)、共謀罪法などを強行成立させた安倍政権の「戦前回帰」は、あの暗い時代に戻そうというものだ。

 その流れを止めるためにも、ぜひ多くの人に聴いてもらいたいと思う。チケットの申し込みは、日中友好協会愛知県連合会(052-763-1152)へ。

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戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/06/30 11:36

◎愛知県で野党共闘めざし相次ぎシンポジウム (下)

 【名古屋市で「市民連合@愛知」】

 野党共闘をめざして運動している「市民連合@愛知」は5月28日(日)、名古屋市内でシンポジウム「RE:START」を開いた。約350人の参加者で会場はいっぱいになった。

 「市民連合@愛知」の呼びかけ人の安藤隆穂名大名誉教授が開会あいさつ。日本共産党の穀田恵二衆院議員・国対委員長、民進党の近藤昭一衆院議員、自由党の玉城デニー衆院議が参加。社民党の吉田忠智党首、日本共産党のもとむら伸子衆院議員、民進党の山尾志桜里衆院議員がメッセージを寄せた。

 3人の衆院議員は、「市民と野党は大義の旗をかかげ暴走する安倍政権を打倒しよう」(穀田氏)、「改憲を許さないためにも野党共闘は絶対必要」(近藤氏)、「自由に声をあげられる正しい社会を」(玉城氏)などと訴えた。

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(上から穀田、近藤、玉城の各衆院議員)

 中野晃一上智大学教授が、「市民と野党の共闘で立憲政治をつくり直す」と題して基調講演。2015年の安保法制(戦争法)反対の運動から、16年の参院選1人区での野党共闘への道筋について、市民運動の立場から、多くの困難さを克服していった例をあげながら語った。

 その上で、自民党の前回14年の衆院選小選挙区での絶対得票率(棄権した人を含めた有権者比)は24%にすぎないこと。米トランプ大統領やフランスの極右政党のルペン党首が大統領選で獲得したのもほぼ同じであることをあげ、「残り75%に、どう働きかけるかを考えるべきだ」と語った。

 後半のシンポジウムで、「安保関連法に反対するママの会」の新美加寿奈さんが、「選挙の時だけがんばってもダメだということがわかりました。今は、日常的に地域の活動をしたり、いろんな役員を引き受けでつながりを広げています」と話した。

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(シンポジウムで語る中野晃一上智大学教授=左から2人目=ら)

 三重県からは、参院選挙で野党共闘を支えた「市民連合みえ」の森原康仁・三重大学准教授が発言した。1人区の三重県で勝利したのは、芝博一民進党参院議員だ。民進党と日本共産党の間で、どのように共闘をつくりあげたのか、選挙中での有権者の期待など、三重選挙区での劇的な変化をリアルに語ってくれた。

 その上で、違いを乗り越え、立憲主義を守ることの一致点で共闘をつくりあげることの困難さはあるが、少しずつ効いてくる“漢方薬”のように頑張ることだと強調していた。特効薬は無い、という。

 愛知県は、野党共闘が難しいところだという意見が共通して出された。しかし、「市民連合@愛知」が結成され、この日のように民進党、日本共産党、自由党の衆院議員と市民が一堂に会して、安倍政権を退陣に追い込もうと心を1つにした。こうした積み重ねが“漢方薬”のように効いてくるのだと確信した。
戦争と平和 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2017/06/08 12:23

◎愛知県で野党共闘めざし相次ぎシンポジウム (上)

 監視社会をつくる「共謀罪」法案、森友学園、加計学園の国政私物化など安倍政権の暴走はとどまるところを知らない。安倍政権を退陣に追い込むために、野党と市民は共闘を強めようと愛知県で相次いでシンポジウムが開かれた。

 【瀬戸市で@愛知7区】

 瀬戸市で6月4日(日)、「野党と市民をつなぐ@愛知7区」が「共謀罪、改憲…その先にあるものは?」と題して緊急シンポジウムを開いた。会場の瀬戸蔵つばきホールには、超満員の370人が集まった。

 「愛知7区」とは、衆院小選挙の愛知7区のことで、現在は民進党の山尾志桜里議員が選出されている。シンポでは、山尾議員と日本共産党のもとむら伸子衆院議員(比例東海ブロック選出)、社民党愛知県連の平山良介副代表とママや大学生ら市民3人が発言した。

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 山尾、もとむらの両議員は、「共謀罪」法案はテロ対策などではなく、市民を監視するものであることなど国会での安倍政権と野党とのリアルな論戦の状況を語るとともに、同法案の強行や9条の改憲を絶対に許さない決意が語られた。

 市民3人は、若者の厳しい生活の実態や若者、ママの中で内心の自由を侵す「共謀罪」法案の中身がまだ十分に伝わっていないこと、もっと工夫しなければならないなどと訴えた。

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 衆院法務委員会で、「共謀罪」法案を強行採決したのは、自民党の鈴木淳司委員長であること。同議員は7区で山尾議員に敗れたものの重複立候補した比例東海ブロックで復活しており、次回衆院選挙では厳しい審判を下そうという話も出た。

 2時間半の集会の後、参加者は会場から尾張瀬戸駅までパレードして「共謀罪法案」反対、憲法改悪反対などを訴えた。駅前の広場では、リレートークをした。

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 愛知県は、野党共闘のむずかしところといわれているが、次期衆院選挙をめざし、「野党と市民をつなぐ@愛知7区」や「市民連合@愛知」などがつくられ、こうしたシンポが開かれている。

 この日のシンポ、パレード、リレートークを見ながら野党と市民の共闘の発展にこそ、安倍政権を退陣に追い込む力があることを感じた。豊田市など西三河地方でも共闘を発展させるために頑張ろうと思った。

戦争と平和 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/06/06 18:44

◎「アベ政治を許さない」と3日行動

 作家の沢地久枝さんが提唱した毎月3日の「アベ政治を許さない」の行動が6月3日(土)、国会前をはじめ全国各地で行われた。ボードをかかげ、国民のための政治を取り戻そうと訴えた。

 豊田市では、豊田駅前で午後1時から2時まで、ティッシュを配りながら共謀罪法案反対の署名を集めた。参加者は、旗やボードをかかげて訴えた。

許さない1 20170603

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 「改憲・『共謀罪』反対 「テロ対策はたんなる口実」
 「共謀罪 盗聴・密告・監視の法案」
 「共謀罪 一般人 政府が決めればテロリスト」

 多くの人がティッシュを受け取り、署名をしてくれた。

 このところのアベ政治はあまりにもひどい。「ビールや弁当を持っていれば花見、地図や双眼鏡なら犯罪の下見」などと答弁した金田勝年法相。担当大臣がまともに答弁できないのに、共謀罪法案を衆院で強行可決した。

 森友学園問題に続いて加計学園問題が明らかになった。安倍首相の「腹心の友」が理事長を務める学園に、37億円の公有地の無償提供、96億円の補助金、合わせて133億円以上の税金をつぎ込むものだ。

許さない3 20170603

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 前川喜平・前文科事務次官は、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」とあった文科省の内部文書を本物だと認めた。ところが菅義偉官房長官は、怪文書扱いしてはばからない。前川氏の国会証人喚問にも応じない。

 なんでもありのアベ政治がまかり通れば、“アベ独裁国家”になってしまう。豊田駅前で、こんなアベ政治をやめさせ、国民の政治を取り戻そうと交代でリレートークして市民に訴えた。

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戦争と平和 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/06/05 09:13

◎豊田市で平和大行進 核兵器禁止条約への思い込め

 1958年に始まってから59年間、毎年夏にヒロシマへめざして歩き続ける平和大行進が6月2日(金)、豊田市に入ってきた。午後6時に豊田駅マック前広場で集会を開き、その後、豊田市内中心部を行進した。

 今年の平和大行進は、特別の意義を持っている。今年3月、ニューヨークの国連本部で「核兵器禁止条約」をつくるための初の交渉会議が開かれた。5月22日には、条約の草案が発表された。大行進のさなかの6月15日から7月7日まで交渉会議の第2会期が開かれる。

行進1 2017


 草案は、核兵器を法的に禁止し、核兵器全面廃絶につながるものであり、第2会期で採択される可能性がある。平和大行進や、「ヒバクシャ国際署名」など草の根の運動で核兵器廃絶へ大きくすすむのだ。

 豊田市には、終戦前日の1945年8月14日に、ナガサキに落とされた原爆と同型の核模擬爆弾が米軍によって、現在のトヨタ自動車本社工場などに落とされた。核廃絶は、豊田市民共通の願いだ。

行進2 2017

行進3 2017



 平和大行進は、全国8コースあり、このうち5月6日に東京・夢の島を出発したコースは、神奈川県、静岡県を経て愛知県入りした。夢の島には、米・水爆実験で被曝した第五福龍丸が展示してある。大行進は、原水爆禁止世界大会が開かれる広島市に8月4日に到着する。

行進4 2017

行進5 2017


 この日の豊田市での平和大行進は、金曜日とあって飲食店には多くの客がいた。外へ出てきて見ている人もいた。夜にかけての平和行進は全国でも珍しいという。

 東京からヒロシマまで歩く通し行進者の1人は、「人が多くて歩きがいがあります」と言っていた。場所によっては、だれもいない道を黙々と歩く時もあるからだという。参加者は元気に行進しながら、市の中心部を一周して豊田駅前の図書館などが入っている参合館前で解散集会を行った。

戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/06/04 12:18

◎刈谷、豊田で「9条の会」が憲法講演会

 安倍晋三首相が憲法9条に自衛隊の合憲化を書き込み、海外で大手を振って戦争ができるようにしたいと表明(5月3日)したが、刈谷市、豊田市で「9条の会」が相次いで憲法講演会を開いた。

 講演会は、安倍首相の思惑をつぶし、世界に輝く9条を守り抜こうというものだ。刈谷市では5月14(日)に、憲法学者の畑田重夫さんを招いた。畑田さんは「わが憲法人生70年」と題した講演した。

 畑田さんは、国際政治学者、平和運動家として有名な人だが、直接話を機会は初めてだ。びっくりしたのは、顔色もよく、声も張りがあり、とても93歳とは思えなかったことだ。

畑田講演
(講演する畑田重夫さん)

 健康法の本も出している。「3つ使って2つ出す」という健康法を教えてくれた。頭と体と足の3つを使い、声と汗の2つを出すというのだが、なるほどと思った。

 畑田さんは語る。人生の原点は、戦前の東京帝国大学の学生時代に学徒動員されたことにあるという。2000人のうち、畑田さん1人だけが生き残った。

 中国の戦線へ船で移動させられというなかで病気になり、畑田さんは1人残ったが、仲間は米軍の魚雷攻撃で全員亡くなった。畑田さんは、東大卒業後、内務省をへて1962年まで名古屋大学で助教授を務めた(13年間)。

 愛知県にも刈谷にも縁がある人だ。労働者教育協会会長や東京都知事選挙に無所属(日本共産党推薦)で立候補もした。こうした人だけに憲法9条について熱く語った。

 戦争を放棄し、戦力を持たないという9条について、「世界から注目される素晴らしい宝だ」と語る。そして、「正論がやがて世論となり、世論と運動が歴史を変える」とのべ、「学び、学び、さらに学ぼう」と訴えた。

 豊田市では5月20日(土)に、憲法学者の名古屋大学名誉教授の森英樹さんを迎えて開かれた。森さんは、「日本国憲法70年 9条の底力を今こそ」と題して講演した。安倍政権の憲法改悪の流れを時系列的にくわしく語り、とてもわかりやすかった。

森講演
(講演する森英樹さん)

 2人の講演を聞いて思った。安倍首相は、9条の1項(戦争の放棄)、2項(戦力の不保持)を残し、自衛隊を合憲化する3項を加えようとしている。これは戦力を保持しないとした2項を空文化させ、海外でアメリカといっしょに戦争ができる国にすることをねらっているのだ。

 9条を守り、70年以上続いた平和な日本からさらに世界に向けて9条を発信するのか、それとも侵略戦争に明け暮れた戦前の日本を、安倍首相に取り戻させるのか――時代の分かれ道に来ていると思った。

戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/05/24 09:50
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