◎トヨタ産業技術記念館へ行った

201208 産業技術記念館1

 この夏休み、特に予定がなかったので、身近なところへ行こうと考えた。名古屋の栄生にある「トヨタ産業技術記念館」、豊田市の「トヨタ鞍ケ池記念館」、長久手市の「トヨタ博物館」などが頭に浮かんだ。

 意外に、トヨタマンは行っていないのではないか。私も長年、トヨタにいるが一度も行ったことがない。まず、「産業技術記念館」へ。昔、名古屋に栄生工場というのがあると聞いたことがあるが、それ以上のことは知らなかった。豊田自動織機栄生工場を、産業遺産として保存しながらつくったという。

 豊田市から行くと、名鉄の新名古屋駅の次が栄生駅だ。駅を出ると名古屋駅のツインタワーが近くに見えた。栄生駅から2~3分歩くとレンガづくりの産業技術記念館に着いた。

 トヨタグループの発祥企業は、豊田佐吉がつくった豊田自動織機である。佐吉の子どもの喜一郎がつくったのがトヨタ自動車である。記念館は、繊維機械館と自動車館に分かれていて、それぞれ広いスペースがある。思っていた以上にさまざまな機械や資料が展示してあって、驚いた。

 入口で女性職員が糸を紡ぐ基本技術を実演していた。中国人の団体が通訳付きで説明を受けていた。まず、(1)綿から繊維を引き出し、(2)撚りをかけ、(3)巻き取るーこれが基本技術なのだそうだ。なるほど。

201208 産業技術記念館2


 繊維館では、紡績の技術と機械の変遷が展示してあった。展示数が多く、一回りするのに1時間近くかかった。トヨタグループの発祥のこと、初めて知ることばかり。興味深かった。

 やっと自動車館にたどりついた。入ると、当時のAA型のボデー試作の様子が展示してあった。女性職員が、「当時は木型の車に合わせてボデー部品を手づくりしていたんですよ」と説明してくれた。

 それにくらべて、今、自分がやっている仕事は、あまりにも細分化されて、車をつくっているという実感が少ない。その女性職員と「働きがい」談義を少しした。彼女は、トヨタが100%出資の子会社、トヨタエンタープライズ(株)の正社員だそうだ。トヨタでは、保安課がほぼトヨタエンタープライズに置き換わっていることを話すと、「そうなんですか」といっていた。

201208 産業技術記念館4


 この後、材料試験、開発技術、生産技術などの展示を見て回った。長年、トヨタにいても知らない事が多く、非常に勉強になった。直接、自分の仕事に関係がなくても、車づくりの全体像を知っているのと、知らないのでは、大きな差が付くと思った。トヨタマンは、一度はこの記念館の見学に来た方がよいのではないかと思う。

 昔の車の展示もあった。トヨタスタンダードセダンAA型は、いま発売しても売れるのではないかと思うほどカッコよかった。なつかしい初代のカローラ、今見ると小さくて、質素なつくりに見える。当時は、今のプリウスのように、町中にカローラがあふれていたことを思い出した。

201208 産業技術記念館3


 堤工場でつくっていたセリカもなつかしかった。結局、3時間以上見て回ったが、閉館の5時が近づいた。もう一度、じっくり見たいと思った。

201208 産業技術記念館5
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トヨタの街から | コメント(1) | トラックバック(1) | 2012/08/22 11:22
コメント
私も昔(10年前ぐらい)行きましたよ、結構面白かった思い出が…売店のF1のグッズに釘付けでした。あぁ…もう無いんだ。

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以前、トヨタ博物館に行きましたが、あちらはクラシックカーを中心とした、完成車のミュージアムでした。 本日レポートするトヨタ産業技術記念館は、トヨタの企業としての歩みを紹介するミュージアムです。 館内は、豊田佐吉の自動織機のエリアと、豊田喜一郎のトヨタ自動車のエリアに分かれます。 自動織機のエリア(繊維機械館)は、まさに機織り工場のような雰囲気です。 機械がたく...