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◎国宝・火焔土器と12年ぶりの再会

 炎がメラメラと燃えあがるような強烈なデザイン、火焔土器。東京国立博物館で9月2日まで「縄文展」が開かれ、最終日に間に合いました。国宝・火焔土器と12年ぶりの再会です。

 新潟県十日町市の笹山遺跡から出土した火焔土器は、“縄文雪炎(ゆきほむら)”との愛称が付けられており、数々の火焔土器の最高傑作といわれています。「縄文展の目玉の1つです。

 12年前の2007年、十日町市博物館で最初に見た時から、火焔土器のとりこになりました。高さ46・5cm、最大幅43・8cmという大きさ。残存率は95%といいますから、ほとんど原型のままで出土した奇跡の火焔土器です。

12 火焔土器
(東京国立博物館では撮影できず、これは他の会場での火焔土器群です)

 火焔土器は、画家の故・岡本太郎氏が、「これを見たとき、心がひっくりかる思いだった。全身がぶるぶるふるえあがった」と興奮して語ったといいます。哲学者の梅原猛氏は、“縄文雪炎”について、「大きさ、力強さ、ダイナミックなエネルギーを発散している縄文土器の頂点」とのべています。

 火焔土器は、今から4500年前の縄文時代中期に、信濃川沿いの新潟県周辺でつくられた地域限定の土器です。狩猟生活が中心で、王ら支配者がいなかった無階級時代です。

 人間は平等で、貧富の差はありませんでした。貧富の差が生まれたのは、稲作を始めて備蓄ができるようになった弥生時代からです。戦争も始まりました。そうした縄文時代に、現代人でも不可能といわれるような斬新なデザインを縄文人は作り出したのです。

 最終日とあってごったがえす東京国立博物館で、何度も何度も凝視しました。他の火焔土器とは違って、脚が華奢ですっきりしています。どんな思いで作ったのか? しかし、縄文人の心を読み解くことはできませんでした。また、十日町市博物館で再会したいと思いました。
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その他 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2018/09/03 09:42
コメント
No title
素晴らしい縄文土器ですね。
私も見たいな・・

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