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◎ライドシェア、ウーバーの光と影

 電動化や自動運転化、コネクテッド化とともにライドシェア(相乗り)は、世界の自動車メーカーとIT企業などが覇権争いをしている1つです。

 トヨタ自動車は8月28日、配車サービス最大手の米ウーバー・テクノロジーズとの協業のために、ウーバーに5億ドル(約560億円)を出資すると発表しました。

 トヨタは、副社長の次のような言葉を明らかにしています。

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 トヨタの副社長であり、“コネクティッドカンパニー”プレジデントの友山茂樹は、「世界最大のライドシェア企業の一つであるUber社との提携は、トヨタがモビリティカンパニーへと変革する上で、重要なマイルストーン(大きな節目の意味)になるでしょう。

 トヨタとUber社、両社の技術とプラットフォームを連携させたライドシェアサービスは、安全で安心な自動運転モビリティサービスの実現へ向けた一つの道筋になると考えています」と述べました。
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 トヨタとウーバーは、トヨタのミニバン「シエナ」をベースに、それぞれの自動運転技術を搭載した専用車の量産を2021年に行います。そのイメージ図は次のようです。

30 トヨタとウーバーの協業図


 労働組合や労働者の動きを取材している連合通信社は8月23日、ウーバーの動きを次のように伝えました。

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 米ニューヨーク市のデブラシオ市長は8月14日、市議会が可決したライドシェア規制条例に署名した。これにより同市は全米で初めて、ライドシェア車の台数を制限し、運転手の実質的な最低賃金を設けることになる。

 市長は、3年前にも同様の規制をニューヨークタクシー労働者連盟(NYTWA)などとめざした。しかし、ライドシェア大手のウーバーやリフトは、数百万ドルを投じてロビイストを大動員し、その行く手を阻んだ。

 当時1万2600台だったライドシェア車は、現在8万台を超える。この供給過剰で運賃収入が激減するなど、生活苦を理由に昨年11月からたて続けに6人のハイタク運転手が自殺している。

 ライドシェア運転手も困窮しており、その85%は収入が、同市の最低賃金(今年時給15ドル)に届かないレベルだ。4割が空車走行しているため、交通渋滞が悪化している。

 条例では今後1年間は原則、ライドシェア車両の新規登録を認めない。その間、同市の規制機関であるタクシーリムジン委員会が、交通渋滞の実態調査を進め、ライドシェア運転手の最賃を策定。

ニューヨーク
(ニューヨーク=グーグルアースから)

 過当競争を防ぐため、ハイタク・ライドシェア全てのサービスに共通する最低運賃も導入される。台数制限は1年後も続くとする見方が強い。離職率が年間25%のウーバーやリフトは、運転手の処遇改善を迫られる。

 自殺したハイタク運転手ダグラス・シフターさんの追悼集会を2月6日に開いたNYTWAはそれ以降、ライドシェア規制を求め、精力的に集会や街頭行動を繰り返した。

 サービス労組(SEIU)32BJ支部の支援も受け、街ぐるみの運動をつくっていった。闘いは、タクシーとハイヤー、ライドシェア運転手の壁を取り払った。

「一番つらい立場の遺族たちが、その経験を公にした。休めば収入のない運転手たちが、家族を連れて集会にやってきた」とNYTWAのバイラビ・デサイ代表は振り返る。条例のほぼ全てが組合の要求に沿った内容だ。

 ウーバーやリフトは今回も反対キャンペーンを展開したが、条例案を修正できなかった。自殺者が相次ぐ事態を受け、3年前は両社に同調した市議会議員も、規制賛成に回った。
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 ウーバーの配車サービスがタクシー労働者らの雇用を破壊し、交通渋滞を引き起こしていることなどをリアルに告発しています。

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 この記事は、9月2日にアップする予定でしたが、都合により前日にアップしました。

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決算・経営計画 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2018/09/01 11:12
コメント
自動運転の流れは人力車が廃れたのと同じ。

カーシェアリングが普及すれば車の所有も減って市民は無駄な出費が減り自動車の生産台数は減る。

文句だけ言っても何も変わらない。

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