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◎トヨタ 工場間で車種・製品の移管相次ぐ

 トヨタ自動車が、グループ企業をふくめて車種、製品の移管を相次いでいます。世界の自動車産業は、電動化、自動運転化、コネクテッド化など「100年に一度の大変革期」(豊田章男社長)に突入したり、トランプ米政権が輸入車への関税を現在の2・5%から25%へと大幅に引き上げることを検討しているなか、激しい動きを見せています。

 トヨタの子会社のトヨタ自働車東日本(宮城県大衡村)は7月20日、静岡県裾野市の東富士工場2020年に閉鎖すると発表しました。同工場は、12年7月にトヨタグループの3社が合併するまで、関東自動車工業の工場でした。

 トヨタの最高級車・センチュリーやジャパンタクシーなどを生産しています。東日本の宮城大衡工場(宮城県大衡村)や岩手工場(岩手県金ケ崎町)に移管するとしています。

 豊田自動織機の長草工場(愛知県大府市)で生産していたヴィッツも、今年秋には東日本に移管します。またトヨタは今年6月1日、トヨタの広瀬工場で生産している電子部品を、デンソーへ2019年末をめどに移管する方向で協議する、と発表しました。

80 日経 トヨタ生産再編図
(日経新聞のトヨタの生産再編図=7月21日付から)

 トヨタの世界生産台数(トヨタ・レクサスブランド)は、2018年3月期決算時点で、892万3000台です。このうち国内生産は319万9000台(35・9%)で、海外生産は、572万4000台(64・1%)です。国内生産は3分の1程度です。

 販売は、国内が159万7000台(17・0%)で、海外が782万3000台(83・0%)です。輸出は188万2000台です。国内で生産したうちの半分程度しか国内で販売できず、輸出頼みになっています。

15 トヨタ生産・販売台数 20180⃣3
(トヨタの生産、販売の見通しと実績=2018年3月期決算のプレゼン資料から)

 豊田章男社長は、国内の雇用維持やマザー工場として技術を磨くために、「国内生産300万台を死守する」とのべてきました。現時点では、300万台は維持しています。

 しかし、トランプ米政権が輸入車への関税を大幅に引き上げることが現実のものになり、日本の少子化がいっそうすすむなどすれば、300万台維持は相当厳しいものとなりそうです。

50 坂本・空洞化論文から
(トヨタの2015年の工場別生産能力=坂本雅子著『空洞化と属国化』から)
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決算・経営計画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/07/23 10:42
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