◎加藤剛さんの残した言葉 「9条は『夢の形見』」

 俳優の加藤剛さんが亡くなっていたことが7月8日、明らかになった。まだ80歳だった。胆のうがんだった。晩年の加藤さんは、やせて痛々しいほどだった。

 加藤さんは俳優座出身で、映画テレビで広く活躍した。忘れられないのが名画「砂の器」(原作、松本清張。1974年公開)での作曲家・ピアニスト役、犯人役であった。

 ハンセン病の父と放浪し、その過去を隠すために犯行に及ぶ。放浪する親と子、オーケストラの演奏、刑事たちの犯人追跡、この3つのシーンを交互に織り成す映画の中で、迫真の演技を見せたのが加藤さんだ。タクトを振る知的な横顔が彷彿と浮かぶ。

 もう一つがNHKの大河ドラマの「獅子の時代」(1980年放送)である。山田太一の創作ドラマで、激動の幕末を薩摩藩士・苅谷嘉顕の役を演じたのは加藤さんだった。会津藩士、平沼銑次役の菅原文太さんと2人主人公で、“官軍と賊軍”の主人公を描いた。ここでも加藤さんの知的な役柄は、熱情的な菅原さんの役柄と対照的で光った。

 ドラマの最終回のラストシーンで、菅原さんが「自由自治元年」の旗を掲げて民衆の中に入っていくシーンは、最近多い大河ドラマの幕末物とは比較にならぬほど秀逸だった。

50 加藤剛 夢の形見


 加藤さんは、平和、民主主義に特別に強い思いがあった。特に憲法9条を守ることへの熱い思いを語っていた。「しんぶん赤旗」日曜版(2017年8月13日号)に登場し、その思いを語った。

……
 憲法は、戦争で亡くなった人たちの「夢の形見」です。だから絶対に守り抜かねばなりません。戦争放棄や戦力の不保持を定めた9条は、絶対に変えてはいけません
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 「夢の形見」-名セリフですね。
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戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/07/11 18:45
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