◎ギルプラット・フェローが出席したって

【トヨタ職場談義】

 A 組合の評議会ニュースを読んだ?
 B 6月度の「労使拡大懇談会」の特集だろう。

 A 拡大労使懇は2回目だけれど、あのギルプラット・フェローが出席しているのに驚いたよ。
 B マサチューセッツ工科大学から米国防省へ移ったAI(人工知能)の第1人者といわれた学者だろう。トヨタが自動運転のためにヘッドハンティングした学者だ。

 A TRI(Toyota Research Institute)の最高経営責任者が、わざわざ労使懇に出席するなんてびっくりだ。TRIは米カリフォルニア州に本社を置き、従業員の多くは、元Google, Appleなどにいたというね。
 B 評議会ニュースによると、「人工知能や自動運転、ロボット開発を進めることで、人々の生活や移動の質を向上させる。事故を起こさないクルマを開発する」と語っている。

 A AIは労働者の仕事を奪うと盛んに言われているが。
 B だからわざわざギルプラット・フェローは、「AIは皆さんの仕事を置き換えるものではなく、増幅してすごいことが出来るようにするもので、これまで通り皆さんの能力は不可欠」だと語っているけれどね…。

 A 労使拡大懇では、自動運転やAI、ビックデータを担当する鯉渕健常務理事がパワーポイントを使ってトヨタの自動運転技術開発の目的、戦略などについて説明している。
 B ITジャイアントのグーグルやアップル、アマゾン、配車大手・ウーバーなどのロゴマークを示し、開発競争は「生きるか死ぬか」だと語っている。

 A 最近、トヨタでは「生きるか死ぬか」の言葉が多用されているけれど、なんか煽られている感じだね。グーグルは自動運転で、はるかに先を行っている。そんなITジャイアントにトヨタは勝てるのか?
 B 確かにね。パワーポイントには、「トヨタの生かした勝ち方」というのがある。TPSによるトヨタの「モノづくり力」と自動車メーカーとしての「データの量と質」をプラスすることだと明らかにしている。

40 ◆トヨタ本社地区5 グーグルアース
(トヨタ本社=グーグルアースから)

 A 労使拡大懇には、総務・人事本部長の上田達郎専務役員が、「豊田章男社長動画」(役員の会議で豊田社長の想いを伝える動画)について説明している。「生きるか死ぬか」の「死ぬ」の意味について、トヨタが、「世の中・各社から頼りにされなくなること」などと説明している。
 B 上田専務は、18春闘の労使協議会で、トヨタの賃金は「極めて優位性のある水準」と強調し、一時金の「要求水準は極めて高く、そのまま応えることは困難」とのべた役員だよ。そうした役員が労使懇で会社の経営戦略を説明するなんて違和感があるね。

 A 評議会ニュースでは、1回目の労使拡大懇に出席したトヨタコンパクトカーカンパニーの宮内一公プレジデントとの追加懇談会も掲載されていた。
 B 参加した組合職場役員らからは、「直接、危機感(収益等)のお話を聞くことができ、刺激を受けた」「経営は上に任せる、ではなく経営への貢献を全員が考える。まさに、“全員経営者”」などの感想を語っていた。これが組合活動の一環なのかなぁ。
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決算・経営計画 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2018/07/06 17:11
コメント
No title
こう言った従業員の情報も大事ですね!
有難うございました。

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