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◎「働き方改革」一括法案 参院委で採決強行 野党に乱れ

 長時間労働を助長し過労死を増やす「働き方改革」一括法案(「月100時間未満」まで認める残業の上限規制や「残業代ゼロ制度」(高度プロフェッショナル制度=高プロ=などを盛り込んだ法案)を、自民、公明の与党は6月28日、参院厚生労働委員会で採決を強行しました。

 法案には、与党と日本維新の会が賛成、日本共産党、国民民主党、立憲民主党、希望の会(自由・社民)が反対しました。

 日本共産党や立憲民主党など野党3党などが提出した島村大委員長(自民)への解任決議案に、参院野党第1会派の国民民主党(国民)は加わらず、参院議院運営委で本会議に上程するのを与党とともに反対しました。

 法案可決後、委員会では高プロの運用など47項目の付帯決議が議決されました。国民は付帯決議案を与党などと共同で出していました。国民は、法的拘束力がない付帯決議を優先した格好です。

修 トヨタ テクニカルセンター
(高プロの対象には「研究技術職」が想定されています。写真は、トヨタの技術者が働くテクニカルセンターなどの技術棟)

 日本共産党=14議席=の倉林明子議員は反対討論で、「本法案はデータねつ造、隠ぺい、労働者ニーズのねつ造により、立法事実は完全に失われ、法案審議の前提が崩壊している。労働政策審議会も国会も冒とくするもので、廃案とすべきだ」と強調しました。

 その上で、「残業代ゼロ制度」が際限のない長時間労働となる危険があり、残業上限規制も「過労死ライン」を容認し、過労死を促進すると批判。「同一労働同一賃金」についても「人材活用の仕組み」を理由に格差を追認することになると指摘しました。

 日本共産党の吉良よし子参院議員はツイッターで、「過労死家族の会のみなさんの目の前で、働き方“改悪”法案が採択。90以上の項目が省令事項となっていて、付帯決議は47項目に上る。明らかに審議は不十分。傍聴席で目に涙をため、首を振り続けていた家族の会のみなさんの姿が目に焼き付いている」と発信しました。

 参院では、国民が24議席で第1会派。第2会派は立憲民主党(23議席)で、働く者にとって重要な法案の取り扱いについて最終盤で野党共闘の足が乱れた形になりました。

 国民には、石上俊雄(電機連合)、礒崎哲史(自動車総連)、浜口誠(自動車総連)、矢田わか子(電機連合)、柳田稔(基幹労連)らの各参院議員が加わっています。いずれも大企業労組が推薦しています。

田んぼ


(参考資料)
 次は共同通信の配信(6月8日)記事です。倉林議員が「本法案はデータねつ造、隠ぺい、労働者ニーズのねつ造により、立法事実は完全に失われ、法案審議の前提が崩壊している」と指摘したことがよくわかります。

……
制度導入、誰のため?
ずさんさ目立つヒアリング
後付けの高プロのニーズ調査

 安倍晋三首相が導入を目指す働き方改革関連法案の「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」は誰のためにつくるのかー。政府が「働く人のニーズがある」との根拠にしたヒアリングの大半は、法案提出目前に実施されていたことが判明。人数もわずか計12人で、ずさんさが目立つ。詳細の公表を拒む政府の説明は説得力に乏しく、国会審議の新たな火種となりかねない。

 ▽「生の声」
 「1日4〜5時間の研究を10日やるより2日間集中した方が効率的に取り組める。こういった声を把握している」。加藤勝信厚生労働相は1月31日の参院予算委員会で野党から「働く側の要請があるのか」と聞かれ、研究開発職の「生の声」を紹介。これをニーズの「証し」に掲げ、今月7日の参院厚労委員会でも厚労省の山越敬一(やまこし・けいいち)労働基準局長が引用した。

 しかし、厚労省が実施したヒアリングは2015年の研究開発職ら3人と、今年のコンサルタントら9人の計12人だけだ。野党は「働く人が7千万人いるのに不十分だ」「詳細を明らかにすべきだ」と批判。野党の追及を受け、5月16日には衆院厚労委員会の理事会にA4判2枚のヒアリング概要を提出した。

 だが、12人分の一言コメントが羅列されたにすぎず、質問内容も書かれていない。厚労省は、ヒアリングに協力した企業との約束があるとして詳しい説明を拒み続けている。

 ▽法案提出前
 山越氏は「いつからいつまでに何件行うと計画して実施したものではない」と述べ、ヒアリングは場当たり的だった疑いがある。

 政府は15年4月、経済界の意向を強く反映する産業競争力会議の提言を受け高プロ導入を盛り込む労働基準法改正案を国会に提出。廃案になったが、法案提出の直前に研究開発職ら3人のヒアリングを行っていた。

 9人については、厚労省は今年2月1日に実施したと参院厚労委で説明。加藤氏が野党から働く人のニーズを追及された翌日に当たる。厚労省は今月8日、共同通信の取材に「9人のうち何人かは分からないが、1月31日に実施したものもある」と説明を変更した。だがヒアリングは法案の国会提出目前で、既に概要は固まっていたという時期に変わりがない。

 ヒアリングの方法に関しても「依頼状は出していないが、企業にお願いして対象者を選んでもらった」「人事担当者が同席した場合もある」と答弁しており、客観性にも疑問符が付く。

 野党は「実態調査をやった、ニーズを把握したというのはちゃんちゃらおかしい」(社民党の福島瑞穂氏)と批判。本当に制度が必要か、追及する構えだ。
……

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内野過労死認定 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2018/06/29 11:37
コメント
審議拒否で18連休しといて「審議が足りない」

野党の議員は全員精神科へ受診した方が良いのでは?
No title
公文書改ざん、隠蔽、虚偽答弁して、それでも政権に居座る。どちらが審議時間を空費させたのでしよう?
官僚と政治家の区別もつかなくなるとかいよいよ精神科へ受診した方が良いのでは?
共産党の方々の正気が議員も党員も疑われますよ。

18連休の批判は党上層部への反党行為にでもなるの?
国会は自民与党と戦う場ではない
国民いや、市民でしたか?の為のものです

審議拒否した際の責任は共産党がきっちり負います!
議員歳費の返還及び、国会停滞させた費用もです!
それが責任ある野党の姿!
自民党とは違うんですよ!
行った事に責任を持つ!

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