◎賃上げは下がる 配当金は上がる

 トヨタ自動車の2018年3月期決算発表(5月9日)では、配当金は1株当たり前期より10円上げて220円にするとしています。総額も151億円増やして6426億円とするとしています。

 配当金は、この5年間で165円から220円へと1・3倍も上がっています。トヨタの株主は、金融機関や国内法人、外国法人が80%近くを占め、「個人・その他」は21・37%にすぎません。

 労働者が汗水して働いてつくった車の利益の大部分が金融機関や外国の企業へ吸い取られていく構図です。

 一方、労働組合員の賃上げは、この5年間、2700円(14年)から4000円(15年)に上がったものの、その後は1500円(16年)、1300円(17年)、「前年(17年)を上回る」(18年)と下がっています。

25 賃上げは下がる 配当金は上がる


 賃上げは下がっているのに対し、配当金は上がっているのです。トヨタは、株主や下請けなどとともに従業員をステークホルダーと位置付けていますが、あまりにも株主優先ではないでしょうか。

 利益至上主義、規制緩和などを柱としたアメリカ発の新自由主義が日本に輸入された21世紀初頭ころから、株主最優先の考え方が大企業にまん延してきました。

 賃上げして労働者のふところを温かくし、購買力を高めて経済を好循環させる――安倍首相さえも日本経団連に3%の賃上げを要請したほどです。しかし、18春闘では賃上げ(ベースアップ)と定期昇給を合わせても3%に届いていません。

 トヨタの18春闘は、「前年を上回る」という日本語回答でした。▽上級スキルドパートナーの拡大、▽常2直手当の導入、▽期間従業員への家族手当の導入、▽事務技術職の自己研さん費用補助の導入――など様々な手当などをふくめて3・3%としています。

 トヨタなど大企業は、株主配当最優先を改め、賃上げや下請け単価の切り上げなどへ舵を切るべきではないでしょうか。
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決算・経営計画 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2018/05/12 18:08
コメント
企業最大の株主=国民の年金
2016年9月19日(月)
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人) 筆頭株主にズラリ
大企業株価 年金で支え
三菱UFJ・三井住友・ホンダ・みずほ…
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-09-19/2016091901_01_1.html


 どんな株をどれぐらい持っているのか―。英語名によるアルファベット順に並べられ、46ページに及ぶ公開資料を調べると、時価総額1000億円を超す銘柄は、トヨタ自動車の1兆5499億円を筆頭に、72社(3・5%)をかぞえました。

 GPIFは信託銀行などに委託して間接的に株を保有しているので、各企業が公表する「大株主」名簿には登場しません。そこで、時価総額1000億円を超す72社について、公開された資料をもとに、GPIFが仮に大株主として記載されるとしたら、株主順位はどうなるかを調べてみました。

 すると、トヨタ自動車は保有比率5・4%で、株主順位4位でしたが、時価総額2位(8229億円)の三菱UFJフィナンシャルグループは7・7%で堂々の1位。三井住友フィナンシャルグループ7・8%、みずほフィナンシャルグループ7・7%と、三大メガバンクはすべて筆頭株主となります。



企業の最大の株主は年金積立金で株高や配当による運用益は将来の国民の年金に幅広く還元される事になります。
なお、記事は2016年の物で年金基金の保有株式は現在コレよりも増えています。

日本共産党は配当や株高で国民の年金が増えると困るみたいですね。
No title
「賃上げが下がる」真っ当な日本語ではありません。
賃上げと比較するなら「配当上げ」にしてください。
No title
トヨタの配当金が年金に活かされるのであれば
ここは素直に上げて欲しいですね!
トヨタマンの給料は高いから
ほどほどに・・


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