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◎豊田社長は決算発表で何を語ったのか

 トヨタ自働車は5月9日、2018年3月期決算発表をしましたが、第2部で豊田章男社長があいさつをしました。このなかで豊田社長は、電動化、自動運転化、コネクテッド化など「自動車産業が100年に一度の大変革の時代」に、「トヨタらしさを取り戻す」として語った2つの言葉があります。

 それは、「トヨタの真骨頂は『トヨタ生産方式、TPS』と『原価低減』です」とのべたように、トヨタ生産方式と原価低減の2つの言葉でした。この言葉をくり返し語っています。なぜ、いま、トヨタで当たり前と言われている2つの言葉なのか?

 記者会見では、「何かがないと会社は変わらないと思うが、2つだけでいいのか」などと、とまどいの質問が相次ぎました。これに対し豊田社長は、「2つはトヨタのDNAであり、これを知らなかったらトヨタマンと言ってはならない」と断定しました。

 また、事務・技術職では、「生産現場のものだというのがはびこっている」と指摘し、この2つは、「トヨタらしさを取り戻す闘い」とまで言い切りました。

80 決算 社長挨拶
(豊田章男社長のあいさつのプレゼンから)

 あいさつのなかでも、「開発の現場にも、標準作業や原単位、すなわち1つのアウトプットを出すために必要な時間、コストというTPSの概念を持ち込み、開発のリードタイムを短縮してまいります」と語りました。

 3月期決算で、「原価改善の努力」で稼いだ利益は1650億円でした。かつては原価改善で5200億円(2010年度)~3000億円(03年度)も稼いだ時があり、これと比べると物足りないからでしょう。

 豊田社長は、「『原価低減』の力に磨きをかけて、『稼ぐ力』を強化し、新技術や新分野への投資を拡大してまいります」と力説しました。

 しかも電動化、自動運転化、コネクテッド化などは、豊田社長がのべているように、自動車会社だけではなく、グーグルやアップルなど「テクノロジーカンパニー」であり、そうした会社との「『生死を賭けた闘い』が始まっているのです」(豊田社長)。

 その闘いは事務・技術職が担っており、昨年12月からは“裁量的働き方”というFTL(I)を導入しています。Time=時間とLocation=場所から自由になるというもので、いわば労働時間にも職場にもとらわれずに働くというものです。

 しかも、「賃金は掛けた時間の対価であるという考え方を払拭」するものだと説明しています。労働基準法の1日8時間労働を崩す考え方です。豊田社長が決算発表で語った2つの言葉は、特に事務・技術職場への強い働きかけではないでしょうか。

 豊田社長のあいさつと記者との質疑応答の映像は、次のアドレスで見ることができます(106分)。
https://newsroom.toyota.co.jp/jp/corporate/22185932.html

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決算・経営計画 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2018/05/10 16:41
コメント
No title
2日続けて・・トヨタ株が上昇してます。
決算での豊田社長のメッセージが外人投資家に好意に受け止めれている証拠ですね。
一流企業としてトヨタはどうあるべきか。
これからも未来永劫の続く自動車・・
トヨタの未来は明るいと見た。

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