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◎前川喜平氏が名古屋で講演 省庁は首相官邸の下部機関か

 ゴールデンウィークの最終日の日5月6日(日)、名古屋中区の伏見ライフプラザで、前文部科学省事務次官の前川喜平氏の講演会があった。午後1時30分からの講演なのに、午後0時過ぎには整理券を求めて50人ほどの人が集まるほどの人気だった。

 前川氏は、加計孝太郎氏(安倍首相の友人)が理事長の加計学園が獣医学部の新設をめぐる問題で注目された事務次官だ。首相官邸の和泉洋人首相補佐官に呼ばれ、「『総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う』と言われた」と国会の証人喚問でのべたことで知られている。

 気骨ある高級官僚として事務次官を退任した後、全国で講演会に引っ張りだこだ。この日の講演会は、「若者の未来と人権を考える会」(代表=中京大学教授の大内裕和氏)が主催したもの。800人で超満員となった。

前川講演1
(講演する前川喜平氏)

 第1部で前川氏は、「憲法の精神を生かして基本的人権と平和主義の教育を!」と題して1時間語った。前川氏の講演ポイントを箇条書きにすると――。

・民主的で文化的な国を作るためには教育が大切である。
・日本国憲法の理想とは何か。日本1国だけではなく、人類全体の平和を目指している。

・憲法の基本的人権、平和主義、国民主権-この3つの原理が大切。憲法を変えるとしてもこの3つは変えてはいけない。
・現在の学校教育で教える歴史は、明治時代までで終わってしまうことが多いが、2022年度からは日本と世界の近・現代史を学ぶ「歴史総合」という科書が始まる。この点は評価し期待している。

・国民が勉強しないでいることが体制にとっては都合がいい。
・選挙権が18歳からになったが、まだまだ高校生の政治活動が不十分な中で憲法を改正するのは早い。

 前川氏は、こうした観点から現時点では憲法を改正することには反対だとのべた。同氏の教育に対する考え方を1時間にわたって語った。

 第2部は主催者である中京大学教授の大内裕和氏との対談だった。大内氏は、大学生の6割が奨学金という「ローン」を抱えている問題やブラックバイトなどに詳しい人だ。

 大内氏は、第1部の講演で前川氏が、政治的な事にはほとんど言及しなかったので、前川氏が名古屋の中学校で行った公開授業に対し、政治家が介入した事件について質問した。

 これは今年2月、前川氏を中学校が招いたことについて、文科省が名古屋市教育委員会に対して、「同氏を招いたねらいは何か」などと、質問を執拗に繰り返した事件。質問の内容について文科省は、赤池誠章・自民党文科部会長や池田佳隆・部会長代理の2人に相談していた。

前川講演2
(前川喜平氏=右=と大内裕和氏との対談)

 前川氏が語ったポイントを箇条書きにすると――。

・これは教育の自主性を侵す重大なことだと思う。政治家が不当なことを文科省と一緒になってやった。私はこの2人を“イケイケコンビ”と言っている。2人は“安倍チルドレン”。

・自民党の中が安倍一色に染まっている。「日本会議」(注、改憲右翼団体)一色になっている。憲法を守らず政府のいうことだけ聞く。首相官邸の権力が非常に強くなった。各省庁は首相官邸の下部機関になってしまっている。

・そういう中で、総理の友達が言っているのならやろうという官僚集団になっている。菅義偉官房長官に逆らうと飛ばされると言われている。人事権(注、2014年に設置された内閣人事局)をフルに活用している。

・首相官邸の肥大化は、第2次安倍内閣から始まった。権力が一極集中すると怖い。三権分立が無視され、教育や報道も政治によって侵されている。

 前川氏はこの後、子どもの貧困や教育予算をはじめ給付型奨学金を拡充させるための税制のあり方など、長年にわたって教育行政にかかわってきただけに教育問題について熱く語った。

 前川氏がこの日語ったことや天下り問題など文科省の官僚としてやってきたことをすべて肯定するわけにはいかない。しかし、森友・加計学園問題など、安倍政治の国政私物化が大問題になっているなかで、「すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない」(憲法第15条)に照らすと、前川氏の言動は公務員のあり方に大きな一石を投じたものではないだろうか。
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安倍政権 | コメント(5) | トラックバック(0) | 2018/05/08 16:24
コメント
No title
いくら前川氏が講演しても
不正での天下り問題・・
銀座での貧困女子調査名目の
週4日バー通いなど
人間的に褒めれたものではない
事実があります。
それを隠しての講演会
いかがなものか?
No title
前川氏の天下り問題や出あい系バーでの自称貧困調査の事を共産党の党内で声をあげると反党行為として処分されるんじゃ無いかな?
No title
>気骨ある高級官僚として事務次官を退任した後

2017年2月6日(月)
文科省天下り問題の焦点
行政のゆがみ究明を
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-06/2017020603_02_1.html
文科省の前川喜平前事務次官=依願退職=は、組織的天下りの仕組みを認識した上で、仲介役のOBと協力。文教協会には、次の天下りのため代表理事のポストが空くか確認していました。

 脱法的なOBルートを現職官僚と天下り官僚が支えている形です。どうやってOBルートが作られたのか、天下り団体の実態は―など真相究明が必要です。

 日本共産党の宮本岳志衆院議員の調査で、文科省から大学への天下りは09年以降、のべ133人に上ることが判明。退任後2カ月以内の再就職は90人近くいて、省庁のあっせんの有無などの究明が求められます。


2017年1月21日(土)
「天下り」組織ぐるみ
文科省7人処分 首相の責任重大
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-01-21/2017012101_02_1.html

内閣府の再就職等監視委員会は20日、文部科学省の事務方トップの前川喜平事務次官(62)をはじめ同省が組織的に幹部の天下り(再就職)を違法にあっせんしていたと認定する調査報告を発表しました。文科省は前川次官ら7人を減給や停職処分とし、前川氏は同日付で依願退職。松野博一文科相は、大臣給与6カ月分の全額返納を表明しました。

※なお、前川氏は8000万円もの巨額の退職金を減額や返納無しで満額受け取り。


共産党は前川さんの巨額な退職金から政治献金でも貰ってるから何も言えないのかな?
No title
福田財務次官の退職金と比較しても、遥かに多い金額、更には全国で講演して、ガッツリ稼いで・・・肝心の貧困調査の名目で、もしかしたら調査費名目で、税金で行ったかもしれないのに、未だに出てこないレポート、何やってんだか。
民主党政権時代の機密費問題!
→あるタイミングで共産党はダンマリ

霞ヶ関官僚の天下り問題!
→あるタイミングで共産党はダンマリ


さてこれらの背景は如何に?

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