◎サマワで「戦闘拡大」  防衛省のイラク日報・435日分公表

 知人はよく語っていました。
 「同時多発テロ事件(2001年9月11日)の2週間前、家族でアメリカへ旅行に行っており、ハイジャック機が突っ込んだニューヨークのワールドトレードセンター・ツインタワー前にもいた。危ないところだった」

 このテロ事件を契機にブッシュ米大統領は、2003年3月、イラクのフセイン大統領が大量破壊兵器を持っているとして英国などとつくる有志連合でイラク戦争に突入します。日本の小泉純一郎政権は、イラクの復興支援などとしてイラク特措法を強行成立させ、自衛隊を「非戦闘地域」に派兵します。

 防衛省は、派兵した自衛隊が作成していた「イラク日報」について、昨年2月20日、国会で「残っていないことを確認した」(稲田朋美防衛相=当時)と明言していました。

 ところが、陸自研究本部(現・教育訓練研究本部)の教訓センター長らが同年3月27日に保管を確認。今年に入るまで防衛相らに報告がなく、小野寺五典防衛相がイラク日報の存在を公表したのは今月2日でした。

 防衛省は4月16日、陸上自衛隊イラク派兵部隊が作成した「日報」のうち、これまでに見つかった435日分を公表しました。「しんぶん赤旗」は次のように伝えています。

民放 イラク日報
(テレビ朝日系から)

……
 派兵の根拠になったイラク特措法では「非戦闘地域」で活動するとしていましたが、日報には、陸自の宿営地があったイラク南部サマワの治安情勢について、「戦闘が拡大」との文言が明記されていました。

 公表されたのは、陸自がイラク南部サマワで活動していた2004~06年に作成された1万4929ページ。

 このうち06年1月22日付日報では、前日21日にサマワで治安維持活動を行っていた英軍車両に対して、反政府勢力の一つであるサドル派が射撃を開始し、「戦闘が拡大、イラク警察及びイラク陸軍が治安回復のために介入」「継続の可能性あり」と記されています。
 また、05年8月21日、24日付にもサドル派などとの「戦闘」が記されています。

 ただ、陸自の宿営地への迫撃砲弾・ロケット砲による攻撃が相次いだ04年分については、任務を開始した3月以降の分は3日分しかありません。黒塗りも多く、「戦場」の現実は断片的にしか浮かび上がっていません。

 防衛省が09年7月に国会に提出した報告書によれば、迫撃砲やロケット砲の着弾や爆発音が少なくとも14回確認されています。陸自第1次派兵部隊の番匠幸一郎司令官はイラクでの活動について、「純然たる軍事作戦だった」(イラク復興支援活動行動史)と明言しています。
……

 イラクにはその後、大量破壊兵器がなかったことが明らかになり、英国の独立調査委員会は16年、「軍事行動は最後の手段ではなかった」と英国のイラク侵攻を厳しく批判しました。

 しかし、日本政府はまったく検証せず、安倍政権は、安保法制(戦争法)を強行。南スーダンにPKO(国連平和維持活動)部隊に「駆け付け警護」の新任務を付与しました。

 南スーダンでの「日報」には、「(ジュバ)市内での突発的な戦闘への巻き込まれに注意が必要」と明記するなど、憲法が禁止する海外での武力行使の危険があったのです。
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戦争と平和 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2018/04/17 19:21
コメント
No title
共産党はこのblogで何度も「この70年間、戦争で日本人はだれ1人殺されず、殺しもしなかった。」と言っている。

今回のイラク日報の内容を「武力行使の危険があった」等とも言っているが、数十年前にイラク以上の危険地帯での活動や「戦死者」と言える被害者がカンボジアPKOでは出ている。

殺害したのが共産系ゲリラだからか「戦死者は居ない」と言っているようだが。

ここに共産党が無かったことにする、カンボジアPKOの様子を紹介しましょう。


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54154?page=2

文民警察官に与えられた任務は、カンボジア警察への助言・指導・監視。期間は、9ヵ月。自衛隊とは異なり、水・食料・電力・住居などすべて自分たちで現地調達しなければならなかった。現地で試行錯誤しながら、日本文民警察隊75名は、カンボジアの大地にそれぞれ溶け込み、独自の国際貢献を模索していく。

しかし、総選挙が近づくにつれ、次第に各地で治安情勢は悪化する。年が明けて93年1月には、シェリムアプ州の日本人文民警察官の宿舎が砲弾や自動小銃による攻撃で全焼、跡形もなくなった(隊員5名は不在で難は逃れた)。

跡形もなくなった日本人文民警察官の宿舎
そして日本帰国まで残り2ヵ月余りとなった1993年5月4日、事件が起きた。

カンボジア北西部タイ国境に近い辺境の地・アンピルに赴任していた日本の文民警察官5名らが、オランダ海兵隊の軍用車両先頭に車列を組んで移動中に「正体不明の武装勢力」に襲撃され、自動小銃やロケット砲によって4人が重軽傷を負い、岡山県警の高田晴行警部補が殺害された(オランダ海兵隊5名も重傷を負う)。

日本政府が派遣したPKO隊員の初めての犠牲者――事件の直後、報道は過熱した。皮肉にも文民警察官という存在に初めて世間の注目が集まった。日本政府は「事件の真相究明を行う」と強調した。しかし、「停戦合意が成立し、戦闘が停止」していたはずのPKO活動の現場で起きた事件の究明・検証は、その後行われることはなく、「犯人」が特定されることもなかった。

隊員たちには発言の機会が与えられることもないまま、事件はいつの間にか人々の記憶から薄れ、23年の月日が流れたのである。
自分達の主張の為に、事実を変えれる団体です。
No title
共産党が野党共闘で推薦した新潟県知事が売春で辞任。
どこぞの元官僚のように安倍批判さえすれば擁護するのかな?
都知事候補の鳥越も性犯罪告発があったのに堂々と支持してたし。

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