◎24時間ストでたたかったドイツ金属労組から学ぶもの

 トヨタ労組などが加わる金属労協(JCM)は、日本の春闘のリード役になっています。18春闘は、3月14日に大手労組に回答が出され、賃上げはこれまでに平均1452円(4月3日集計)です。

 トヨタ自動車の回答は「昨年を上回る」という日本語回答で、昼勤だけで働く子育て中の女性への手当など諸手当を含めて3・3%といいます。賃上げだけでは3%に届かないものです。

 ドイツでは、自動車や電機などの労働者でつくる産業別労組のドイツ金属労組(IGメタル、230万人)が今年2月、4・3%の賃上げと子育てなどのための週28時間労働制を実現しました。

 その詳報は、このブログ「トヨタで生きる」にアップしました。
http://toyotaroudousya.blog135.fc2.com/blog-entry-2790.html

 JCMも、ホームページでIGメタルの闘争を紹介しています。「金額アップ、労働時間に関する裁量権アップ」という分かりやすいイラストを使っています。

60 独IGメタル
(ドイツ金属労組が実現したもの=金属労協のホームページから)

 IGメタルには、トヨタの競争相手であるフォルクスワーゲン、ポルシェ、メルセデスベンツ、ダイムラーなどの自動車メーカーの組合が加わっています。IGメタルが大きな成果をあげているのは、日本の企業別労組と違って、▽産業別労組であること、▽ストライキでたたかう――などにあります。

 1月8日には、警告スト(短時間、職場放棄するストライキ)や街頭でデモをくりひろげ、約16万人が参加。1月31日~2月2日までは、各地で日替わりの24時間ストを決行し、約50万人が参加しました。

 日本では、日立など電機連合が1970年代前半までストライキでたたかいました。しかし、その電機連合をはじめ、トヨタ自動車労組などでつくる自動車総連や新日鉄労連などでつくる基幹労連など大手労組ではストライキは、いまや“死語”になっています。

 トヨタ自動車では、1950年(昭和25年)の首切り反対の“大争議”で、組合は2カ月近く断続的にストライキでたたかいました。その後の組合は会社の介入を許し、1962年2月24日に「労使共同宣言」を結んで以来、ストライキは完全になくなりました。

 今年の18春闘の第1回労使協議会で、豊田章男社長は、「2月24日は、トヨタの労使宣言締結の日。当時の学びを踏まえ、話し合いを重ね、強くなった私たちが、攻めに転じる日にしたい」などと語るなど、くり返し「労使宣言」をたたえてきました。

 日本では、「働き方改革」などといって長時間労働、長時間残業、過労死が大問題になっています。ドイツでは長年、ストライキなどでたたかい、年間労働時間は1371時間(OECD資料)にもなり、「時短大国」で有名です。

 トヨタでは、いまなお年間総労働時間は1900時間台で推移しています。トヨタの労働者は、ドイツの労働者より年間で600時間も長く働いています。今年の両国の春闘から学ぶことはたくさんあります。
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18春闘 | コメント(6) | トラックバック(0) | 2018/04/06 15:58
コメント
No title
突然の訪問、失礼いたします。
私はこちら⇒b--n.net
でブログをやっているさくらといいます。
色々なブログをみて勉強させていただいています。
もしよろしかったら相互リンクをお願いできないでしょうか?
「やってもいいよ」という方はコメントを返してくだされば、
私もリンクさせていただきます。
よろしくお願いします^^
IGメタルですが、不景気で人員削減が必要な時は賃金据え置きでの労働時間延長という「実質賃下げ」も認めた歴史があります。

http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2006_12/germany_01.html
国別労働トピック:2006年12月
フォルクスワーゲン(VW)社とIGメタル(ドイツ金属産業労組)は9月29日、労働協約改定交渉で、旧西ドイツ地域6工場を対象に賃金の引き上げなしに、標準となる週労働時間を現行の28.8時間から33時間に延長することで合意した。組合側は2011年までの雇用保障と引き替えに労働時間の延長について譲歩する結果となった。

労働時間の延長
世界の自動車メーカーはグローバル化に伴う競争の激化や原材料価格の高騰などによる厳しい状況下での競争を強いられている。こうした中VW社(注1)は、かつて2004年秋の労使交渉で、11年までの7年間に約3万人の人員削減によって30%のコスト削減を図る提案を行った。この交渉で組合側は最終的に、国内従業員10万3000人の11年末までの雇用保障と引き替えに、高い賃上げ要求を断念した経緯がある。

今回の労働協約改定交渉の発端となった06年2月、VW社は、主力のVWブランドの生産性と効率を向上させるため、2万人の人員削減が必要であると発表した。6月半ばに開始された交渉で会社側は、10万3000人の雇用を11年末まで保障するとした04年合意の維持が困難である旨を表明。その上で旧西ドイツ地域6工場において賃金の引き上げを伴わない労働時間延長策として、標準となる週労働時間(以下「標準週労働時間」という)を現行の28.8時間から35時間に変更する案を提示した。これに対しIGメタルは、再建計画が不明確であるとしてこの提案を拒否しながらも労使協議は継続する姿勢を示していた。

9月半ばに再開された労使交渉の結果、9月29日に新労働協約が合意をみた。主な内容は以下のとおり(詳しくは表1、表2を参照)。新労働協約の有効期限は06年11月1日から11年末まで。

生産労働者の標準週労働時間を現行の28.8時間から33時間に延長する。
実際の労働時間は、週25~33時間の労働時間帯の範囲内で変動させることができる。
実労働時間の長短にかかわらず、賃金は現行の標準週労働時間28.8時間の水準に据え置く。
旧西ドイツ地域6工場における組合員の雇用を11年まで保障する。
VW社は一律1000ユーロの解決一時金を支払う。
VW社は企業年金基金に労働者1人当たり6279ユーロを1回限り拠出する。
IGメタルの一画を担うドイツのシーメンスでは大規模なリストラ実施へ。

https://m.siemens.com/en/press/events/event.php?detail=https://www.siemens.com/press/en/events/2017/corporate/2017-11-conference-call.php
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171225-00010000-tekkou-ind
ティッセン・クルップ/人員削減、労組と合意/26年までに2000人/タタとの合弁「6年は株保有」
2017/12/25(月) 6:04
鉄鋼新聞

 ドイツの鉄鋼・機械メーカー、ティッセン・クルップ(TK)は21日、鉄鋼事業の人員削減に関し、同国最大の労働組合のIGメタルと合意に達したと発表した。TKは来年中にもタタ製鉄と欧州の鉄鋼事業を統合させる方針で、これに伴いドイツ拠点で2千人の人員削減を計画している。今回の合意ではタタとの統合会社が発足後、約8年をかけて2026年9月までに人員を減らすとしている。
No title
余剰な人員を削減して残る人の賃上げをするという手法を見習うべきって事かな?
No title
何が言いたいのか不明?
ストしてでも時間を減らそうとか言いたいのか?

トヨタで生きるで実際社員はどうかな?
36協定とかが逆に足かせになっていると感じるがね

過労死とか言い始めたら始まらないし
逆に月20H程度じゃ過労死ではない…と言われてもね、定時でも鬱になるし、死んじゃったらね…

とにかく共産野党は実態も把握せずに労働時間削減しようとするから、中途半端な制度ができちゃったね

ドイツがフランスが~とか意味わかんない。ここ日本だし

あと過労死した家族をたきつけるのも辞めてくれ
因果関係まったくわからんし、断れなかった人がいたんだねって感じで会社や上司は悪くないし、まあ企業たたきたい共産党ならOKかね?

春闘も、あんたら非正規の味方じゃないのかね?私らの給料上がったらまた格差格差がひろがりますよ

ほんで第二組合だからね、関係ないよねってまだいるのかね



中国で活動すればいいのに

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