◎ドイツ金属労組 50万人ストで賃上げ4・3%、週28時間制獲得

 ドイツの金属労組(IGメタル、230万人)が、50万人のストライキで、4・3%の賃上げと週28時間制を獲得する画期的な成果をあげました。国内、海外のメディアが大きく報道しています。それによると――。

 IGメタルの南西地区(バーデン・ビュルテンベルク州)では、フォルクスワーゲン、ポルシェ、メルセデスベンツ、ダイムラー、シーメンス、ティッセンクルップ、タレス、エアバス、ハネウェル、ボンバルディア、アトスなど自動車、電機など80社以上の労働組合が結集しています。

 組合は、①ドイツ経済が好調で、失業率が過去最低水準のなか6%の賃上げを要求、②8歳未満の子どもの世話や老親などの介護で必要な場合、通常の週35時間労働から、最大2年間、週28時間労働を――を掲げました。

 今年1月8日、警告スト(短時間、職場放棄するストライキ)や街頭でデモをくりひろげました。約16万人が参加しました。1月31日~2月2日までは、各地で日替わりの1日ストを決行。約50万人が参加しました。

 その結果、使用者側団体との2月6日の第6回労働協約交渉で、4月から4・3%賃上げする、週28時間労働制を2019年から導入する――で合意したものです。

 これは、他の地区もこれをモデルにして390万人の労働者に適用されるとしています。

70 ガーデアン IGmetal
(イギリスの大手紙「ガーデアン」は、IGメタルのたたかいを大きく伝えています)

 IGメタルは、1984年に週40時間労働を35時間にすることを求めてストライキを決行。12週間のストライキの結果、週40時間労働制を勝ち取りました。

 85年には週38・5時間から週37時間に移行する労働協約、90年には95年10月までに35時間制に移行する労働協約を実現しています。ドイツの年間労働時間は1371時間(OECD資料)で、「時短大国ドイツ」で知られています。

 IGメタルでは、労働者がストライキでたたかうのが当たり前になっています。日本では、電機連合が1970年代前半までは、賃上げ時にストライキでたたかってきました。それ以降は、電機、自動車、鉄鋼、造船・重機など金属大企業労組ではストライキは“死語”になり、会社側との“話し合い”しかありません。

 その結果、トヨタで年間総労働時間が1900時間台で推移するなど労働者の働きすぎが政治・社会問題になっています。過労死・過労自殺で認定される労働者が年間200件ほど続く異常な実態になっています。
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その他 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/02/09 11:37
コメント
http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2006_12/germany_01.html
IGメタルなどは最大で10%近い賃下げを受け入れる等もやっているのですが共産党は危機の際に賃下げも視野にいれた労使交渉を念頭に置いているのかな?
No title
さすがにドイツですね・・
日本の労働時間短縮も
ドイツが見本です・・
7時間35分とか・・タイムカードを
打ってた時代が懐かしいな

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