◎「危機打開のため米朝は無条件で直接対話を」 志位委員長

 日本から南へ約2000km、太平洋のマリアナ諸島。サイパン島、グアム島、テニアン島などからなるマリアナ諸島は戦前、悲惨な戦いの歴史があった。

 現在、グアム島に米国のアンダーセン空軍基地などがあるが、美しい海は観光地になっている。私もサイパン島の戦跡めぐりと海水浴を家族で楽しんだことがあった。

 核兵器・ミサイル開発を加速させている北朝鮮は8月10日、中距離弾道ミサイル4発をグアム島の沖の海上に同時に撃ち込む案を検討していると米国を恫喝。ミサイルは、「島根県、広島県、高知県の上空を通過することになる」と表明した。

 米国のトランプ大統領は、「北朝鮮がこれ以上アメリカを脅すのであれば、炎と激しい怒りに直面することになるだろう」、「グアムに何かしたら、誰も見たことのないようなことが北朝鮮で起こる」などとのべた。

 北朝鮮と米国の軍事的恫喝のエスカレートは、世界を緊張させている。13日のTBS系の「サンデーモーニング」で、この問題が取り上げられた。司会の関口宏氏は、「(北朝鮮の)挑発に乗るなと(日本は)アメリカに言わなければならない」と安倍政権に外交努力を求めた。

 姜尚中・東大名誉教授は、韓国には20万人のアメリカ人がいること、同国からの避難には時間がかかるが、現時点ではそうした避難の兆候はないことをあげ、冷静な対応を求めた。

 小野寺五典防衛相は、閉会中審査の衆院安全保障委員会(10日)で、グアムが攻撃された場合、日本が集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」に当たれば迎撃できるとの考えを示した。亀石倫子弁護士は、そうした対応は「憲法違反になる」と批判した。

30 マリアナ諸島
(帝国書院の地図から)

 こうした事態のなか、日本共産党の志位和夫委員長は12日、「危機打開のため米朝は無条件で直接対話を」との声明を発表した。声明全文は次の通り。

……
 一、北朝鮮の核兵器・ミサイル開発をめぐる米国と北朝鮮の間の緊張が、軍事衝突の危険性をはらむ新たな事態へと深刻化している。

 国連安保理が新たな制裁決議を採択したこと(5日)に対して、北朝鮮は7日、「断固たる報復で対処し、全面的に排撃する」と強く反発した。さらに10日、「アメリカに厳重な警告信号を送る」として、「グアム島周辺への包囲射撃」を検討していると表明し、米国を強く軍事的に威嚇した。

 一方、米国のトランプ大統領は、「北朝鮮がこれ以上アメリカを脅すのであれば、炎と激しい怒りに直面することになるだろう」(8日)、「グアムに何かしたら、誰も見たことのないようなことが北朝鮮で起こる」(10日)などと発言している。

グアム島北部 グーグル
(グアム島北部=グーグルアースから)

 米朝両国が、直接相手の意図を確かめるすべのないまま、軍事的恫喝の応酬をエスカレートさせることは、たいへんに危険である。それは、当事者たちの意図にも反して、偶発的な事態や誤算による軍事衝突につながりかねないことを、強く憂慮している。

一、 世界と地域の平和と安定を破壊し、おびただしい犠牲をもたらす軍事衝突は、絶対に回避しなければならない。
 日本共産党は、現在の危機を打開し、問題の平和的・外交的解決をはかるために、関係諸国に対して、次の諸点を緊急に要請する。

(1) 現在の危機が引き起こされた根本は、北朝鮮が、累次の国連安保理決議に違反して、核兵器・ミサイル開発を進めてきたことにある。北朝鮮に、国連安保理決議を順守し、これ以上の軍事的な挑発行為――とりわけ無謀きわまる「グアム島周辺への包囲射撃」の計画を中止することを強く求める。

(2) 米朝両国に対して、強く自制を求めるとともに、現在の危機を打開するために無条件で直接対話に踏み出すように呼びかける。直接対話に踏み出すなかで、核・ミサイル問題を解決する可能性を追求すべきである。この点で、トランプ大統領が、北朝鮮との交渉に関して、「オバマ(前政権)は話すらしたがらなかったが、私は話す。誰かがやらなければならない」(10日)と述べていることに注目している。

(3) 日本は、米朝間で何らかの軍事衝突が起こった場合に、最大の被害を受ける国の一つとなる。日本政府は、緊張をさらに高める軍事的対応の強化でなく、米朝の直接対話を実現し、核・ミサイル問題を平和的・外交的に解決するための努力をはかるべきである。

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戦争と平和 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/08/13 16:09
コメント
共産・志位委員長「中国、北朝鮮にリアルな危険ない」
共産党の志位和夫委員長は7日のテレビ東京番組で、核・ミサイル開発を進める北朝鮮と南シナ海で軍事的挑発を続ける中国について「北朝鮮、中国にリアルの危険があるのではなく、実際の危険は中東・アフリカにまで自衛隊が出て行き一緒に戦争をやることだ」と述べた。

志位氏は、共産党が「戦争法」と呼ぶ安全保障関連法について「一番具体的な危険はIS(イスラム国)に対し米軍が軍事的行動をエスカレートさせ、日本が兵站で支援し、実体上は戦争に協力していくことだ」と強調。アフガニスタンに展開する米軍の治安部隊についても「実際は戦争だ」と指摘した。

その上で、「実際の危険はアフガニスタンであり、ISであり、(自衛隊による)南スーダンのPKO(国連平和維持活動)の任務の拡大だ」と語り、中国や北朝鮮の軍事的脅威に言及することはなかった。
http://www.sankei.com/politics/news/151107/plt1511070011-n1.html
https://news.yahoo.co.jp/byline/pyonjiniru/20170606-00071784/
朝鮮半島有事に備えた在韓米国人の国外脱出訓練が始まった!!

辺真一 | ジャーナリスト・コリア・レポート編集長
2017年6月6日 10時51分 配信

北朝鮮に特殊部隊を送り込む訓練をする米軍ヘリ
駐韓米軍は現在、韓国に居住している米国人を国外に退避させる訓練を実施していることをフェイスブック通じて明らかにした。訓練は今月5日から始まり9日まで実施される。

駐韓米第8軍によると、訓練は朝鮮半島有事の際「旅券など書類を持ってソウルの龍山基地など韓国全土に散在している集結場所や退避統制所に集まる非戦闘員(米軍兵士の家族など民間人)らを航空機や鉄道、船舶で安全に日本に退避させる」ことを目的としている。
平和ボケしたコメンテーターが多すぎる
そういうコメントが、まるで冷静な判断かのような
アメリカを狙う為のデータ取ります…って言ってんのにバカばかり

ここがレッドラインだろ!

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