◎リニューアルしたトヨタ会館 (下)

 トヨタ会館のトヨタ車の展示場は、これまでと変わっていないが、様変わりしたのが車の生産の様子や車を様々な視点で見せる展示場の方だ。今年4月からリニューアルしたという。

 工場で車を生産する様子を紹介しているのは、これまで通りだが、映像や模型がよりビジュアルになった。小学生たちがたくさん見学にくるところだから、身近に車を体験してもらいたいからだろう。なんといっても、将来の顧客だから。

 まず目につくのがロボット。溶接ラインで火花を飛ばして激しく動くロボットのことだ。ガラス越しに、ロボットが軽快に、正確に動く様子を間近で見ることができる。迫力がある。

12 伸縮自由ライン


 ロボットの後ろには、「モノづくりは人づくり」という標語があった。トヨタは、自動車ではなく、人をつくっているとまでいわれるほどだ。実際、展示場には、横断歩道と両足跡を描いた「指差呼称」の場所まであったのには驚いた。

 社員は、工場をはじめ、本社の敷地の横断歩道などで、「右ヨシ!」「左ヨシ!」をやって交通安全ルールを守ることが義務付けられている。モノづくりの前に、まず人づくり、ということの1例だ。

 「伸縮自在な組立ライン」について、イラストでわかりやすく説明していた。

 ★生産量が増えたら→ラインを延長して、生産能力を増やして、早くつくる。
 ★生産量が減ったら→ラインを短縮し、1人分の作業量がない工程をまとめ、ムダをなくす。

 トヨタ生産方式の説明であり、なぜトヨタが日本1の利益を稼ぐまでにいたったかを簡潔に示している。

10 明日のスタンダード DSC_9290


 「明日のスタンダードになろう」と書かれたコーナーには、プリウスのPHV(プラグ・イン・ハイブリッド)車が展示してある。今年2月に発売になった2代目で、家庭で充電し、初代の26・4kmの倍以上の68・2kmまで電気だけで走ることが可能になった。

 確かに、通勤など日常生活ではガソリンを使う必要がなくなった。トヨタは、PHV車を「明日のスタンダードになろう」と力を入れている。ガソリン車に次ぐ次世代車は、電気自動車か、燃料電池車か…と世界の自動車メーカーは、激しい競争をしている。

 トヨタは、すでに水素で走る燃料電池車の「ミライ」を発売しているが、まずPHV車を「明日のスタンダード」に位置付けているのか? トヨタの経営戦略の一端が見えるような気がした。
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トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/07/05 08:35
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