◎中学3年生 将棋29連勝の驚異

 将棋の藤井聡太四段=中学3年生=が6月26日、公式戦で29連勝しました。30年ぶりに記録を更新しました。竜王戦の決勝トーナメントで勝利したものです。午後10時前に勝負が決まったというのに、新聞の号外が出たほどでした。

 某首相の国政私物化など、暗いニュースが新聞の紙面を飾っていただけに、27日付の新聞各紙は、1面トップという派手な扱いでした。その快挙に沸くのは当然でしょう。

 数々の将棋の小説を書いてきた作家の大崎善生さんは、藤井4段の出身地、愛知県瀬戸市を訪ね、その強さの秘密に迫ろうとしました(朝日新聞、27日付)。母親やニコニコしている本人に会った印象を、こう書いています。

 「羽生(善治)、谷川(浩司)ら多くの天才たち特有の閃(ひらめ)きや切りつけるような感性の刃のようなものを感じない。賢い中学生。そのままの姿である」

朝日号外 藤井4段


 羽生3冠が、将棋の7大タイトルを独占(1996年)した時は、こんな天才はもう現れないだろうと思いました。それを上回る棋士になるという予感が、中学3年生が達成したという29連勝のすごさにあるのではないか、と考えました。

 29連勝の歩みの一覧が新聞に掲載されていました。今年3月10日の大橋貴洸4段に勝って8連勝した時は、「しんぶん赤旗」が主催する「新人王戦」でした。新人王戦は、プロ棋士ともに、その卵である奨励会3段も出場できます。

 過去の新人王戦では、羽生3冠や佐藤天彦名人など名だたる棋士が優勝しています。ちなみに、東京都渋谷区千駄ヶ谷にある将棋会館は、「しんぶん赤旗」編集局から徒歩で10分ほどの近さにあります。

 この時も中盤までは劣勢でしたが、昨日の神谷広志8段との竜王戦でも同じように逆転で勝利しました。藤井4段の強さは、詰将棋で鍛えた「終盤力」にあるといいます。

 今年5月に、佐藤名人が人工知能(AI)の「PONANZA(ポナンザ)」に敗れました。プロ棋士もAIには勝てない時代に突入したと騒がれました。AI時代にさっそうと登場した藤井4段。AIと、どう向き合うのでしょうか。
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その他 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/06/27 16:13
コメント
No title
今日の一般紙、スポーツ紙のトップに藤井聡太4段の29連勝記録でいっぱいでした。
何かと森本問題、家計問題、都議選の豊洲の問題など
暗い記事ばかりで、藤井聡太4段の記事は明るいいいニュースでした。地元の瀬戸市も藤井効果で・・盛り上がってるようです・・羽生3冠との対戦が楽しみ・・羽生さんはこの前棋聖戦でトヨタの会社施設で戦いました。

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