◎豊田社長礼賛が相次ぐが トヨタ株主総会

 トヨタ自動車の株主総会が6月14日、豊田市のトヨタ本社で開かれた。従業員の持ち株主として持ち続けてきたので毎年、出席している。本社周辺が渋滞するので早めに家を出て8時30分過ぎに着いた。

 豊田章男社長の顔の見える第1会場に入ることができた。今年は第6会場まで設けられ、5227人と過去最高の株主が集まった。

 トヨタの17年3月期決算(連結)は、営業利益が円高などで前期より8595億円減って1兆9943億円になった。18年3月期も3943億円減って1兆6000億円の見通しである。

 2期連続で減益になる見通しのなかで、株主配当は1株当たり年210円と前期並みを維持した。一方で、社員への賃上げは前年の1500円から1300円へと減らしている。

株主総会 記念品 (2)


 株主ファーストのせいか、20人近くの質問があったが、豊田社長をほめたたえるものが多く、世界の自動車会社が激しい競争をくり広げるなかで、緊張感が感じられなかった。

 自動車産業は、ガソリン車に代わる次世代車は、ハイブリッド車か、電気自動車か、燃料電池車かと激しい争いをしている。AI(人工知能)を使った自動運転では、グーグルなど米IT企業と熾烈な競争の中にある。

 昨年の世界販売では、独VWに抜かれ2位に退いた。トヨタは、これからどうするのか? ある株主は、巨額の手元資金の使い道を質問した。豊田社長ら幹部は、他の企業との合併・買収をはじめ毎年1兆円規模の研究開発投資を続けることや自動運転技術など未来への投資について語った。

 豊田社長が好きだと言う男性は、社長を持ち上げる話を延々と続け、議長席の豊田社長から、「ところで質問はなんですか」とうながされ、会場から失笑がもれた。

 議案の採決は、「原案通り承認をうけたまわりますようにお願いします」というだけだ。トヨタ全株の8割は、メガバンクや証券、外資などの法人だ。事前に承認を取り付けているのだろう。

株主総会 記念品 (1)


 残り2割のほどの個人株主のなかの少数が総会に参加していても、株総数でいうと微々たるもの。最後に、豊田社長は、涙ぐみながら声を詰まらせて感謝の言葉をのべた。会場からは激励の声が出た。情緒的な雰囲気が全体に漂っていた。

 中日新聞は、この日の紙面で、豊田社長が株主総会を「1年で1番楽しい日」と語っていることを載せていたが、その通りの総会になった。

 株主への記念品としてWRC(国際自動車連盟が主催する世界ラリー選手権)2017で入賞を果たすなどしているヤリス(日本名ではヴィッツ)のミニチュアが配られた。「孫へのお土産になったよ」と語る年配の株主がいた。

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 この記事は、6月16日にアップする予定でしたが、都合により前日にアップしました。
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決算・経営計画 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/06/15 16:37
コメント
No title
>株主配当は1株当たり年210円と前期並みを維持した。一方で、社員への賃上げは前年の1500円から1300円へと減らしている。

共産党の騙しテクニック、株主配当は据え置きで賃金上昇してるなら社員ファーストじゃないですか。
いつまでこんな幼稚な手法使ってるの?

党上層部への無言の抵抗なのかな?

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