◎一大スクープを逸したNHK 加計学園問題

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める加計学園問題で、松野博一文科相は6月9日、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと記した文科省の内部文書について再調査することを明らかにしました。

 松野文科相はこれまで、調査したが「確認できなかった」と発表(5月19日)していました。しかし、内部文書は、前川喜平・前文科事務次官が「本物」と認め、現職の文科職員もパソコンで共有していたと匿名で証言しています。

 ところが安倍政権は、「怪文書」(菅義偉官房長官)だとか、「出所、入手経路が不明」などと言って再調査に頑として応じませんでした。日経新聞の電子版調査で8割以上が「政府の説明に納得できない」と答えるなど、国民の怒りの前に、追い詰められた安倍政権がやっと再調査を表明したものです。

 「官邸の最高レベルが言っている」などという文科省の内部文書は、朝日新聞が5月17日付の朝刊でスクープしたものです。ところがその後、NHKが前日深夜の番組「ニュースチェック11」で小さく、地味に伝えていたことが明らかになりました。

 NHKが独自に文科省の内部文書を入手したにもかかわらず、「ニュースチェック11」のトップ扱いではなく、「官邸の最高レベルが言っている」などと記されていることも伝えなかったといいます。

 この「ニュースチェック11」で報道していたら、NHKの一大スクープになったはずです。何があったのか? NHKは、たとえば6月5日のニュースで、内部文書が個人のパソコンだけでなく、一時、共有フォルダーにも登録されていたと複数の現役職員が話している、と伝えました。

50 NHK 最高レベルが言っている
(NHKの6月5日のニュースから)

 これは、NHKの独自取材でわかったものです。朝日新聞をはじめ、メディアが競って内部文書の問題を報じるなかで、独自ネタも伝えるようになっています。「NHK記者、頑張れ」と言いたいものです。

 アメリカでは、トランプ大統領から解任されたコミー・前FBI長官が6月8日、上院特別委員会の公聴会で、「ロシア疑惑」について証言しました。事前に提出した書面証言は、ホワイトハウスでの大統領との2人だけの夕食の様子をリアルに語っています。その1節です。

 「大統領は『私には忠誠が必要だ。忠誠を期待している』と言った。私は動かず、話さず、表情も変えなかった。われわれは単に、沈黙の中で見つめ合った」

 緊迫した映画の1シーンのようではありませんか。アメリカでは、このように大統領への疑惑について、議会で証言しているではありませんか。ひるがえってこの日本では、前川・前文科事務次官が国会の証人喚問に応じるとのべているにもかかわらず、自民党、公明党は拒否しています。

 自民党の竹下亘国会対策委員長は、「必要ない」と表明しましたが、記者がその理由を聞くと、「必要ないというのが理由だ」と答えました。安倍首相を守るためには、こんな詭弁を使うのですからあきれます。こんな国対委員長だったら、それこそ「必要ない」でしょう。
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安倍政権 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2017/06/09 17:22
コメント
No title
週刊新潮特集より

「問題のその文書は、社会部の文科省担当記者が前川さんから貰ったものに間違いありません」とNHK関係者。

(中略)

その内膜を明かしてくれるのは、朝日新聞の関係者だ。
「うちのネタ元も前川さんです(以下略




政府に恨みある前川氏本人が作って、前川氏本人が持ち込んだ文書を本物と認める?
つまり私が適当に「共産党はマスコミや民進党の支配下にある」という適当な文書を作って
それを取り上げれば本物扱いになるのかな?
No title
前川氏は天下り先の違法なあっせんで辞めたように天下り先の美味い汁を吸いたい害虫みたいな役人はさぞかし協力してくれるでしょうね。

そんな害虫に良いように操られている共産党を情けないとは思わないのかな?
上層部のご意向に逆らえない末端の党員は可愛そうですね。
議事メモ…

また問題が分からなくなってきた

文書は本物でしょうが、ただの議事メモ

問題はそれで官僚がどう動いたのか?ではないの
政府の…総理…←で責めても何か違う。

とかく世論やメディアに訴えかけるようなバカ野党では無理だわ
No title
そもそもの問題として民進党が内閣府に働きかけを国会で要望出していた以上、官邸の最高レベルが動いていてもそれは民進党にも責任があるはず。

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