◎刈谷、豊田で「9条の会」が憲法講演会

 安倍晋三首相が憲法9条に自衛隊の合憲化を書き込み、海外で大手を振って戦争ができるようにしたいと表明(5月3日)したが、刈谷市、豊田市で「9条の会」が相次いで憲法講演会を開いた。

 講演会は、安倍首相の思惑をつぶし、世界に輝く9条を守り抜こうというものだ。刈谷市では5月14(日)に、憲法学者の畑田重夫さんを招いた。畑田さんは「わが憲法人生70年」と題した講演した。

 畑田さんは、国際政治学者、平和運動家として有名な人だが、直接話を機会は初めてだ。びっくりしたのは、顔色もよく、声も張りがあり、とても93歳とは思えなかったことだ。

畑田講演
(講演する畑田重夫さん)

 健康法の本も出している。「3つ使って2つ出す」という健康法を教えてくれた。頭と体と足の3つを使い、声と汗の2つを出すというのだが、なるほどと思った。

 畑田さんは語る。人生の原点は、戦前の東京帝国大学の学生時代に学徒動員されたことにあるという。2000人のうち、畑田さん1人だけが生き残った。

 中国の戦線へ船で移動させられというなかで病気になり、畑田さんは1人残ったが、仲間は米軍の魚雷攻撃で全員亡くなった。畑田さんは、東大卒業後、内務省をへて1962年まで名古屋大学で助教授を務めた(13年間)。

 愛知県にも刈谷にも縁がある人だ。労働者教育協会会長や東京都知事選挙に無所属(日本共産党推薦)で立候補もした。こうした人だけに憲法9条について熱く語った。

 戦争を放棄し、戦力を持たないという9条について、「世界から注目される素晴らしい宝だ」と語る。そして、「正論がやがて世論となり、世論と運動が歴史を変える」とのべ、「学び、学び、さらに学ぼう」と訴えた。

 豊田市では5月20日(土)に、憲法学者の名古屋大学名誉教授の森英樹さんを迎えて開かれた。森さんは、「日本国憲法70年 9条の底力を今こそ」と題して講演した。安倍政権の憲法改悪の流れを時系列的にくわしく語り、とてもわかりやすかった。

森講演
(講演する森英樹さん)

 2人の講演を聞いて思った。安倍首相は、9条の1項(戦争の放棄)、2項(戦力の不保持)を残し、自衛隊を合憲化する3項を加えようとしている。これは戦力を保持しないとした2項を空文化させ、海外でアメリカといっしょに戦争ができる国にすることをねらっているのだ。

 9条を守り、70年以上続いた平和な日本からさらに世界に向けて9条を発信するのか、それとも侵略戦争に明け暮れた戦前の日本を、安倍首相に取り戻させるのか――時代の分かれ道に来ていると思った。

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戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/05/24 09:50
コメント
No title
>頭と体と足の3つを使い、声と汗の2つを出すというのだが、なるほどと思った。

何も疑問に思わないんだろうか。
それとも疑問を口に出せないのだろうか。

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