◎それでも2兆円の利益 トヨタ17年3月期決算

 トヨタ自動車は5月10日、2017年3月期決算(連結)を発表しました。営業利益は、16年3月期より30・1%減の1兆9943億円でした。アベノミクスの円安で、利益が大幅にかさ上げされていたのが終ったとはいえ、それでも日本の大企業のなかで突出した約2兆円の利益を確保しています。

 今期(18年3月期)も、トヨタが連続して減益見通し(営業利益1兆6000億円)していることから、トヨタが苦戦しているかのようなメディアの報道が目立ちますが、上場製造業の利益の約1割をトヨタ1社が稼ぐというすさまじさです。

 17年3月期決算は、売上高は16年3月期比2・8%減の27兆5971億円、販売台数は1・6%増の1025万台で、過去最高を2年ぶりに更新しました。16年(暦年)の世界販売台数では、ドイツのフォルクスワーゲンに抜かれて2位になっています。

25 トヨタ17年3月期 利益要因
(トヨタの17年3月期の連結営業利益の増減要因=トヨタの決算プレゼン資料から)

 営業利益が約3割減った最大の原因は、円高に振れたため(1ドル12円円高の108円)で、為替が9400億円の減益要因になっています。その一方で、トヨタのお家芸の原価改善は4400億円もの増益要因になっています。

 内部留保の大きな部分を占める利益剰余金は、前期より8068億円も増やし、日本の大企業でダントツの17兆6010億円に達しています。

 株主に対し、営業利益が3割減にかかわらず、前期並みの1株210円を配当(総額6275億円)するとしています。

 18年3月期の見通しは、売上高を17年3月期比0・4%減の27兆5000億円、営業利益を19・8%減の1兆6000億円、販売台数を1000台減の1025万台、為替はさらに3円円高の1ドル=105円になるとしています。
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決算・経営計画 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/05/11 16:10
コメント
No title
有利子負債は利益剰余金よりも多い8500億円以上の伸びで日本企業ダントツの19兆円台へ。
日産やホンダの数倍の規模で有利子負債の多いことで有名な東京電力の数倍の規模。

借金を増やし、それにともなって担保を増やした構図に。
なお、15兆円以上の有利子負債を抱える日本企業は他に無く
次点のソフトバンクが11兆円台でつけているのみ。

トヨタはお金を借りて来て、車を買う人に貸し付けている。

100万円借りて来て、車を買う人に100万円貸せば
100万円の有利子負債と100万円の利益剰余金になる。

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