◎坂本龍一の新譜『async』 “非同期”を奏でる

 ニューヨークに住み、東京との間を往復する音楽家、坂本龍一の8年ぶりの新譜『async』(アシンク)が話題になっています。がんの治療に専念するためにつくれなかったといいます。

 NHKは4月19日、「クローズアップ現代」で、「分断された世界で」というタイトルで放送しました。4月から新キャスターになった武田真一アナが鋭い問いかけをしています。

 ニューヨークや東京、街や林の中などで、スマートフォンで音を採録し、それを重ね合わせながら“同期しない音楽”をめざしたといいます。いわば、これまで排除してきたノイズをあえて使ったというのです。

 「同期しない」? アメリカや日本などの社会で、民主主義を否定し、人間を分断する“空気”に同期しないという意味か? ノイズは、そうした“空気”への抵抗なのか?

 番組では、後半に向けて武田アナがそうした坂本の思いを引き出していきます。『async』を制作中、トランプ政権が誕生。坂本は語ります。

50 クローズアップ現代 坂本米大統領選
(NHKの「クローズアップ現代」から。4月19日放送)

 「アメリカに住んでいるので、これからどうなっていくのか当然考えますけども、見方を変えると、いくらトランプ政権が誕生しても、有名人や一般人まで、きちんと反対意見を述べる人が半分近くいるというのは、アメリカのまだ少し健康なところ。だから、そうした目で日本を見ると、いかがなものかという気はして、じくじたる思いもしますけどね」

 坂本は、アメリカ以上に現在の日本社会に強い危機感を抱いているといいます。例にあげたのが福島第一原発の事故。原発反対の声をあげて6年以上がたったが、「なんか言いづらい、声を上げにくいような雰囲気もだんだん多くなってきた気がしますよ」と語ります。

 「やっぱり言いたいことが言えない社会というのは、よくないと僕は思う。2000人いれば2000人の受け取り方があっていいと思っている。それは、それぞれの固有のテンポを持っているということ。人間社会というのはそういうものでいいと思っていて、みんなが同じである必要はないですから」

 安倍政権にも鋭い質問を浴びせた国谷裕子キャスターが降板されてから1年。武田キャスターのもとで「クローズアップ現代」は、「おや、少し国谷キャスターの時のように変わったのか?」と思いました。また、“同期しない音楽”をめざした『async』を、俄然(がぜん)聞いてみたくなりました。
スポンサーサイト
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/04/26 17:23
コメント
No title
坂本龍一ってこんな人

「ジャージを着てきたら長年の友人でも絶交」
→外見で人を差別する人です。
(黒人は不愉快だから目の前に来るなと同レベル)
→ジャージで有名なキューバのカストロ前議長も同様
http://www.asahi.com/articles/ASJ4N3CZZJ4NUHBI00M.html

「他人に対して無遠慮な人が嫌い」
→上記記事中と違って「言いたいことを言えない社会が好き」

詳細は本人への以下インタビューをご覧下さい。
http://www.1101.com/kyoju/03.html

坂本さんの前でもジャージを着て一人で食堂でご飯を食べてても文句を言われない、そんな世の中になると良いですね。

管理者のみに表示