◎それでも知事だったのか 「部下に一任」「記憶にない」

 東京都築地市場の豊洲新市場予定地への移転をめぐって、石原慎太郎・元東京都知事(84)の都議会への証人喚問が3月21日に行われ、NHKテレビが生中継した。

 石原氏は、「部下に一任していた」「記憶にない」を連発し、都民や国民が知りたい事実を何も語らなかった。石原氏が都庁に通ったのは、週2~3日程度といわれた。1000万人を超す超巨大都市を、しかも都民の健康を預かる市場の移転を、「部下に一任」していたとの一言ですませられる問題ではない。

 謙虚な姿勢はひとかけらもなく、尊大で、平気で記者を罵倒するなど、人格のなさは現役知事時代でも有名だった。案外小心で、「小皇帝」とも呼ばれた。テレビ中継を見ながら、まったく変わっていないと思った。

 首都・東京には、毎日、全国から、世界から多くの人々が訪れる。そこで食べるものが安全かどうかは、都民だけの問題ではない。なぜ土壌が汚染された東京ガス豊洲工場跡地へ築地市場を移転させたのか? 真実のひとかけらも語らない元知事に、多くの人々がいらいらしただろう。再喚問する以外にない。

 しかも、石原氏に質問した自民党や公明党は、石原氏の与党であり、その追及は及び腰で、石原氏をほめたたえることまでした。光っていたのは、日本共産党の曽根肇(そねはじめ)都議の追及で、テレビなどがそね都議の追及を取り上げていたことでもわかる。「しんぶん赤旗」の記事を紹介したい。

石原証人
(民放テレビから)

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 東京都築地市場(中央区)の豊洲新市場予定地(江東区、東京ガス豊洲工場跡地)への移転をめぐる疑惑を調査している都議会調査特別委員会(百条委員会)は20日、豊洲移転計画を強引に決定した石原慎太郎元都知事(84)の証人喚問を行いました。

 土壌汚染された市場用地の取得交渉について、石原氏は「担当者に一任した」と証言。岡田至・元中央卸売市場長の証言と食い違うものとなりました。

 日本共産党の、そねはじめ都議は、石原氏が昨年10月の小池百合子都知事からの質問状への回答で、土壌汚染対策費用のうち東京ガスに78億円だけを負担させる合意をして契約したことに「判断を求められなかった」と回答したことについて、当時の岡田・元市場長が知事に説明したと証言していると追及。石原氏は「担当者に一任した。詳細は記憶がない」と答えました。

 2011年3月22日付の中央卸売市場の資料に、「東京ガスとの負担合意について」「金額78億円(都の実施する対策総額586億円)」と、汚染原因者である東京ガスが負担すべき費用を都が肩代わりしたことを挙げ、「これほどの重要問題を覚えていないということ自体、到底信じられない」と強調しました。

 そね氏は、石原氏は都民に「(有害物質の濃度を)地上も地下水も環境基準以下にする」と約束したのに、19日発表の地下水再調査でも環境基準の100倍のベンゼンなどが検出された状況で「豊洲移転を急げと言うのは矛盾ではないか」と尋問。石原氏は「(土壌汚染対策の)ハードルが高過ぎたかもしれない」と弁明しました。

 そね氏は「都民の側からすればとんでもない話。食の安全を守るなら初めから豊洲に行かなければよく、別の選択肢があった。あなたの判断は大きな誤りだ」と批判。一連の問題の真相究明のため、石原氏の再度の証人喚問を強く求めました。

 この日の尋問で石原氏は、豊洲移転は知事着任前からの既定路線で「逆らえなかった」と主張。「青島(幸男)知事からの引き継ぎ事項の文書の中に、『豊洲地域に市場を移転する』という文言があった」と証言しました。

 建物下に土壌汚染対策の盛り土を行わなかった問題については「役人が勝手にやったことだ」と関与を否定しました。

 石原氏は、豊洲移転決定の「決裁した責任は認める」と述べたものの、用地取得交渉は「らつ腕の浜渦(武生元副知事)に全権委任した」と証言しました。
……
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その他 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/03/22 08:07
コメント
No title
過労死認定を求める記事の直後に脳梗塞で倒れた老人に全くの配慮がない尋問ってのはどうなんですかね?
茶番劇。

老人達のほうが、格上です。


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