◎三輪さんの過労死認定に大きな拍手 第38回トヨタ総行動

 今年で38回目を迎える「トヨタ総行動」が春分の日の3月20日(月)、トヨタ自動車の本社、工場がある愛知県豊田市を中心に行われました。1981年に始まった総行動で、日本最大の大企業・トヨタに、賃上げなど社会的責任を求めて本社までデモ行進しました。

 毎年、トヨタが出勤日になる2月11日の「建国記念の日」に開いてきましたが、今年は2月11日が土曜日になったために、この日の開催になりました。主催は、愛知県労働組合総連合(愛労連)などでつくる実行委員会です。

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 この日は、春の暖かい日差しがいっぱい。決起集会が開かれた豊田市内の山之手公園には約500人が参加。大きな拍手で迎えられたのは、三輪香織さん(39)です。

 夫は、トヨタの関連会社のテー・エヌ・シーで働いていて過労死した敏弘さん(当時37歳)です。香織さんは、先月の2月23日、名古屋高裁に労災と認めさせました。

 しかも、香織さんの支援する会が厚労省に上告をしないよう求め、日本共産党の小池晃参院議員(書記局長)が厚労省政務官に要請するなどして、厚労省が上告を断念。名古屋高裁判決が確定するという大きな動きになりました。

香織さんは、昨年、1昨年のこの決起集会で支援を訴えていました。以下は、この日の訴えの要旨です。

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 夫が37歳の若さで亡くなって5年半になります。名古屋高裁で労災と認められました。みなさんの支援がなかったら、この日を迎えられなかったでしょう。心より感謝いたします。

総2
(訴える三輪香織さん)

 夫は7時半に出勤するために朝早く家を出て、帰宅するのは深夜でした。自宅にいるのは数時間しかありませんでした。後はずっと仕事のために時間を費やしていました。仕事のために命を奪われたのは明らかです。

 名古屋地裁では認められず、司法は理解ないのかと落胆しました。労働基準監督署が、夫が亡くなる1カ月前の残業として認めたのは85時間48分でした。名古屋高裁は、サービス残業していたこと、うつ病をかかえていたことで十分に睡眠が取れなかったとして過重労働だと認めたのです。

 こんな長時間労働は異常です。まちがっています。国は100時間残業できることを決めました。とんでもないことです。100時間を前に心身を壊す人はたくさんいます。命を削って働いてはいけません。遺族は、は過労死を防げなかったとして一生悔やみ続けます。誰もが健康で働ける世の中に、国と企業が改善していくことを強く望みます。
……

総3


 決起集会では、榑松佐一愛労連議長が、「トヨタに部品単価の大幅引き上げを求め、全労働者の賃金を改善しようと」と呼びかけました。全労連の小田川義和議長は、トヨタなど3月15日の金属労協への低額回答を批判。「内部留保を地域、労働者、下請けに活用しろと生き高くたたかおう」と訴えました。JMITU、愛商連、東京公害患者と家族の会が決意表明しました。

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17春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/03/21 11:30
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