◎奈良時代のサイコロ? 現代のカジノ

 奈良時代に都があった平城京(奈良市)跡から、サイコロではないかという2本の棒が見つかっています。同遺跡を調査している奈良文化財研究所の「紀要 2016」で報告しています。

 棒は、同遺跡のゴミ捨て場で2008年に見つかったもの。長さ6・3cmと5・3cmで、太さは1cmほどです。万葉集などに歌われているように、4本を同時に投げ、出た裏表の組み合わせで楽しむ朝鮮半島伝来の「ユンノリ」に似たものではないかと見られています。

30 奈良時代のサイコロ
(奈良時代のサイコロ=産経webから)

 現代のサイコロの原型になるものです。1300年前の飛鳥時代、女帝の持統天皇は、サイコロ賭博を禁止する命令を出しています。賭博は、古代から人々を狂わすものだったことがわかります。

 賭博の現代版、カジノ法案を昨年秋の臨時国会で安倍政権と自民、公明、維新の党は強行採決しました。2025年に、大阪にふたたび万博を呼び込もうとしている日本維新の会に、安倍政権が配慮したものでした。

 大阪にある阪南大学の桜田照雄教授は、今年2月に「大阪にカジノはいらない」と題した金融労働者たちの講演会で、カジノの本質をわかりやすく語っています。労働者たちの報告文からその要旨を転載させてもらいました――。

……
 1番最初に皆さん方にわかってほしいのは、カジノとパチンコ・競馬との決定的な違いです。パチンコは風俗営業法の規定で、1分間に100発以上打つのはダメなのです。1発4円ですから、1分間に400円、1時間で2万4000円、11時間で26万円以上は負けないのですね。

 競馬は1日12レースしかありません。カジノのはどうか。ルーレットは1勝負3分かかりません。ブラックジャックとかバカラになってくると1勝負1分かからない。負けるときのテンポが決定的に違うことを覚えてください。

 メトロというカジノの業者が1兆円投資すると言いました。松井一郎大阪府知事(日本維新の会代表)がラジオ番組で、「いまどき1兆円も投資してくれる業者はどこにおるねん」と語りました。1兆円という金額を聞いて目の色が変わったのかと思っています。金、金、金というのが、松井知事が公言してはばからない話です。

 ではその儲けはどこから出てくるのかと言うと、みんな負けた人の金なんですね。儲けるにはどれだけいるのかという話なのですが、1年間に4兆7000億円の負けがないと、この投資が回収できないわけです。中央競馬は2兆5000億円です。

 分かりやすく言いますと、カジノは1日24時間365日連続営業です。8760時間の営業時間がありますので、1時間5億4000万円となります。1時間当たりなんと5億4000万円負ける客を作らないと、この1兆円という投資は回収できないのです。

 儲けるために投資するわけですから、1時間あたり5億4000万円負ける客を必ずうみ出します。こういう商売をやるぞというのがカジノ万博なのです。
……

 大王製紙の創業家の井川意高・元会長は、マカオやシンガポールなどのカジノの賭け金のために2010年からの1年半で、子会社から総額105億円を超える金を不正に引き出していました。

 井川元会長は、特別背任容疑で逮捕され、2013年6月、懲役4年の判決を受けました。懺悔録と称した本『溶ける』で、「頭がおかしくなっていた――自分で自分をコントロールできなかった」とカジノの恐ろしさを語っています。

12 『溶ける』 井川
(大王製紙の井川意高・元会長の著作『溶ける』の新聞広告)

 井川元会長の借入と返済の詳細は以下の通りです(ウイキペディアから)。
2009年
夏 数百万円借り入れ
2010年
5月 5億5000万円借り入れ
6月 9億5000万円借り入れ
11月 5億5000万円借り入れ
2011年
1月 11億円借り入れ
2月 10億円借り入れ
3月 5億円借り入れ
4月 6億5000万円借り入れ・21億円返済
6月 10億3000万円借り入れ・8億4300万円返済
7月 22億5000万円借り入れ・12億5700万円返済
8月 11億円借り入れ
9月 10億5000万円借り入れ
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安倍政権 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/03/18 08:29
コメント
No title
大金持ちの溜め込んだ金を吐き出させるなんて良い事例じゃ無いですか?
一般人は、多額をつぎ込むことは無いかと。それと競馬は12レースではなく、同時開催で、東西で開催しているよ。
競艇なら、多い日は18場くらいは開催していて、ネットなら全場、全レース買えるので、相当な投資に繋がるはずですけど。
No title
競馬で10年間に数十億円かけてその収益が課税されるかどうかで裁判になった事例もありますしねぇ。

http://www.tokyo-sports.co.jp/race/horse/533474/
北海道の40代男性公務員は、2005年から10年にかけて、インターネットを通じて約72億7000万円分の馬券を購入していた。利益は約5億7000万円で、払戻金は「雑所得」に当たるとして外れ馬券代を経費として申告。しかし、税務当局は経費に算入できない「一時所得」だとして、約1億9000万円を追徴課税した。これに男性が課税処分の取り消しを求めて訴えていたわけだ。

http://www.excite.co.jp/News/sports_g/20150723/Taishu_16561.html
卍氏は、07年から09年のわずか3年の間に、28億7000万円の馬券を購入し、30億1000万円の配当を得ており、約1億5000万円もの利益をあげていた。

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