◎「ハリウッドは国籍で差別しない」

 アメリカ・ハリウッドで2月26日に開かれた第89回アカデミー賞授賞式。「ハリウッドは国籍で差別しない」などと、トランプ大統領への強烈な批判が続きました。

 日本では、俳優らが政治問題について発言すると仕事を干されるために、沈黙を守らざるを得ないのですが、アメリカの俳優たちの発言に、アメリカ民主主義の力強さを感じました。

 トランプ大統領は、イスラム圏7カ国からの入国を禁止する大統領令を出すなど人種差別を煽り、核兵器の増大や軍事費を10%増やすことなど軍拡路線を打ち出しています。

 この日のアカデミー賞授賞式では、司会のジミー・キンミルが、痛烈にトランプ大統領を皮肉りました。1月のゴールデン・グローブ授賞式で特別功労賞を受賞した大女優のメリル・ストリープは、大統領から「過大評価された女優」などと批判されました。

 ジミーは、客席にいたストリープに、「過大評価されたメリルに拍手を贈ってあげてください」と語ると、会場は爆笑に包まれ、スタンディングオベーションが続きました。

 さらにジミーは、マホを取り出し、トランプ大統領のツイッターアカウントに向けて、「へい、トランプ大統領! 起きてる??」「メリルがこんにちは、って言ってるよ」とツイートしたといいます。

アカデミー賞で
(アカデミー賞でトランプ大統領が批判された様子を伝えるNHK・BSニュース=2月28日)

 テレビ中継の合間には、トランプ大統領から「偽ニュース」と攻撃されているニューヨーク・タイムズ紙が「真実が今ほど重要な時はない」とのコマーシャルを流したといいます。

 また、「分断の壁の建設に反対する」(メキシコ人俳優のガエル・ガルシア・ベルナル)とのべたり、イラン人のアスガル・ファルハディ監督は大統領令に抗議して授賞式を欠席しました。

 ブラックユーモアで、痛烈に権力者を批判する様子は、さすがは俳優たちだと思いました。この様子を見て、トランプ大統領は、どんなツイートをするのでしょうか?
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その他 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/02/28 09:46
コメント
No title
外国人は素晴らしい、アメリカ人はつまらないとアメリカ人差別をしたストリープ氏。
アメリカ人は差別して良いと映画というマスメディアが煽るなんて危機的な状況ですね。


ストリープさんの発言。

つまりハリウッドはアウトサイダーや外国人だらけなんです。もし、その人たちを追い出してしまったら、見るものなんてアメリカンフットボールと総合格闘技ぐらいしかなくなります。けれども、それらは芸術ではありません。

ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170110/k00/00e/040/236000c#csidx7afe6f0758907a687f0dc62e489a6d3
Copyright 毎日新聞
No title
過去最低の視聴率だったアカデミー賞

http://bylines.news.yahoo.co.jp/saruwatariyuki/20170228-00068189/
こんなふうに大騒ぎのあった授賞式だが、実際に見た人は少なかった。視聴率は昨年に比べ9%ダウン。広告主が重視する18歳から49歳の層では13%ダウンした。視聴者の数は3,290万人(アメリカでは、視聴率を%では表示しない)で、過去9年で最低となっている。こんなありえないハプニングが起こったとあれば、見ておけばよかったと思っている人もいるだろうか。


アカデミー賞と民意との乖離は深刻なようですね。

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