◎トヨタの残業 年360時間超え 増え続ける

 トヨタ自動車の年間残業時間のうち、360時間を超えた人数が増え続けています。直近の15年度は、5446人でした。前年度が4484人でしたから1000人以上増えています。

 表のように2003年度は1万人を超えていました。それから急激に減り、リーマン・ショック時は690人にまでなりましたが、以後はじわじわと増え続けています。

 16年度も、4月~12月までの9カ月間で270時間超え(年間360時間超えペース)が9465人にのぼっています。

 15年度の内訳は、工場などで働く技能職が918人(16・9%)、事務・技術職が4528人(83・1%)で、圧倒的に事務・技術職が多くなっています。

20 トヨタの残業 年間360時間超え人数


 日本では、残業の上限を法律で規制していません。労働基準法36条に基づいて、労使協定で残業の上限を決めています。特別協定を結べば事実上、青天井になります。日本経団連会長会社の東レは、年間1600時間、1カ月160時間の労使協定を結んでいます。

 厚労省は、月80時間以上を“過労死ライン”としていますから、東レは過労死ラインを上回る残業を労働者に強いていることになります。

 さすがに厚生労働大臣の告示で、年間360時間、1日45時間までにするよう求めていますが、法的規制でないために、東レのような驚くべき長時間残業がまかり通っています。

 トヨタ自動車は、年間360時間、特別協定(絶対限度時間)で600~720時間を結んでいます。1カ月は45時間、特別協定では過労死ラインの80時間(年間6回まで)まで可能です。

 安倍政権が設けた「働き方改革会議」は、法律で定める残業の上限を、年間720時間、月平均60時間で調整しようとしています。繁忙期は月100時間まで可能とするものです。

 トヨタ労組が加わる労働組合の全国組織・連合は、大臣告示を法律に格上げするとともに、特別条項の上限規制を法律で決めるとしています。特別条項は残すというものです。これで長時間残業を規制できるか、と疑問の声があがっています。

 日本の正規労働者の年間総労働時間は、1900時間台で、ドイツの1300時間台と比べると600時間ほども長く働いていることになります。トヨタでは、わかっているだけでも、これまでに5人が過労死認定を受けています。

 電通での悲惨な過労自殺事件など過労死を根絶するとともに、長時間労働をなくするには、法律で残業の上限を年間360時間、月45時間までにすることが必要です。
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職場は今 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/02/11 09:14
コメント
No title
ブログ主様が提示される残業時間の数字は、組合員全員の平均値でしょうか?組合員でも、職種が違えば、残業1時間がもたらす疲労度が違うはずですから、年間360時間(月30時間)が一律に過労死につながる数字とは断言できないと思います。極論すれば、ダイキャストの周りの炎熱下で働く人と図書室のライブラリアン(アイドルタイムが結構ある)とを比べれば、明らかでしょう。

No title
スレッドの内容とは直接の関連性はないのですが、スバラシイ記事なので、紹介させていただきます。


http://www.chugainippoh.co.jp/ronbun/2017/0106.html

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