◎トヨタシンポ開く 36年間の総行動の成果の上に

 第32回トヨタシンポジウム(愛知県労働組合総連合などでつくる実行委員会主催)が2月4日(土)、デンソー本社が見える愛知県刈谷市内で開かれました。

 トヨタの社会的責任を求めて第1回のトヨタ総行動が開かれたのが1981年。わずか80人の参加から、今日では約1000人が参加して豊田市内で集会を開き、トヨタ本社に向けてデモ行進する、2月の“トヨタ総行動”としてすっかり定着しています。

 日本1、しかも20兆円もの突出したトヨタの内部留保の還元(還流)で、賃上げや下請け単価の切り上げなど労働者、下請け業者らの要求を実現しようという国民春闘として位置づけられています。

 日本のなかでも例のない総行動です。シンポでは、愛労連の榑松佐一議長が「総行動は今年で38回目になり、シンポは今日で32回目になる。その時代、時代のトヨタの問題を明らかにし、トヨタに社会的責任を迫ってきた。これまでの役割を明らかにしていきたい」とあいさつ。

 その上で、「われわれが主張してきた内部留保については、今や安倍晋三首相や麻生太郎財務相も語るほどで、世論化してきた。トヨタも一時、下請け単価の切り下げを見送らざるを得なくなった」と運動の成果を強調しました。

トヨタシンポ1
(シンポジウムでは、スライドで総行動の歴史を振り返りました)

 この後、榑松議長と西三河労連の桜井善行顧問が総行動のたたかいの歴史と意義について対談。総行動が誕生した経過やトヨタの下請けへのアンケート調査、トヨタが電気料金の安い土、日曜日に労働者を出勤させ、木、金曜日に休みして労働者、地域を大混乱させたが、2回(1987年、2011年)とも1年限りでやめさせたこと、トヨタ堤工場での内野過労死事件を名古屋地裁で勝利させた――など総行動での運動と成果について語り合いました。

 トヨタの労働者からは、低賃金、長時間労働などという総行動のスローガンを、もっと社員の感覚に合った内容にする必要があると問題提起。さらに、ベテラン労働者から期間従業員、60歳からの再雇用者(スキルドパートナー)、障害者まで「1人工」(いちにんく)扱いされ、ラインでの厳しい労働に耐えられず退職に追い込まれている実態を告発。再雇用者が増えるなかで、労働の軽減策などを訴えていくと語りました。

 日本共産党の根本みはる豊田市議は、豊田市がトヨタテストコース造成で公的支援を行うなどトヨタへのばく大な市の補助金制度を市議会で追及してきたこと、2008年のリーマン・ショック時のトヨタと関連会社の派遣切り・非正規切りに相談に乗ってきたことなどを報告しました。

トヨタシンポ2


 またフロアーから参加者、学者が発言しました。「『1人工』なんてありえないこと。能力に見合って仕事をさせるべきだ」とか、「総行動は、トヨタのばく大な内部留保を還元(還流)させようとの主張で世論をつくってきた。16春闘で、自動車総連・トヨタ労組は“付加価値(利益)の循環運動”を主張した。全トヨタ労連のなかで32労組がトヨタ労組の1500円の賃上げ獲得額を上回った。これまでになかったこと。36年間の総行動に確信を持ち、さらに総行動を発展させよう」などと語りました。

 愛労連の知崎広二事務局長は、まとめと行動を提起。今年の総行動は例年開いている2月11日が土曜日でトヨタ本社・工場が休みになるために、3月20日(月、祭日)の午後1時から豊田市の山ノ手公園で集会を開いた後、トヨタ本社へ向けてデモ行進する――などを提起しました。
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17春闘 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/02/06 09:52
コメント
No title
2月3日、豊田章男社長が安倍総理と会談したことについての情報提供が、ありましたか?
No title
5~6年前の震災時の電力供給不安緩和のための土日出勤を電気代目当てだったと捏造するとか酷くないですか?

トヨタマンや自動車業界の人間は東海地方の人の生活を守るために会社と一緒になって苦肉の協力をしたんですよ?
No title
昨年の11月でしたでしょうか、Jリーグ創設時から存在するいわゆる“オリジナル10”の名門・名古屋グランパスが、クラブ史上初めてJ2へ降格しました。
共産党さんは、、トヨタの系列の名古屋グランパスの凋落は、トヨタ式マネジメントの無謬性が否定された一例と思われますか?

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