◎3000円以上の賃上げ要求 自動車総連

 自動車総連は1月12日、広島市で春闘要求を決める中央委員会を開きました。相原康伸会長(トヨタ労組出身)は、あいさつで14春闘からの3年間で、「底上げ」「格差是正」を着実に前進させてきたことを止めてはならず、中小労組と非正規労働者の賃上げを加速させる必要があるとのべました。

 具体的には、連合の「2%程度基準」に沿って、賃上げ(ベア)として3000円以上をめざすとしました。これで、14春闘から4年連続の賃上げ要求になります。

 自動車産業では、トヨタ自動車が円安から円高に振れることで営業利益が1兆円以上減る見通しから、その対応が注目されてきました。「底上げ」「格差是正」を前進させる立場から、16春闘と同じ3000円以上の要求となったものです。

 全トヨタ労連も13日、トヨタ労組も3000円以上の要求を決定。これで、トヨタ労組も3000円の要求をかかげる方向となります。

出勤するトヨタ労働者
(出勤するトヨタ労働者)

 相原会長がのべたように、「底上げ」「格差是正」については、全トヨタ労連のなかでもこの3年間前進してきました。

 16春闘で、トヨタ労組は3000円を要求して獲得額は1500円でした。全トヨタ労連(製造)のなかで、トヨタ労組より要求が上回った組合は58労組でした。15春闘の1労組から大幅増になりました。

 獲得額でも、トヨタ労組を上回ったのは32労組で、これもゼロから32労組へと大幅増になりました。

 一方で、賃上げを獲得できなかった労組は8労組ありました。15春闘の3労組より増えました。また、企業の規模別では、大手主要8社と中堅約30社を除いた約80社の小企業の賃上げ平均獲得額は861円にとどまり、トヨタ労組の1500円とは大きな開きがあります。

 「底上げ」「格差是正」は前進したとはいえ、いぜんとして大手と中小企業との間には大きな格差が残っています。トヨタが16年3月期決算で2兆8539億円の空前の営業利益をあげたもとで、その利益が中小にいきわたっていないことを示しています。

 「底上げ」「格差是正」は当然のことですが、それによって利益日本1のトヨタでの賃上げ要求を“自粛”することになってはならないでしょう。“リーダーユニオン”といわれるトヨタ労組が日本の賃上げ額を事実上、左右しているからです。

 トヨタ労組の賃上げ要求と格差是正の2つの課題は矛盾するものではないはずです。
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17春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/01/14 14:40
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