◎ブラック企業大賞に電通

 NHKが12月23日の午後7時のニュースで、次のように伝えました。

 「労働問題に取り組む弁護士やNPOなどが選ぶ『ブラック企業』大賞に、ことしは新入社員だった女性が過労のため自殺した大手広告会社の電通が選ばれました」

 NHKが今年で5回目になる「ブラック企業」大賞について報道するのは、これまで聞いたことがありません。電通の過労自殺問題は、最初から積極的だったNHK。いい報道には拍手です。

 大賞は、「弁護士やNPO、ジャーナリストなど11人の委員が違法な長時間労働やパワハラなどで問題となった企業の中から選んでいます」(NHK)というものです。授賞理由について、次のようにのべています。
http://blackcorpaward.blogspot.jp/

……
 電通で働いていた24歳の新入社員・高橋まつりさんは2015年12月25日に自殺した。時間外労働が月105時間という超長時間労働に加えて、上司からのパワハラによって精神的に追い込まれた結果だった。

 彼女のツイッターには、「はたらきたくない。1日2時間の睡眠時間はレベルが高すぎる」といったものがあるのとともに、亡くなる数日前には「ブラック企業大賞2015」を報道したツイートをリツイートもしていた

 彼女は、亡くなる直前に母親にメールを送っている。「大好きで、大切な母さん、さようなら、ありがとう、人生も仕事もすべて辛いです。お母さん自分を責めないでね。最高のお母さんだから」。

 電通においては、「殺されても放すな。目的完遂までは…」などという社訓『鬼十則』に象徴される異常な精神論が蔓延し、パワハラ・セクハラなどが日常化している。13年前にも入社2年目の男性社員の自殺が過労死と認定され、3年前にも30歳の男性社員の病死が過労死と認定されている。

 電通は、このような過酷で人権侵害的な労働環境をまともに改善することもなく放置し続けた。何人もの労働者がこの企業によって殺された。

 電通は、日本を代表する大企業である。それは輝かしい意味でではない。社会的に決して許されない人権侵害を続けた代表的企業である。ここに、強い怒りを込めて「ブラック企業大賞2016」の大賞を授与する。
……

電通 夜10時前
(東京・汐留の電通本社では、午後10時の全館いっせい消灯の前に、労働者があわだだしく帰宅していきます)

 電通の過労自殺問題は、このブログ「トヨタで生きる」でも、くわしく伝えてきました。トヨタ自動車でも、わかっているだけでもこれまでに5人の労働者が過労死認定されています。

 現在も関連会社をふくめ2人の遺族が名古屋地裁に過労死認定を求めています。トヨタ自動車労組は、「過労死ゼロ宣言」をしており、上部団体の連合は、「残業代ゼロより過労死ゼロ」をスローガンに、労働者を過労死に追い込む、「残業代ゼロ法案」に反対しています。

 過労死ゼロをめざし、少なくとも残業の上限は「月45時間」とする厚労大臣告示を法制化するために、ともに手をたずさえて運動しましょう。
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過労死 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/12/24 06:36
コメント
No title
次の事項を、会社が、会計年度ごとに、公開するようにして欲しい。
(1)従業員の増減状況
(2)死亡した従業員の数および死因

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