◎遠いアフリカで 「殺し、殺されるのか」

 グーグルマップは、宇宙から地球の隅々まで、その場所がどういうところかを明らかにしてくれます。たとえばアフリカの南スーダン。日本人にとって、ほとんどなじみのない国です。

 その国の首都、ジュバをグーグルマップで見つけ、上空からの写真を見てみました。ジュバ空港の滑走路、森林に住宅地…。アメリカのグーグルらしく、アメリカの南スーダン大使館を明記しています。

直し 南スーダン ジュバ
(南スーダンの首都、ジュバ=グーグルマップから)

 同大使館の近くには日本大使館があり、滑走路のそば近くに陸上自衛隊の宿営地があります。ここに、陸上自衛隊第11次隊がいます。第11次隊は、第9師団(青森駐屯地)を中心とした約350人で編成されています。

 安倍政権が昨年9月に国会で強行成立させた安保法制=戦争法に基づく「駆けつけ警護」の新任務が12月12日午前0時(日本時間午前6時)から可能になりました。

 南スーダン政府軍との交戦や他国軍の「警護」も可能です。武器使用が認められたために、自衛隊員が「殺し、殺される」ことになる可能性があります。戦後71年、憲法9条のもとで、戦争によって日本人のだれ1人が殺されず、殺しもしなかったことが終わることになりかねません。

 青森市では、自衛隊を家族に持つ人々の不安が高まっています。「孫が『南スーダン派遣を打診された』と言ったとき、しばらく娘と一緒に泣きました。なんで銃を持って、外国に行かなきゃならないんですか」――と。

 安倍政権は、その危険な道に踏み込んだのです。朝日新聞は、南スーダンの主要都市ワウに入った記者のルポを掲載しています(13日付)。

……
 砂嵐が吹き荒れる市街地を、南スーダン政府軍兵士を乗せたトラックや国連の装甲車がひっきりなしに行き交う。西部の主要都市ワウ。6月に戦闘があり、40人以上が死亡した。地元メディアは、最大民族ディンカと少数民族が衝突したと伝えた。

 衝突後にできた国内避難民保護区では、約4万人がテントで暮らす。

 「私が男なら報復したい」。少数民族のハワ・フランシスさん(29)は泣き叫んだ。夫がディンカの政府軍兵士に足を撃たれ、軍施設に監禁された末に餓死したという。ジュマ・アシャナさん(20)の自宅もディンカの政府軍兵士に襲われ、兄が射殺された。「同じ南スーダン人なのになぜ殺そうとするのか。理解できない」
……

 12月7日の党首討論で、日本共産党の志位和夫委員長は、安倍首相にこう迫りました。

 「憲法違反の武力行使につながる新任務付与はただちに撤回し、自衛隊をすみやかに撤退させ、日本の支援は非軍事の人道支援、民生支援に切り替えるべきだ」
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戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/12/13 12:17
コメント
No title
>日本の支援は非軍事の人道支援、民生支援に切り替えるべきだ

警察官がPKOで死んでも朝鮮戦争で国連軍に参加して機雷掃海で死んでも殺した側が共産党関連だと死んだことにもされず。
ひいては自衛隊員は死んではいけないから送るべきでないけど警護する自衛隊員も無しに民生支援で人を送り込んで死なせても良いの?

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