◎社説も怒っている 党首討論

 今臨時国会で初めて開かれた12月7日の党首討論。朝日新聞の社説が相当怒っていた。

 「質問にまともに答えない。聞かれた趣旨とずれた発言を長々と続ける。
 45分という党首討論の時間が過ぎるのを待つかのような、安倍首相の姿勢にあきれる」

 この通りだ。日本共産党の志位和夫委員長は、7分間の持ち時間で、南スーダンでの自衛隊のPKO活動(国連平和維持活動)にしぼって安倍首相と討論した。安倍政権は、戦争法=安保法制にもとづいて自衛隊に「駆け付け警護」の任務を付与し、武器使用を認めた。

 志位委員長は、政府の憲法解釈では、自衛隊が海外で「国または国に準じる組織」に対して武器使用した場合、「憲法9条が禁止する武力の行使にあたる恐れがある」としていることを指摘した。

 具体的には、7月に南スーダンの首都ジュバで発生した大規模戦闘では、政府軍の兵士80人~100人が、国連職員やNGO職員の宿泊するホテルを襲撃し、殺人、暴行、略奪、レイプを行うなど、国連に対する政府軍の攻撃が繰り返されている事実などを示した。

50 党首討論 志位 安倍 その2 2016年12月
(党首討論で安倍首相を追及する志位委員長=左側=)

 その上で、「こうした事態のもとで『駆け付け警護』を行えば、自衛隊が南スーダン政府軍に対して武器を使用することになる。憲法が禁じた海外での武力行使になる。そうした現実的な危険がある」と追及した。

 安倍首相は、「政府軍と自衛隊が干戈(かんか)を交えることにはならない」とか、「(政府も反対派も)自衛隊のPKO部隊を受け入れ、期待していることを明確にしている」などと長々とのべ、志位委員長の指摘にまともに答えなかった。

 これには、党首討論を主宰する国家基本政策委員会の棚橋泰文委員長(自民党)も、「簡潔にお願いします」と2度も注意するほどだった。

 民主党の蓮舫代表は、わずか2日間5時間半ほどで衆院の内閣員会で強行採決したカジノ法案について討論。「カジノはなぜ問題なのか。負けた人の賭け金が収益だからだ。どこが成長産業なのか」と追及した。

 安倍首相は、「これは議員立法だから、国会でお決めになること」などと強行採決などに知らんぷり。カジノを「日本の成長戦略の目玉に」などとのべていたことも忘れたかのような姿勢だ。

 朝日の社説は、「党首同士の真っ向勝負であるべき党首討論だが、首相がこのような姿勢では、議論は深まりようがない。これでは『言論の府』の名が泣く。回数を増やす、全体で45分の時間を延長する、1回の発言時間を制限する、などの改善策を真剣に検討する必要がある」と説く。

 正論である。
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日本共産党 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2016/12/11 08:30
コメント
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>民主党の蓮舫代表は、わずか2日間5時間半ほどで衆院の内閣員会で強行採決したカジノ法案について討論。「カジノはなぜ問題なのか。負けた人の賭け金が収益だからだ。どこが成長産業なのか」と追及した。

>安倍首相は、「これは議員立法だから、国会でお決めになること」などと強行採決などに知らんぷり。


共産党「民進党が審議拒否して国会での議論から逃げたのは都合が悪いから黙っとこ」
No title
カジノ法案「日本で楽しむ選択肢増やす」 民進・前原氏
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASJD26604JD2UTFK01G.html

■前原誠司・民進党IR推進議員連盟顧問
(カジノを含む統合型リゾート〈IR〉の整備を政府に促す議員立法は)私が国交大臣のときに、海外からのお客さんを増やそうということの一環で検討を始めた。私はどちらかというと賛成派だ。
No title
民進党(当時政権与党の民主党が)が原案を作成

自民党がそれを受け法案提出

自民党は法案を審議にかける

民進党が審議拒否

審議拒否されたので採決

強行採決と批判

共産党が相乗り

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