◎「殺し殺される」危険 駆け付け警護 閣議決定 南スーダンPKO

 知っていますか? 外務省のホームページを見ると、南スーダンは「退避勧告」の国です。外務省は、渡航する際、「レベル1」の「十分注意してください」から「レベル4」の「退避してください。渡航は止めてください」まで4段階の目安を示していますが、南スーダンは最悪の「レベル4」です。

 その南スーダンへ、安倍政権は自衛隊を送り込もうとしています。安倍政権は11月15日、自衛隊初の任務として「駆け付け警護」を盛り込んだ実施計画の変更を閣議決定しました。

南スーダン 退避
(最悪の「レベル4」の南スーダン=外務省のホームページから)

 昨年9月の参院で、憲法違反の集団的自衛権の行使などを盛り込んだ戦争法(安保法制)を安倍政権と自民党、公明党などが強行し、今年3月に施行されました。閣議決定は同法にもとづくものです。

 具体的には、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)で、自衛隊は任務遂行に必要な武器使用が認められるため、南スーダンで「殺し、殺される」最初の例となる危険があります。

 戦後71年、日本は戦前の侵略戦争の深い反省にもとづいた憲法9条のもとで、日本人は戦争でだれ1人殺さず、だれ1人も殺されないできました。憲法違反の安倍政権がこれを壊そうとしているのです。

 戦前、発刊禁止の弾圧を受けるなかでも戦争反対をつらぬいてきた「しんぶん赤旗」(16日付)は、次のように伝えました。

……
 陸上自衛隊第9師団第5普通科連隊(青森市)を基幹とする次期派遣部隊(第11次隊)の要員約350人は20日から順次現地に送られます。第10次隊と交代する12月12日に新任務が実施可能となる予定です。

 政府は駆け付け警護について、①自衛隊から離れた場所で襲撃を受けている国連職員やNGO(非政府組織)関係者などの要請を受けた場合、武器を持って救出に向かう②他国軍の警護は想定されない―と説明。また、自衛隊の宿営地を他国部隊と連携して守る「共同防護」の任務も付与されます。

 政府が発表した「新任務付与に関する基本的な考え方」によると、新任務の対象地域を首都のジュバとその周辺に限定するとしています。

 また、実施計画には①南スーダン政府の受け入れ同意が安定的に維持されている②紛争当事者間の停戦合意などPKO参加5原則が満たされていても、安全を確保しつつ有意義な活動を実施することが困難な場合は「部隊を撤収する」―ことを加えました。

 政府はこうした措置により自衛隊員の安全が確保されるとの立場です。しかし、南スーダンでは2013年12月に大統領派と副大統領派との内戦が勃発して以降、武力による対立が深刻になりました。

駆けつけ警護の訓練
(駆けつけ警護の様子を公開した自衛隊=テレビ朝日から)

 今年7月にはジュバで大規模な戦闘が起こり、300人を超える死者が出るなど、治安が悪化。政府軍が国連施設を攻撃し、国連や援助関係者をレイプ、暴行する事態も発生しています。

 自衛隊が新任務を実行すれば、政府軍との交戦も想定され、憲法が禁じる「海外での武力行使」につながる危険があります。
……

 安倍政権の閣議決定に対し、労働組合などでつくる「総がかり行動実行委員会」が15日、首相官邸前で「戦争法の発動を止めよう」などと抗議行動。国会議員会館前でも、「戦争をさせない1000人委員会」などが抗議し、戦争法廃止の取り組みを強めようと呼びかけました。
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戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/11/17 09:57
コメント
No title
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/46/2586824/
23年前、日本の自衛隊が初めて参加したカンボジアPKO。その時、75人の警察官も文民として派遣された。しかし、任務のさなかに武装勢力に銃撃され1人が死亡、4人が重傷を負った。停戦が合意され、戦闘が停止していたはずのカンボジアで何が起きていたのか。今回、これまで決して語ることのなかった隊員たちが初めて現地の内実を証言した。未公開の映像とともにカンボジアPKOの現実を見つめる。



沖縄では警察官を市民でないと言っていましたが
今度は党をあげて殉職した警察官は無視することに。

非国民扱いしたらいくら死んでも構わないようですね。

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