◎“かとく”が電通に強制捜査

 3年まえの2013年10月15日、このブログ「トヨタで生きる」で、テレビドラマ「竹内結子主演 労働Gメン ダンダリン」をアップしました。労働Gメン=労働基準監督官の竹内がサービス残業を強要していた中小企業の社長を逮捕する物語です。

 逮捕までには至っていませんが、ドラマを地で行くようなことが11月7日、広告最大手の電通で起きました。新入社員の高橋まつりさん(24)が過労自殺した電通に対し、厚生労働省が労働基準法に反して長時間労働、サービス残業が社内で横行していた疑いがあるとして一斉に強制捜査に入ったのです。

 東京港区汐留の電通本社や名古屋、京都、大阪の3支社に、“かとく”と呼ばれる労働基準監督官でつくる過重労働撲滅特別対策班のメンバーら88人が捜査。社員の労働時間の詳細なデータなどを司法権限に基づいて押収したといいます。

 竹内結子のドラマでは、労働基準法違反に目を光らせ、違反者を逮捕、送検します。ヘルメット姿で企業に入り、社長に逮捕状を示す正義の労働基準監督官の役割でした。労働基準監督官は、働く人達を守る公務員です。司法権も与えられています。

20 電通 利益
(オーガニック成長率がプラス7%だったと電通は15年度の決算報告で誇示しています。高橋まつりさんは、この年に過労自殺しました)

 電通では、1991年にも入社2年目の男性社員(当時24歳)が過労自殺しています。遺族の訴えに最高裁は00年3月、電通の安全配慮義務違反と認めました。電通は、遺族と和解し、再発防止を約束していました。

 ところが2013年6月に病気で亡くなった本社の男性社員が長時間労働による労災と認定されていました。それにもかかわらず、14年6月には関西支社が天満労基署(大阪市)から、昨年8月にも本社が三田労基署から、是正勧告を受けていました。

 相次ぐ過労死に、厚労省の勧告を無視したあげくが高橋さんの過労自殺です。強制捜査は当然であり、電通だけではなく、日本の大企業が労働基準法を厳守するよう徹底的に調査してほしいものです。法的処置も必要でしょう。
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未分類 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/11/08 06:46
コメント
No title
今回の不幸な事件に関し、今朝の読売新聞に、労働組合の存在意義についての投書がありました。労組幹部の方に読んでいただき、反省をしていただきたいのですが、百年河清を俟つでしょうね。
また、かっては、デミング賞を受審する会社では、必ず自殺者や精神疾患を患う人がいました(殺された、精神異常者にされたと言った方良いでしょう。こういう方々は、本来、無辜なのですから)。自殺においやられた方のご遺族や精神疾患においやられた方の救済を、考えて欲しいものです。
No title
またこんな記事が・・・
先ずは自分の足下をwww
www.dailyshincho.jp/article/2015/11190905/?all=1

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