◎新潟知事選 野党統一候補・米山氏が自公を破る

 原発再稼働の是非が最大の争点になった新潟知事選は10月16日の投票の結果、市民と日本共産党や自由党(旧生活の党)、社民党、新社会党、緑の党の5党が擁立した米山隆一氏(49)=医師、弁護士=が、自民・公明党推薦の森民夫氏(67)=前長岡市長=を破り初当選しました。

 米山氏は、当選が決まると、「命と暮らしが守られない現状での再稼働は認められない」と主張していくとのべました。朝日新聞の出口調査(4812人)では、最も重視したのは「原発への対応」で29%を占め、2位の「景気・雇用」の24%を上回り、東電の柏崎・刈羽原発の再稼働に反対は64%を占め、賛成は28%でした。

 このブログ「トヨタで生きる」で、前日に関電前の原発ゼロの行動をアップした際、新潟知事選に触れ、原発の再稼働が最大の争点とのべましたが、その通りになりました。

50 柏崎刈羽原発
(東電の柏崎・刈羽原発=グーグル・アースから)

 新潟知事選は、「福島第一原発事故の検証と総括なしに、再稼働の議論はできない」と主張してきた前知事の泉田裕彦氏が(54)が、選挙戦を前に突然、4選への立候補を取りやめました。

 何があったのか? 新潟県出資の海運会社の子会社のトラブルをめぐり、新潟日報が知事の責任を追及するキャンペーンを繰り広げたことを理由にあげるという不可解なことでした。

 泉田氏が柏崎・刈羽原発の再稼働に簡単にOKを出さなかったのは、在任中に経験した中越地震(2004年)と中越沖地震(2007年)の2度の地震で、東電に振り回されたからです。

 特に中越沖地震では、柏崎刈羽原発1号機の揺れは耐震設計上の想定の約2・5倍に達し、3号機では火災が発生、黒煙が上がるという事態になりました。

 さらに福島第一原発のレベル7の大事故が起きました。泉田氏は毎日新聞のインタビュー(10月12日付)に、こう語っています。

 「問題なのは東電の体質。メルトダウンを隠し、虚偽説明を続けてきた。情報を開示せず会社を守ろうとする組織では駄目。うそをついたり、保身に走ったりする人を排除する組織でないと、原発は安全に運転できない」

 新潟県民は、泉田氏と同じように東電の体質を知っており、今回の知事選で再稼働なんてとんでもないと判断したのでしょう。

 鹿児島県で、原発再稼働反対の三反園訓知事の誕生(16年7月)に続く、新潟県知事選での勝利は、安倍政権の再稼働推進に待ったをかけ、原発ゼロを国民が強く願っていることを示すものです。
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原発ゼロへ | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/10/17 17:14
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No title
米山隆一氏 民進離党し無所属で出馬
2016/10/16 23:15
 米山氏は地元新潟県の魚沼市出身で東大医卒。医師や弁護士の資格を持つ。これまで自民党や旧日本維新の会から衆院選、参院選に計4回出馬したが、いずれも落選。民進党から次期衆院選新潟5区での出馬が内定していたが、同党が今回の知事選で独自候補を立てず自主投票を決めたことから、離党して無所属で出馬した。

 過去の選挙戦では柏崎刈羽原発の再稼働について「規制基準をクリアすれば賛成」などと発言していた。今回の出馬に際しては「事故から5年たった今も事態は収束していない。再稼働は認められない」と説明した。



これまでの実績から近いうちにまた再稼働派に転向しそうですね。
No title
新潟県民に、「命と暮らしが守られない現状での再稼働は認められない」と公約し、それを県民が支持したのですから当然でしょう。それでも「県民の思いを隠したいコメント者」。

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