◎環境や安全、ITなどでトヨタ、スズキが提携へ

 10月13日付の新聞各紙は、トヨタ自動車と軽自動車2位のスズキが環境や安全、ITなどの分野で提携を始めるというニュースをトップで報じています。世界販売トップのトヨタが、軽自動車トップのダイハツを完全子会社化したなかで、いまなぜ提携なのか?

 トヨタの豊田章男社長とスズキの86歳の鈴木修会長が同日、トヨタ東京本社で会見して明らかにしたものです。両氏は、提携の具体的な中身はこれからと語り、資本提携についても、「ゆっくり考える」とのべ、否定しなかったといいます。

 スズキは、これまで米GMや独VWと提携してきましたが、いずれも破談。今回は、国内で静岡県と愛知県という隣同士で提携する事態になりました。世界の自動車メーカーが、「量」と「質」の両面で合従連衡の時代に突入したことを印象付けました。

 「量」でいえば、トヨタやVW、GMは「1000万台クラブ」と呼ばれるように、1000万台を超す世界販売の首位をめざして熾烈な競争をしています。

 「質」でいえば、ハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車など、どのクルマが環境車の王座に座るかの争いです。もう1つが完全な自動運転車をどこが真っ先に市場に投入するかの次世代車をめぐる争いです。

30 グーグルの自動運転車
(グーグルは自動運転車の走行実験をしています=ネットから)

 しかも、グーグルなどIT企業が、AI(人工知能)を使った自動運転技術で、自動車メーカーより1歩抜き出しているといわれています。もはや自動車メーカー同士の争いだけではなく、異業種からの参入で先が見えない激烈な競争の時代に入りました。

 同じこの日、グーグルがAIビジネスを拡大しようと、日本で初めて企業を対象とした戦略説明会を開きました。NHKニュースは、グーグルは、「ディープラーニングと呼ばれる最先端のAI『テンサーフロー』を、去年11月に無償で公開し、世界標準を狙ういわゆるオープン化戦略を進めています」とのべ、日本市場での事業を拡大させる考えを示した、と伝えました。

 グーグルなどの参入で、トヨタやスズキなどの自動車メーカーは危機感を煽られて提携に踏み切ったのではないか、ともいわれています。熾烈な争いのなかで、私たち労働者の暮らしや下請けの営業はこれからどうなるのでしょうか?
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決算・経営計画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/10/13 12:56
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