◎リニア新幹線に公的資金投入 本村議員が追及

 時速500kmで走るリニア中央新幹線の建設をJR東海がすすめています。その第1段階として、東京・品川駅から名古屋駅までを2017年までに建設し、40分で結ぶとしています。引き続き大阪まで延伸するとしており、総事業費は9兆円というばく大なものです。

 JR東海は、「当社が自己負担により進めるプロジェクト」と位置づけ、全額同社が負担するとしていました。ところが安倍政権は、景気対策の一環として財政投融資で3兆円もの巨額な公的資金を投入しようとしています。

 日本共産党の本村伸子議員は10月4日の衆院予算委員会で、安倍首相に対し、「自然を破壊し、生活を破壊し、実験線では健康被害も出ている。住民の声を聞かない、採算が取れないリニアはやめるべきだ」と強く求めました。

 本村議員は「夢の超特急」とリニアを持ち上げる安倍首相に対し、「負の影響を認めるか」と質問。安倍首相は「自然環境、生活環境に十分な配慮をしている」と答えたように、事実上、影響があることを認めました。

100 本村 リニア
(衆院で安倍首相らを追及する本村伸子衆院議員=10月3日)

 リニアは、2013年にJR東海の山田佳臣社長(当時)が「絶対にペイしない(引き合わない)」とのべたほど、赤字必死の事業と指摘しました。

 さらに本村議員は、当初の総事業費が東北新幹線で約2倍、上越新幹線で約3・5倍になっている例や生産年齢人口が減っていく日本でJR東海が過大な需要予測をしているなどとして、「財政投融資は赤字事業に貸し付けてもいいのか」と追及しました。

名古屋駅
(JR名古屋駅。リニアの名古屋駅は、地下深く建設されます)

 本村議員の質問をユーチューブで見ながら、現在の新幹線ののぞみで名古屋~東京(品川)は1時間34分で結んでおり、果たして40分で走るリニア中央新幹線が必要か、という根本的な疑問が浮かびました。

 のぞみの料金は、指定席料金をふくめ片道1万1090円です。実に高い! リニアで54分短縮したとして料金がハネ上がるのは目に見えています。

 JR東海の営業利益(16年3月期)は5786億円で、首都圏をかかえるJR東日本(4878億円)を上回り、JR西日本(1815億円)の3倍以上です。

 JR東海が、9兆円ものプロジェクトを自己負担ですすめるのは、高すぎる新幹線代からの収入をあてにしているからです。リニア沿線の自然を破壊し、生活、健康を破壊してまでして建設する必要があるのか?

 リニアの東京~大阪間が開業すると両駅間を67分で結ぶとしています。現在の飛行機の65分と同じ時間になります。しかし、東京~大阪を飛行機に乗る人は15%にすぎません。現在ののぞみの2時間22分で十分満足していることを示しています。

 9兆円もかけるお金があるのなら、現在ののぞみ料金を大幅に引き下げてくれた方がどんなに助かるか! 高度成長期でもあるまいし、“そんなに急いで何をする”です。もう一度、立ち止まって考えようじゃありませんか。
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その他 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/10/06 11:20
コメント
No title
東海道新幹線は老朽化が進み、南海トラフ地震対策で長期運休を念頭に置いた全面改修の時期が迫っている。
東海道新幹線の旅客数は1億5千万を越え、代替輸送手段が運休期間必要になる。

また、例示されている山田社長は建設推進の旗振り役でJR東海は上記の長期運休対策の面を含め総合的な収益でペイするとしている。


共産党の主張「いざという時の震災リスクなんてどうでも良いからその分安くしろ」

地震対策に限界がありアスベストも残る築地存続を述べるのと同じ構図。
こういったの時代の流れなんだよ

今、やらないと恐らく50年後は新幹線が世界的にびっくりするローテクに成り下がちゃうじゃない

それに新幹線沿線は後20年ぐらいで土台からやり直ししないと持たないよ、そんとき何兆円?掛かるしね

ムダに感じるが実際はそうじゃぁ無い。

時間の面はただのオマケですよ

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