◎南スーダンからの自衛隊撤退を要求 志位委員長の代表質問

 参院選後の本格的な論戦になる臨時国会が始まりました。日本共産党の志位和夫委員長は9月28日の衆院本会議で代表質問に立ち、安保法制(戦争法)や「残業代ゼロ」法案などの労働問題、TPP問題などで暴走を続ける安倍首相を追求しました。

 このなかで国民に隠して進められる戦争法の運用の危険を明らかにし、同法の発動中止と南スーダンPKO(国連平和維持活動)からの自衛隊撤退を要求しました。

 安倍首相は、国民多数が納得していない戦争法について、参院で強行採決(昨年9月19日)してから1年になるのに、所信表明演説(9月26日)で一言もふれませんでした。

 安倍政権は、南スーダンPKOに派兵する自衛隊に「駆け付け警護」など戦争法に基づく新任務付与を想定し、訓練を開始しましたが、武器使用基準などを定めた「部隊行動基準」も訓練内容も一切、明らかにしていません。

 代表質問で志位委員長は、国民の理解を得ることなく戦争法を強行可決した上、運用まで「すべて国民に隠して事を進めるつもりか」と厳しく批判しました。

 その上で、内戦がいよいよ深刻となり、「PKO参加5原則」が総崩れとなっている南スーダンの実態を示して「『殺し、殺される』初めてのケースとなる深刻な危険がある」と指摘しました。

地球儀 南スーダン
(地球儀。中央に南スーダンがあります)

 実際、南スーダンでは、7月に首都ジュバで大規模な戦闘が起き、国連安保理は8月に4000人の増派を決めています。事実上、この部隊に先制攻撃の権限を与えています。

 ところが安倍首相は答弁で、「現地の情勢は比較的落ち着いている」などとまったく根拠のない楽観論をふりまいた上に、「『殺し、殺される』などというおどろおどろしいレッテル貼りは的外れだ」などと強弁しました。

 志位委員長が南スーダンからの自衛隊撤退、憲法9条に立った非軍事の人道・民生支援の抜本的強化へと転換するよう主張したことに対し、一顧だにしない姿勢を示しました。

 所信表明演説で、「100を超える国・地域を訪れ、地球儀を俯瞰する視点で積極的な外交を展開してきた」と胸を張った安倍首相。南スーダンの情勢は何1つわからないようです。

 こんな首相のもとでは、戦後初めて日本人が「殺し殺される」ことになりかねないでしょう。
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戦争と平和 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2016/09/29 12:07
コメント
No title
>こんな首相のもとでは、戦後初めて日本人が「殺し殺される」ことになりかねないでしょう。

共産党「カンボジアPKOで共産系ゲリラに殺害された高田晴行さんの事は黙っとこ」

PKO戦死者は共産党系のポル・ポト派ゲリラに殺された事例があるのに何故か無視してますね。
戦前軍部の非国民扱いみたいに共産党に殺された人は「日本人じゃなくなる」とかなのかな?
No title
そりゃあ納得してないでしょ。
戦争法なんて法案は、存在しませんから。
No title
登用試験の案内すらこないのは人事に聞きに行けばいいのか

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