◎内野裁判の裁判長 辺野古の埋め立てで判決へ

 安倍政権は、米軍の新基地を、沖縄県名護市の辺野古の海を埋め立ててつくろうとしています。この安倍政権に対し、埋め立てに反対している沖縄県が争っている裁判で福岡高裁那覇支部(多見谷寿郎裁判長)は明日9月16日に判決を出します。

 このことを書いた日経新聞の記事を読みながら、「多見谷寿郎裁判長?」、どこかで聞いた名前だなと記憶を探しているうちに、見つかりました。

 トヨタ自動車堤工場で2002年に亡くなった内野健一さん(当時30歳)の裁判(名古屋地裁)で2007年11月、妻の博子さんの訴えを認めて、過労死と認めたのが多見谷裁判長だったのです。

辺野古の海
(沖縄県名護市の辺野古の青い海)

 新基地建設反対の県民の支持を受けて当選した沖縄県の翁長雄志知事は、前知事の埋め立て承認には瑕疵があったとして15年10月、取り消しました。ところが安倍政権は、取り消しの是正を知事に求めましたが、知事が従わなかったとして福岡高裁那覇支部に提訴しました。

 今年3月、多見谷裁判長は安倍政権と翁長知事に、▽国は訴訟を取り下げ、埋め立て工事を直ちに停止、知事は訴訟を取り下げる▽国と県は円満解決に向けた協議を行い、訴訟になった場合には、国と県は相互に判決に沿った手続きの実施を確約する――などの和解案を提示。双方が受け入れました。

 しかし、埋め立て工事を急ぐ安倍政権は、和解協議を閉ざし7月22日、ふたたび高裁那覇支部に訴えました。翁長知事は9人の尋問を求めましたが、多見谷裁判長が認めたのは翁長知事だけでした。

 翁長知事は裁判で、一方的に新基地を建設しようとする安倍政権に対し、「沖縄県への基地の過重負担を固定化させることになる」などと主張し、安倍政権の対応を強く批判しました。

 現憲法は、戦前の侵略戦争への反省から地方自治を憲法の大きな柱にすえています。安倍政権は、新基地建設反対の沖縄県民の民意と地方自治の原則を踏みにじり、権力を使って強引に辺野古の埋め立てをすすめようとしています。

 多見谷裁判長が、16日にどのような判決を示すのか注目されます。多見谷裁判長は内野裁判では、過労死と認めなかった豊田労基署の決定を覆しました。豊田労基署は、健一さんが亡くなる1カ月前の残業時間を45時間35分としか認めませんでした。

 多見谷裁判長は、トヨタが「自己研鑚」としていたQCサークル活動や創意くふう提案活動、交通安全運動、EX(班長)会の役員活動を業務と認め、残業時間を106時間45分として過労死と認めました。

 多見谷裁判長は、判決文の要旨を読み上げた後、「最後に一言つけ加えたい。原告は強い思いで(夫の過労死の実態を)調査された」と異例ともいえるねぎらいの言葉をかけたのです。

 人間味のある判決とねぎらいの言葉に博子さんや傍聴者は感動しました。辺野古に新基地をつくらせるかどうかは、日本の政治課題でもっともおおきな争点の1つです。国政をゆるがす判断となりそうですから予断は許しませんが、沖縄県民に寄り添った人間味のある判決を期待したいものです。
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沖縄 | コメント(6) | トラックバック(0) | 2016/09/15 10:40
コメント
No title
正しい良い判決がでました。
まずは、ホッとしています。

米軍に「帰れ」とか抗議する反対派
私は、あれも一種の「ヘイト」だと思うのですが
どうなんでしょうかね。
No title
高江のヘリパッド建設予定地ではお金もらって反対に来てる人が勝手に検問をやって地元の農家の車をUターンしろと追い返したり等
県民の思いを踏みにじる反対運動が続けられているそうです。
No title
これが反対派と沖縄メディアの現状
http://hamusoku.com/archives/9360154.html

これ以上、被害者が増えないためにも
もっと真実の報道がなされることを、強く
希望します。
No title
独立国に外国の軍隊がいる事実をどう考えるのですか? アメリカの従属国になっている事実が見えないのですか? そんな国辱的なことに慣れているのですか? 情けないと思いませんか?
No title
日米安保堅守、米国は同盟国なので
米軍を外国の軍隊と感じたことはないです。

国辱的なんて思いは、当然ながら微塵も
ありません。
No title
独立国に外国の軍隊が居るのは欧州含め良くあることだけど
共産党が共闘する民進党の代表みたいに外国籍の人が大臣になるのは
独立国としての根本を揺るがす事態なのにダンマリですね。

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