◎さるすべりと憲法

 「暑い、暑い」を連発した8月が終わり、やっと9月になりました。8月の街をプリウスで走っていると街路樹のピンクのさるすべりが暑さを和ませてくれました。ハスのピンクといい、花はピンク色がいい。

 ある人がネットで書いていました。「娘(5歳)が、『ねぇママ! あのピンクのお花、食べられないの?!』。さるすべり、わたしも大好きですが、まさか食べたいとは思ったことありませんでした。活用法あるのかな~♪」

 心を和ませてくれるこの文章を書いたのは、「安保関連法案に反対するママの会」をフェイスブックで呼びかけた京都大学大学院生の西郷南海子さん。3人の子どもを育てながら教育哲学者・デユーイの研究をしています。

 その西郷さん、8月27日に岐阜で開かれた「哲学カフェdeぎふ」主催の「さて、これからどうするこの日本」のパネリストとして参加したといいます。名古屋にも何度も来ており、このブログ「トヨタで生きる」でも紹介しました。

 3人の子どものうち、1人を背中に背負い、もう1人を抱っこしてマイクを握り、安保法制反対を呼びかけた西郷さん。母親、いや、ママは強しを見て、感動しました。

 岐阜での集会では、同じようにブログで紹介した名古屋大学の愛敬浩二法学部教授もパネリストとして参加していました。愛敬教授は、憲法違反の集団的自衛権の行使を盛り込んだ安保法制に反対して「立憲デモクラシー」を呼びかけた1人でもあります。

 集会は、参院選挙で野党統一が実現し、大きな成果を上げる一方で、改憲勢力が3分の2を占める中で、「今後どう対処すべきか」を議論したといいます。

さるすべり2


 戦後70年の昨年-2015年の安保法制反対のたたかいは、日本の戦後史に大きな足跡を刻みました。その1つは、ママの会やシールズ、学者の会など、市民が政治を変えようと立ち上がり、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」を結成したことです。

 2つ目は、その「市民連合」の後押しで民進党、日本共産党、社民党、生活の党の野党4党が参院選で野党統一候補を立てるという戦後政治史で、初めての共闘体制ができたことです。1人区の11選挙区で勝利するという大きな成果をあげました。

 3つ目は、憲法、とりわけ9条が国民のなかにしっかりと足場を持っているということを改めて見せつけたことです。安倍政権が、歴代自民党政権がしなかった集団的自衛権の行使を認めたことに、国民から澎湃(ほうはい)として怒りの声があがりました。

 戦前の侵略戦争の多大な犠牲の上に花咲いたのが現在の憲法です。侵略戦争をすすめる柱となった、いかつく、恐ろしい戦前の大日本帝国憲法とは、まったく違った顔、形になりました。

 酷暑でへばりそうになりながら、この8月、けなげに咲くさるすべりの和やかさ、さわやかさ、力強さを感じながら考え続けました。
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戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/09/03 08:52
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