◎NHKも、たまにはいい番組をやるね!

 NHKの解説委員(新聞でいう論説委員)がライブで行う討論番組、「解説スタジアム」で、「どこに向かう日本の原子力政策」を8月26日に放送しましたが、これが大きな評判を呼んでいます。

 6人の解説委員が解説委員長の司会のもとに行ったもの。ネットでは、「これがNHKかと、わが目、わが耳を疑うこと請け合い」と、オンデマンドなどでの視聴を訴えています。

 NHKは、政治問題では“アベチャンネル”と称されるほど、暴走する安倍政権を批判しませんが、この日の原発政策をめぐっては、厳しい批判をくり広げました。

 安倍政権のもとで、原発は川内原発(鹿児島県)、伊方原発(愛媛県)、高浜原発(福井県)が原子力規制委員会から認められて再稼働しました。高浜原発は、住民の訴えを裁判所が認めて、稼働が差し止められています。

NHK 解説委員
(NHKの解説委員の討論番組「どこに向かう日本の原子力政策」=8月26日)

 解説委員らは、規制委員会の田中俊一委員長が、「安全は保障しません」とくり返しのべていること、アメリカの基準には周辺住民の避難計画も入っているのに、日本では自治体任せだと批判しました。

 その上で、規制委員会は原発というハードだけの「安全基準」を確認しているだけであり、避難計画をふくめた安全基準を政治がつくるべきであるが、動こうとしないと安倍政権の姿勢を問題視しました。

 また、「アメリカは、地震の多い西海岸には設置しないようにしている。日本は地震、津波、火山の原発リスク3原則がそろっている。原発に依存するのは問題だ」と強烈に批判する解説委員もいました。

 老朽化した原発は廃炉にするという「40年ルール」も、高浜原発の再稼働を認めたように、まやかしであると批判。減価償却が終わった原発を電力会社が再稼働させるのは、「コストが安くなり、儲かるからだ」との指摘も出るほどでした。

 原発から出る使用済み核燃料、いわゆる核のゴミの処分場もまったく決まっていないことも出されました。番組の途中で視聴者からとったアンケートでは、67・3%の人が再稼働反対と答えていました。

 核のゴミから出るプルトニウムを使った高速増殖炉「もんじゅ」は、相次ぐ事故で、もやは破たんしたことは明らかであり、毎年約200億円もの税金を投入していることをあげて、「やめるべきだ」と強い口調で語る解説委員もいました。

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(原発ゼロをめざす関西電力東海支社前行動=8月26日)

 また、プルトニウムが核兵器をつくるうえで欠かせないもので、北朝鮮などに対し安全保障上から、「潜在的抑止力になる」との声が上がっていることを紹介。国際的にも日本が核兵器をつくるのではないか、と疑われているとの意見も出ました。

 最後の「提言」では、現在の原発は10年でやめるべきであり、再生可能エネルギーへシフトしていくべきだと明確に語る解説委員もいました。番組全体は、安倍政権の原子力政策に強い疑問、批判を投げかけたものとなりました。「NHKもたまには、いい番組をやるね」という印象でした。
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原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/08/31 08:54
コメント
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>また、「アメリカは、地震の多い西海岸には設置しないようにしている。日本は地震、津波、火山の原発リスク3原則がそろっている。原発に依存するのは問題だ」と強烈に批判する解説委員もいました。

共産党「西海岸にあるサン・オノフル原子力発電所の事は黙っとこ」

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