◎トヨタ 手元資金たっぷり6兆円

 企業がいつでも使えるお金である手元資金(現預金、短期売買目的の有価証券など)は、トヨタ自動車が2017年3月期第1四半期(16年4~6月)で、5兆9970億円にのぼることが明らかになりました。

 日経新聞(8月25日付)が、大企業の4~6月期の手元資金増加額の決算番付で明らかにしているものです。M&Aをくり返している2位のソフトバンクの3兆2312億円の倍近くというすさまじさです。

 3位の日産自動車は、9637億円です。日産は、燃費不正で経営危機に陥った三菱自動車に約2374億円を投じて同自動車株の34%を取得する予定です。三菱自動車は日産グループに入ります。トヨタでも、簡単にできたでしょう。

 日経は、「手元資金が豊富すぎると、株主や投資家から資本を効率良く使っていないとの批判を招きやすい」と指摘しています。しかし、株主や投資家だけではないはずです。

 内閣府が8月15日発表した2016年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比で0・048%増、年率換算で0・2%増にとどまりました。GDPの6割を占める個人消費は、わずか0・2%増でした。「アベノミクス」の破たんを示すものです。

 特に20代、30代の消費が落ちているといいます。14~16春闘で、大企業では賃上げがあったにもかかわらず、中小零細企業で働く労働者や非正規労働者への広がりがないからです。

新車販売台数の増減率
(時事ドットコムニュースから)

新車販売台数の推移
(時事ドットコムニュースから)


 これでは、高額商品の自動車の販売は冷え込むでしょう。14年4月に消費税が8%に引き上げられてからは、新車の国内販売はマイナスに張り付いたままです。16年度も、15年度に続いて国内販売は500万台を切る恐れがあります。

 消費を喚起する最大の特効薬は、賃上げです。9月から、トヨタ労組の上部団体の連合は、17春闘の構想、準備に入ります。手元資金たっぷりのトヨタで、日本のリーダー労組のトヨタ労組が大幅に賃上げを実現することこそが、日本の消費を活性化するでしょう。
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決算・経営計画 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/08/25 09:02
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「トヨタは借金が18兆円あるのは隠しとこ」
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トヨタの決算

短期借入債務4.5兆円
1年以内に返済予定の長期債務3.5兆円
支払い手形及び買掛金2.1兆円
未払金1.3兆円
未払費用2.7兆円
これだけで合計14.1兆円

共産党の主張
「借金14万あるけど財布に6万円ある!ドンドン使っちゃお!」


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