◎「AI」で鉄腕アトムが実現するか?

 少し前の本ですが、『鉄腕アトムのロボット学』(福田敏男著、2003年、集英社刊)という本を読みました。手塚治虫著の鉄腕アトムを学問的に追求しようという試みです。

 鉄腕アトムが月刊雑誌「少年」に連載されたのは1951年。18年間にわたる連載は、子どもたちに圧倒的な支持を受け、今も読み継がれています。鉄腕アトムは、今風にいえば「AI」(artificial intelligence、人工知能)を搭載したロボットといえるでしょう。

 最近、新聞、テレビ、週刊誌、本などがAIについて取り上げたり、特集を組むなど、かまびすしい状況です。将棋や囲碁では、人工知能がプロ棋士に勝ち、芸術分野にまで進出しているからで、いよいよ鉄腕アトムが実現する時代に突入したのでしょうか?

 週刊経済誌「ダイヤモンド」(8月27日号)は、特集「勝者のAI戦略」を組んでいます。その特集のトップ記事は、「トヨタがロボットを造る日」です。書店で思わず買い求めました。

ダイヤモンド トヨタとロボット
(週刊「ダイヤモンド」、8月27日号から)

 このブログ「トヨタで生きる」でも紹介(2015年11月9日アップ)しましたが、トヨタ自動車は昨年11月6日、「人工知能技術」の研究・開発を目的にした新会社、「トヨタ リサーチ インスティテュート」(TRI)を設立すると発表しました。

 今年1月にアメリカのシリコンバレーに設立したもので、5年間で10億ドル(約1000億円)を投入するといいます。「ダイヤモンド」は、TRIの最高経営責任者(CEO)、ギル・プラット氏について書いています。

 ギル・プラット氏は、米国防高等研究計画局のプログラムマネジャーで、トヨタがヘッドハンドした、“米国の至宝”と呼ばれる人物と紹介。7月に福島第一原発を訪れたといいます。

 廃炉プロジェクトの視察をしたギル・プラット氏は、車の自動運転だけではなく、パーソナルロボットの研究を目的にしているのではないかと推測しています。

 それは、高齢化がすすむ日本で、介護支援のパーソナルロボットの研究、実用化に向けて日本市場を“壮大な実験場台”にするのではないか…。企業は、利益に向けて走りますが、SF作家アイザック・アシモフのロボット3原則を思い出します。

① 人間への安全性、②命令への服従、③自己防衛の3つの原則です。

 戦争や殺人目的に使ってはならないでしょう。鉄腕アトムをはじめ、手塚治虫の作品は、ヒューマニズム、弱者へのいたわり、公平さが基調に流れていたといわれます。トヨタがつくるロボットもそうあって欲しいと思いました。
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決算・経営計画 | コメント(6) | トラックバック(0) | 2016/08/24 18:03
コメント
No title
>鉄腕アトムをはじめ、手塚治虫の作品は、ヒューマニズム、弱者へのいたわり、公平さが基調に流れていたといわれます。トヨタがつくるロボットもそうあって欲しいと思いました。

共産党「手塚治虫作品なんて読んだことないけどとりあえず都合よく書いておこ」
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アトムの最後

主人公の青年・丈夫は、幼い頃、隣に住む少女ジュリー(壽理)と遊んでいた際、子供故の無邪気さから来る残酷な遊びで彼女に瀕死の重傷を負わせてしまう。その後ジュリーが家出したと聞いた丈夫は、両親の言いつけを破り夜の街へとジュリーを探しに行くが、暗闇の中、両親から与えられていた銃でジュリーの母親を誤って撃ってしまい、その際ジュリーの母親がロボットであることを知ってしまう。

それから時は流れ、無事保護され美しく成長したジュリーと再会した丈夫は、互いに好意を持ち愛を育むようになっていった。だがある日、それまでの生活がすべて偽りだった事を知ってしまう。実はジュリーの母親同様丈夫の両親もロボットであり、親としての優しさは偽りで、丈夫に対する愛情など微塵もなく、ただ単に自分たちの娯楽である殺し合いの道具として育てていたのだった。
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2016年 8月 19日 4:40 PM JST
中国、次世代巡航ミサイルに人工知能の採用を検討

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[北京 19日 ロイター] - 中国は、次世代巡航ミサイル向けに高度な人工知能(AI)と自動化技術の採用を検討している。中国航天科工集団公司の幹部が19日、国営紙チャイナ・デーリーに明らかにした。
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日本共産党が、尖閣諸島問題など中国共産党を厳しく批判しているという事実を、隠したいいんですね。
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「中国へは文書や言葉では批判するけどデモやなんやの実力行使は日米だけにやってて中国への支援をしてるのは隠しとこ」
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トヨタのAIは将来の会社の存続を左右させる大きな柱です。記事を読みましたが・・さすがトヨタ。資金豊富な大企業の投資はいずれ財産となって帰って来るでしょう。

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