◎西洋美術館 世界遺産登録へ

 近代建築の父といわれるル・コルビュジエ(1887~1965)が設計した国立西洋美術館本館(東京都台東区)が7月17日、世界遺産に登録されることになりました。

 コルビュジエが設計した世界7か国、17建築が世界遺産に登録されますが、西洋美術館はその1つです。世界遺産は、日本国内では20件目となります。

西洋美術館

 JR上野駅から上野公園に入って、すぐ右側にある何の変哲もない四角い建物? といったら言い過ぎでしょうが…。吹き抜けのピロティや屋上庭園など、いまでは当たり前となりましたが、コルビュジエが提唱した「近代建築の5原則」にそった建物といいます。

考える人


 西洋美術館と言われてもなじみが薄いでしょうが、庭にあるロダンの「考える人」と言えば、は、はん、とうなずく人も多いでしょう。

 コルビュジエが設計した建物で、無条件でそのすごさがわかるのは、フランスにあるロンシャンの礼拝堂でしょう。世界遺産の登録基準の1つの「人間の創造的才能を表す傑作」というのがよくわかります。

 厚い壁に穿たれたさまざまな大きさの開口部からから、礼拝堂の長椅子を照らし出す光の美しさは、言葉にあらわせないほどです。と、言っても現地へ行ったわけでもなく、テレビやコルビュジエの本で見ただけですが。

12 ロンシャンの礼拝堂
(ロンシャンの礼拝堂=BS朝日から)

 世界遺産も国内で20件ともなると、これまでの世界遺産はどれだっけ? と思うほど国内での登録は増え、「ありがたみがない」と悪口を言う人もいます。

 しかし、世界遺産に登録されると、保存や活用などが厳しく求められ、それができないと登録が取り消されます。アフガニスタンのバーミヤンの大仏2体は、アフガン戦争のなかでタリバンによって破壊されました。

 「危機遺産リスト」に登録されているのが48件もあると言われており、保存や活用も並大抵のものではないでしょう。平和な世界を築くことと一体でなければ世界遺産も守れないことを教えています。
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その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/07/19 14:12
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