◎野党統一、「一定効果があった」 連合会長

 トヨタ労組などが加盟している、労組の全国組織・連合は、参院選の結果を受けて7月11日、神津里季里会長が記者会見し、野党統一について、「1人区で3年前とは大幅に違った姿を実現できたということは一定効果があった」などとのべました。

 民進、共産、社民、生活の野党4党は、安倍政権が強行した安保法制(戦争法)の廃止と立憲主義を守ろう、と全国32の1人区で野党統一候補を擁立しました。福井県、鹿児島県では地方連合事務局長が野党統一候補になりました。香川県では日本共産党の候補が野党統一候補になりました。

 今回の参院選の1人区では、3年前の2勝から11勝へと大きく前進。神津会長はこうした野党統一を評価したものです。

30 参院選 連合候補
(表は、左から連合の単産、16年参院選の候補者と得票数、13年参院選の得票数、10年参院選の得票数=日経新聞、7月12日付から)

 一方、比例代表選挙ではトヨタ労組などが加わる自動車総連など連合の各単産から12人が立候補(いずれも民進党)しましたが、当選は8人でした。神津会長の出身の基幹労連の候補は、前回に続いて当選できませんでした。

 自動車総連は、トヨタ労組の元執行委員の浜口誠氏を擁し、27万票余りを得て連合候補のなかで2位でした。しかし、自動車総連の組織人員は約77万人ですから、組合員の半分以下しか投票していないことになります。

 自動車総連は、組合員に討議資料を配布。資料には、シールが添付してあり、身近なものに貼ること、期日前投票日をふくめ、投票に行く日にち、比例代表候補者の名前を書くことを求めていました。

 トヨタ労組は、投票に行って選挙管理委員会が発行する「投票済証」を、家族をふくめて提出することを求め、職場委員が1人ひとりのチェック表をつくっていました。

 労組が特定の政党の支持を組合員に押し付けるのは、思想・信条の自由をうたった憲法に反するものです。連合は、野党統一を評価する一方で、従来と同じように特定政党の支持を組合員に押し付けました。


東京駅 労働者
(東京駅前で)

 安倍政権が立憲主義を破壊し、さらに憲法9条を壊して日本を戦争する国にするために憲法改悪に突っ走ろうとするなか、立憲主義を守るたたかいはいっそう重要になっています。

 安倍政権はまた、いくら働かせても残業代を支払わない「残業代ゼロ」法案の成立をねらっています。歴代自民党政権のもとで、非正規労働者は約4割にもなっています。非正規から正規への流れをつくるためには、派遣労働は臨時的・一時的業務に限定する労働者派遣法を抜本改正することなどが喫緊の課題になっています。

 特定政党支持の押し付けという弱点をいまこそ克服し、安倍政権を包囲するたたかいを、連合やもう1つの労組の全国組織・全労連などとともに労組のわくを超えてさらに大きくすることが求められています。
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2016参院選 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/07/12 10:24
コメント
No title
>自動車総連は、トヨタ労組の元執行委員の浜口誠氏を擁し、27万票余りを得て連合候補のなかで2位でした。しかし、自動車総連の組織人員は約77万人ですから、組合員の半分以下しか投票していないことになります。

これって一般の組合員以外の得票も考えると共産党が言う「組合員への支持押し付け」は機能してないって事ですよね?

文章書いてて気づかなかったのかな?

この間も「トヨタは税金払ってない!」と大袈裟に書いて後半で中小企業の方が払ってないことをばらしちゃったし。
党の上の方から色々と書く内容を強制されちゃって矛盾もやむ終えない状況なのかな?

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