◎♪この道は、いつか来た道

 参院選(7月10日投票)で自民党は、安倍首相の大きな顔とともに、「この道を。力強く、前へ」のスローガンを書いたポスターを張っています。「この道」?と聞けば、北原白秋作詞、山田耕筰作曲の童謡を思い起こします。

 ♪この道はいつか来た道

 安倍首相が「この道」と言うと、戦前の侵略戦争と重なってしかたがありません。東条内閣の大臣だった祖父の岸信介・元首相を敬愛してやまない安倍首相は、集団的自衛権の行使などを盛り込んだ戦争法(安保法制)を、昨年9月19日に強行しました。

 集団的自衛権の行使は、ほとんどの憲法学者が違憲だと断定しています。立憲主義を平気で壊してしまいました。さらに、「私の在任中に(憲法改正を)成し遂げたい」(3月2日の参院予算委員会)と主張しています。

 しかも、「わが党は、既に9条の改正案を示している」(2月3日の参院予算委員会)とのべているように、自民党の改憲草案(12年4月)に沿って改憲しようとしています。

自民ポスター この道を


 改憲草案では、9条2項(戦力の不保持)を全面削除したうえで、自衛隊を「国防軍」にし、これ明記しようというものです。9条を完全に壊し、日本を憲法の上でも戦争できる国にするものです。

 安倍首相は、『この国を守る決意』(2004年、扶桑社)という著書で、日米安保条約に触れながら、「軍事同盟というのは、“血の同盟”です」とのべています。戦前を想起させるような恐ろしい言葉です。

 その安倍首相、「首相は参院選に向けた遊説を始めた3日以降、街頭演説で一度も改憲に言及していない」(日経新聞、6月28日付)といいます。9条を壊すことをひた隠しにしながら、ポスターには「この道を。力強く、前へ」とつづっています。

 日本共産党の志位和夫委員長は、参院選公示前日(6月21日)のテレビ朝日系「報道ステーション」の党首討論に出席。「この前の民放の番組で安倍さんに、9条に手を付けることはないんですか、と聞いたんですが、『付けない』とはおっしゃらない」と指摘しました。

 参院選では、国民向けには黙りこんでいますが、憲法は大争点です。戦前のような「この道」に、日本をふたたび歩ませてはならないからです。
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2016参院選 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2016/06/29 17:21
コメント
No title
恵庭事件の際、被告人の特別代理人を務めた北大の深瀬・今村両教授は、自衛隊の違憲性を主張する根拠として、学者の多数が自衛隊が9条違反と考えている、と主張しました。そのおり、公法学会の会員にアンケートを配り、何パーセントの回収率で、違憲論者、合憲論者および無回答がそれぞれ何人、と具体的にデータを提示しております。
 ところが、ブログ主様は「ほとんどの憲法学者が違憲だと断定しています。・・・」と仰せですが、具体的な根拠を示しておられません。これでは、説得力があると思われませんが・・・。
 また、共産党は、志位委員長就任以来、韓国とベッタリ仲良くなっていますが、韓国は、防衛大学校その他の自衛隊の学校に現役軍人を留学させています。共産党のスタンスからすれば、韓国軍人の日本留学をやめてもらうように、朴大統領に進言するのが筋だと思いますが・・・。

No title
政府構想、この道しかない
小池副委員長がラジオ番組出演
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-19/2015111904_05_1.html

共産党の「この道」は良い道
共産党の「改憲」は良い改憲
共産党の「軍隊」は良い軍隊

所で「人殺し予算発言」で「党幹部が更迭」されたのに
まるで自分達には関係が無いかのようですね?
No title
ブログ主様の言われるように、「この道はいつかきた道」にならないようにしたいものです。近衛上奏文を吟味して。

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