◎トヨタ 今年3度目の生産停止だが

【トヨタ詰所談義】

 A また、トヨタの工場が生産停止になったよ。今年は、わずか半年で3回目だ。
 B 刈谷市にあるトヨタグループのアイシン精機の子会社、アドヴィックスの工場で爆発事故があった。ブレーキ部品をつくっているところだ。
 A 2月には東海市にある愛知製鋼で爆発事故があり、トヨタとグループのすべての工場で6日間、ラインが止まった。4月には熊本地震で、アイシンの子会社が被災し、トヨタとグループのラインの大部分にあたる26本のラインが止まった。
 B そう、事故や自然災害が原因とはいえ、1つの部品でも滞るとすべての工場に影響を与えるよ。それにしても生産停止が連続している。

 A 今回のアドヴィックスの爆発事故の影響は小さいというね。
 B トヨタ本体では、高岡、元町、田原の3工場で、それぞれ1日程度で、プリウスを生産している堤工場では止まらなかった。グループの合わせて6工場でも1日程度だった。
 A それはよかった。
 B 3月11日に起きた東日本大震災では、国内の工場が正常に戻ったのは7月、海外をふくめると9月までかかったからね。

15 高岡工場 生産停止
(トヨタ高岡工場=豊田市)

 A 自動車は3万点もの部品を組み立ててつくっているんだけど、これだけ生産が停止すると、在庫をほとんど持たないトヨタ生産方式に問題があるんじゃないか?
 B 確かに、地震列島・日本では大きな地震がたえず起きている。中越沖地震(2007年)、東日本大震災、熊本地震などが起き、東日本大震災クラスの南海トラフ地震もいつ起きてもおかしくないといわれている。
 A 自動車向けマイコンをはじめ1260の部品が滞った東日本大震災以来、トヨタは部品会社のデータベースをつくり、代替生産ができるようにしているというが…。
 B 大震災から5年たったが、地震、事故のリスクはなくならないよ。在庫を増やすことはコスト増になるといってトヨタ生産方式ではやらないだろうとは思うが、抜本的な見直しが必要ではないのか。

 A トヨタが生産停止をすれば、下請けもジャスト・イン・タイムでトヨタに部品を届けるトヨタ生産方式だから、トヨタに合わせて生産ができず、経営者から休業補償の声があがっている。
 B おれたちトヨタの労働者も、生産停止になると、「年次有給休暇の計画的付与」や「年休推奨日」になって、年休がどんどんなくなっていく。「年休の計画的付与」とは、労働基準法39条の第5項(労使協定で5日を超える部分は年休取得日を特定できる)にもとづくものだから違法ではないという。
 A おれの組では、毎年みんなが順番に取る“計画年休”の日を上司に申請したら、「今年は予定外に年休を消化したので取り消す」といわれたそうだ。いわれた彼は、「取りたくない時に取らされて、取りたいときには取り消される」とぶつぶつ言っていたよ。
 B 自由に取れるのが年休本来のあり方だろう。年休を会社の生産に合わせて取らせるなんておかしいよ。それこそカイゼンして欲しいよ。

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職場は今 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/06/02 09:55
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