◎“立憲主義”なんて聞いたことがなかったが

 5月3日は、憲法が施行されて69回目の記念日です。この日会ったある70代の人は、こう語っていました。
 「“立憲主義”なんていう言葉、これまで聞いたことがなかったよ」

 確かに、“立憲主義”という言葉がひんぱんに使われるようになったのは、昨年からでした。安倍政権が集団的自衛権の行使などを盛り込んだ戦争法(安保法制)を、昨年5月15日に国会に提出してから、新聞などで使われるようになりました。

花 5月


 それまでは、立憲主義=権力者が勝手な政治を行わないように、憲法で権力者を縛る=ひらたく言えば、政治家は憲法に従って政治を行う、というのは当たり前のことでした。その当たり前のことを安倍政権は、壊してしまったからです。

 歴代のどの自民党政権も、集団的自衛権は日本の憲法9条の下では行使できないとの姿勢でした。ところが安倍政権は、行使できると閣議決定(2014年7月1日)してしまいました。憲法を変えることもなく、一介の政権で突然!

 しかも昨年は、憲法で定められた臨時国会を野党が開くよう要求しましたが、これに応えず、ついに1回も開きませんでした。言論の自由は、憲法の根幹の部分の1つですが、高市早苗総務相は、自分たちの思いにならないテレビ局には、停波をちらつかせるなどしました。

 戦後71年、人類普遍の主権在民、基本的人権、平和主義などを織り込んだ憲法が、安倍政権によって根底からくつがえされるのではないかという不安が、国民のなかに広がってきています。

NHK 憲法意識調査


 それを端的にあらわしたのが、NHKが5月2日に発表した憲法に関する意識調査です。「憲法改正」について「必要ない」が、昨年の25%から31%に増加。「必要ある」は28%から27%に減少しました。

 第2次安倍政権発足後の2013年(平成25年)には「必要ある」は42%に達していたのに対し、「必要ない」は16%でした。「必要ない」は今年、この5年間で最も多くなったとしており、安倍政権のもとでの立憲主義破壊と改憲への国民の危機感の高まりが鮮明となっています。

 しかも、「必要ない」の理由として最も多いのは「戦争放棄を定めた憲法9条を守りたいから」で、70%でした。戦争法を強行した安倍政権への批判の高まりといえるでしょう。憲法9条は、71年前までの侵略戦争への強い反省から生まれたものだからです。

 立憲主義を破壊する安倍政権を、夏の参院選挙で退陣させる絶好のチャンスがまもなくやってきます。
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戦争と平和 | コメント(6) | トラックバック(0) | 2016/05/03 15:48
コメント
野党も一枚岩ではないので、まだまだです。
共産党の議員を統一候補として、最低でも3名は出さなきゃね。それと三重県の芝議員をいかにして説得できるかと、保守系の
野党候補射を支援する人を、いかに納得させるか、共産党のやるべきことは、多いです。
天皇制の廃止も、二度と口にしないことも
重要です。
No title
>高市早苗総務相は、自分たちの思いにならないテレビ局には、停波をちらつかせるなどしました。

公正な報道をしないテレビの停波をちらつかせるのがいつのまにか大きくねじ曲げられてますね。
「共産党は公正な報道をされると困る」んですかねぇ?
No title
憲法を読んでみましょうね。第一章は、「国民」ではなく、「天皇」なのです。天皇制を廃止を標ぼうしながら、こんな憲法を守ろう!と声高に叫ぶのは、論理一貫していないのではないでしょうか?
No title
あと35~40年で、世界の人々の過半数がイスラム教徒になります。ということは、世界共通の暦が西暦からイスラム暦になるのですね。今の憲法が、その時点まで存続していた場合、イスラム暦の使用を国民に強制することは、信教の自由を侵し、政教分離に違反するのだろうか?
憲法の成り立ちから根本的に違う…

安保法案が何故今議論されているかは、誰が考えても日本の周辺諸国にあるはず沖縄含め。

向こうを批判しろよ!
デモするなら中○大使館前でやれ!

民進党の細野氏がワシントンで、いいこと言ってましたね~。共産党が自らの判断で
候補者を出していないにすぎない。共産党に選挙協力するつもりはない。
このニュース、もっと報道すべきです。
この姿勢を貫くなら、応援しますよ。

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