◎三菱自動車の燃費不正問題

【トヨタ詰所談義】

 A 三菱自動車の軽自動車4車種の燃費不正問題が、連日、新聞、テレビ、ネットで報道されているね。同じ自動車メーカーで働く人間にとってもイヤなニュースだよ。
 B そうだよ。トヨタの子会社になったダイハツの決算発表が27日あった。記者から、ダイハツは法令違反は無いか問われ、役員は「いっさいない」と答えたと新聞に載っていたが、ピリピリしている。

 A それにしても三菱自はひどいね。走行試験せずに机上で算出したり、架空データを使っていた。絶対しちゃいかんことだ。2002年には横浜で、トレーラーのハブが破損し、車輪が外れて母子3人が死傷する事件を起こした。
 B 大問題になった事件で、ハブの強度不足を知りながら放置していた“リコール隠し”だ。10年に最高裁で元社長ら幹部が有罪になった。リコール隠しが相次ぎ、三菱自の体質だったといわれている。

 A 元会長らが「信頼される企業に生まれ変わることを約束します」と言っておきながら何も変わっていなかった。
 B それどころか、1991年から法律に反する方法で燃費データを計測していたことも明らかになった。25年間も続けていたというからあきれる。社長をはじめ、この会社の法令順守の姿勢はどうなっているんだ。

三菱自1
(三菱自の燃費不正=テレビ朝日系から)

 A もともと三菱自は、三菱重工から分離した会社で、リコール隠しで経営危機になった時は、三菱重工や三菱商事、三菱UFJ銀行が支援してきたが、ここまできたらどうなるのだろう?
 B 軽自動車は、ダイハツ、スズキ、ホンダ、三菱自がリッター30kmをめざし激しい燃費争いをしてきた。社内会議で、燃費目標を5回も引き上げたことが開発部門にプレッシャーになったというじゃないか。技術者はたまらんだろうね。

 A 昨年12月の新聞切り抜きを持っているが、三菱自はSUVの開発遅れを適切に会社に報告しなかったとして、担当部長2人を論旨退職処分にしている。こういうことには、厳しい処分をしている。
 B 今回の燃費不正問題は、三菱自をつぶしかねない不正であり、相川哲郎社長の責任は2人の部長以上に重いだろうね。

三菱自2
(記者会見する三菱自の相川哲郎社長=テレビ朝日系から)

 A 三菱自の工場(名古屋製作所)は、豊田市の隣の岡崎市の仁木町にある。リコール隠し後の04年には、賃金の5%カットや年末一時金の見送り、人員削減などのリストラを強行した。
 B トヨタは、岡崎工場の労働者を受け入れた。僕の職場にも配属されたが優秀な人だよ。軽自動車をつくっている水島製作所(岡山県)は、生産を止めているという。4000人近い労働者が一時帰休になるともいわれている。

 A 燃費不正もリコール隠しも三菱自の経営責任だ。労働者や部品を納入している下請け業者にそのツケを支払わせることがあってはならないよ。
 B そうだ。みんな懸命に働いているんだから。雇用、営業を守らせることが必要だ。自動車産業は裾野が広いから、影響は大きい。三菱グループの支援も必要だ。経営の責任を明らかにするとともに、政府や自治体の支援も不可欠だ。
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その他 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/04/28 17:25
コメント
4000人は間違いじゃないですか?

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