◎16春闘 格差は是正されたか?

 16春闘の回答状況についてトヨタ労組などが加盟する金属労協(JCM)は4月4日、これまでに回答があった865組合の平均は月額1249円だったと発表しました。

 この金額は、15春闘の約7割ほどで、トヨタが3月期決算で史上最高の2兆8000億円の営業利益を上げる見通しなど大企業が空前の利益を上げるなかで、賃上げによる消費拡大と経済の好循環には、ほど遠いものです。

 規模別では、1000人以上が1122円、300~999人が1128円、299人以下は1281円で、規模が小さくなるほど獲得額が大きくなりました。

 これまでの春闘は、大手ほど獲得金額は大きかったのが、初めて中小労組が上回ったことになります。これは、金属労協が16春闘を格差是正、中小の底上げと位置付けたことにより、一定の格差是正になりました。

 背景には、労働人口の減少や東日本大震災の復興事業、東京オリンピックのプロジェクトなどによる人手不足があります。トヨタが期間従業員を募集しても集まらないなかで、中小企業が賃上げをしなければ労働者を採用できない状況に追い込まれているからです。

 15春闘で自動車総連に加盟する労組は、6000円を要求して、トヨタが4000円、ホンダが3400円、ダイハツが1600円とメーカー組合間でも格差が生じていました。

30 自動車 格差是正


 16春闘では、要求を昨年の半額の3000円にし、トヨタ、ホンダ、ダイハツのメーカー組合をはじめ、トヨタグループのデンソー、アイシンの各組合もトヨタと同じ1500円を獲得しました。

 自動車総連が4月1日で集計したところ、メーカー13組合の獲得額(単純平均)は1415円(昨年は3000円)、車体・部品228組合は1039円(同、1435円)、販売111組合は1152円(同、1668円)、輸送10組合は1190円(同、1839円)、一般31労組は1346円(同、2041円)で、メーカー組合とその他の組合の格差は一定程度縮まりました。
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16春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/04/05 10:50
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